深川江戸資料館
ナノです。もうすっかり夏休みに入り、連日暑さの中五輪が行われていますね。今回は、少し前に訪れた深川江戸資料館について書こうと思います。深川江戸資料館は、その名の通り東京都江東区の深川にあります。深川は下町なので落ち着いた雰囲気がありますが、昼食を食べる店を探すのには少し苦労するかもしれません。
ですが、駅から少し歩けばおしゃれなカフェなどもあります。また、東京国立近代美術館も近くにあります。ハシゴするのもいいかもしれません。
基本情報
深川江戸資料館は公益財団法人江東区文化コミュニティ財団の施設で、江戸末期天保年間の深川佐賀町の街並みを再現しています。また、江東区民の集会の場でもあり、予約をすれば施設を借りることもできます。
電車最寄駅
〈東京メトロ〉
半蔵門線(清澄白河駅)
〈都営地下鉄〉
大江戸線(清澄白河駅)
入場料
〈個人〉
予約不要です。
大人・高校生 400円
小中学生 50円
〈団体〉
大人や小中学生合わせて20名以上です。
大人・高校生 300円
小中学生 30円(江東区の学校なら教師引率のもと無料 ※要予約)
〈障害者割引〉
障害者手帳を提示した方と介助者一人です。
大人・高校生 200円
小中学生 20円
常設展示
江戸時代の生活や文化について学ぶことができます。入り口では、当時の文化を代表する画家についての紹介や、文化史年表が展示されていました。
1.街並み
江戸時代の深川の街並みが再現されていて、長屋には住民設定が書かれているので生活を想像して楽しむこともできます。また、展示室に入ると精巧な猫のロボットが鳴いて出迎えてくれ、係の人が説明しながら一周案内してくださいます。
前回同様、いくつかピックアップして紹介します。
米屋
蔵を所有している、町の代表の家です。室内を除くと俵も置かれていました。代表というのもあり、他の部屋と比べ部屋数も多く、広かったことがわかります。また、丸く平べったいが2つ置かれていますが、これは米を売る際に用いられた商売道具です。
ちなみに、庶民の家はこのような感じです。基本は一部屋のみの長屋で、比較すると米屋の家が大きいことが分かります。
ちなみに、夏は簾、冬は障子といったように仕切りの戸も季節によって変えていました。また、夏場に虫対策を行っていたようですが、蚊取り線香などが登場するのはもっと先になります。照明も、せいぜい手元が少し照らせる程度でした。
舟宿
夜に着く舟のための宿です。上の写真はそのうちの相模屋です。中では飲食をすることもでき、酔った人がそのまま泊まることもありました。
物見櫓
江戸時代の火消しに欠かせない建物です。入り口は下にあり、梯子を登って中に入ります。火事が起きると、この櫓に人が入って音を鳴らし火事を伝えていました。
ところで、周囲には広いスペースがとってありました。このスペースの正体は、火消しのための広場です。火事の際、この広場に火を誘導して消していたそうです。
2.文化
このブースは奥の方にあり、着物や伝統芸能のビデオなどが展示されていました。
浮世絵
浮世絵についての展示も印象深かったです。作品を展示しているだけでなく、このような浮世絵の見方まで展示してありました。
また、自分で「富士三十六景」のポストカードを作ることもできます。
スタンプなので、とても簡単でした。
家と模型と釣竿
右は釣竿職人・菅野銈太郎さん(1902-1997)の仕事場を十分の一サイズに縮小した模型です。彼は十五歳から父・富士太郎さんのもとで修業して技術を習得、「笠富士」三代目となりました。東京都優秀技術者として表彰もされています。
左に展示されている釣竿は、まっすぐな矢竹を材料とします。しかし矢竹一本だけでは一竿作れず、何本かあって初めて作ることができます。仕事場にはそんな材料の竹が立てかけられています。
特別展示
私が訪れたとき、特別展示として伝統工芸品が展示されていました。実際の職人の方が実物を見せながら説明したり、一部の工芸品は購入することもできました。
終わりに
緊急事態宣言が明ける前から行きたいと思っていた施設で、友人を誘って行きました。兄弟姉妹や友人に歴史が好きな人がいれば、是非勧めてみて下さい。タイムスリップしたような気分になります。
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