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赤外線温度計の誤差と計る対象物の問題

赤外線温度計をご存知の方も多いと思います。

コロナによって生活様式が変化し、たまにお店などで体温を測られることがあると思います。

ピッ

とされるアレです。

熱を発生するもの全てに赤外線が出ているそうです。

その赤外線を温度として表示するのが赤外線温度計です。


ですが、精度はどうなのか?

よく自分の額でピッとしますが、34℃だったりすると「俺って低体温なのかな?」と思うこともありますが、たまに40℃だったりすることもあるので細かい数値は当てにならない。

でも参考にはなります。


我が家には薪ストーブがあります。

暇があれば気になって、よく薪ストーブや煙突の温度を測っていますが、煙突の温度がかなり疑わしい。

上の画像は47℃近くですが、触れないほど高温のはずです。

これはずっと以前から疑問に思っていたことでした。

薪ストーブの天板の温度は正確とは言いませんが参考にできそうな温度を表示します。

ですが煙突の温度は疑わしい。

というかかなり怪しい。

そこで1つの仮説を立ててみました。


用意したのはこちら。

耐熱スプレー塗料。

なんでも600℃まで大丈夫らしいです。

これを煙突の目立たない場所にプシューーーーッとして黒く塗装します。

そして温度を計測してみます。

どういうことかというと、煙突は鏡面なので反射しているのではないか説です。

その説、立証となるか?


先ずは煙突の煙漏れ防止のために貼ったアルミテープ部分を計測すると26℃近くを表示。

鏡面ではありませんが、ちょっと濁った感じにはなっています。


ちょっとだけ横にズラして再度計測。

おっ。

予想が当たってたっぽい。

ちょっと横にずれた位置にある、黒く塗装した部分を計測すると75℃近くに跳ね上がりました。

この温度なら「でしょうね」と思える温度なので参考にできそうです。


薪ストーブに燃料を足して、もう少し下の部分で再度測定。


120℃も温度が跳ね上がりました。

全然違うじゃん!


とりあえず精度は横に置いといて、参考として再度薪ストーブの温度を測ってみました。

天板300℃時、煙突の立ち上がり部分から50cm程度上の部分は125℃。

90cmで110℃、120cmで90℃。

屋根付近の最上部で70℃という結果になりました。

ちなみに、煙突部分で最も温度が高い部分で150℃。その横にあるケイカル板は30cm離れた位置にあり、表面温度は36℃と体温でした。


ここからは考察ですが、薪ストーブの知識が不足している状態で、壁に遮熱対策をしていない。さらに壁に近い位置に薪ストーブが設置されている事を前提としてみます。

例えば寒い日の朝。

「寒いから」という単純な理由でガンガンに薪ストーブを焚いて一気に室温を上げた場合、薪ストーブの天板の温度は500℃近く行っても不思議ではありません。

当然煙突も高温になるので、数年そんな事を毎日のように行っていれば壁内の木材は炭化し、そのうち低温火災というのも十分ありえることだと思います。

その前に、この考察だと煙道火災になりそうですが・・・

怖っ。

万が一に備えて火災保険は入っていますが、無知による過失が原因となる火災って保険が下りるのかな?

以前聞いた話では石油ストーブに火が着いた状態で給油して全焼した話を聞いたことがあります。

幸い保険は降りたそうですが・・・

故意じゃないならいい?

いやいや。

問題はそこじゃない。

そもそも火災が起きること自体が問題なので可能な限り対策はしておいた方がいいな。

なんか、一人で気を付けようとしみじみと思いました。


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