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上司より給与が高い部下がいてもなんら不思議ではない環境にしないと、日本企業は衰退の一途をたどるだろう。


皆さんは
日本の世界(国際)競争力の順位は34位で、マレーシア、タイにも抜かれ、約30年ちょっと前の1位から低下中であることはご存知でしょうか。


えっ いつの間にそんなに下のほうになってたの?
と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

まぁ この世界競争力というのは「どういう評価指標で決められているのか」、そして「その妥当性がよくわからない」と感じる方もいらっしゃると思いますので、感覚的に日本は経済状況政府の運営状況ビジネス生産性及び効率性インフラと教育の面で、順位が落ちていっていると捉えておいて頂ければ構いません。

かつて「MADE IN JAPAN」に憧れて、日本製のモノがよく買われました。
そして、日本企業の海外展開における求人募集には多数の現地の若者が殺到しました。

しかしながら今現在、アジア太平洋地域の重要拠点の一つであるタイでは日本企業よりも地元企業の人気が高く、給料の安い日本企業には人が集まらない状況になっています。
タイは労働力不足の状況で売り手市場、そのため就職先候補も多い。

若い時はそれほど地元企業と日本企業の給与に差はないものの、課長以上の管理職あたりから差はぐんぐん広がり、幹部職だと差は2〜3倍以上になることもあり、日本企業がタイで優秀な人材の確保に苦慮しています。

例えば、「仕事をする上で大切だと思うもの」の回答として、日本人の多くは「良好な職場の人間関係」と挙げたことに対して、他のアジア諸国の回答は「高い賃金・充実した福利厚生」が圧倒的に1位です。
“どんな職場で働けるのか”という働き心地を重視する日本人に対して、“その会社がどれだけ与えてくれるのか”を選択するそれ以外のアジア諸国。
採用においても、この賃金の魅力づけができないため、人材獲得が困難と感じている日本企業も多いようです。

https://globalleaderlab.com/recruitment_in_asia1


また、優秀な日本人については、日本企業よりも高い給与を支払う中国や海外企業に流出が続いています。
海外では優秀な人材が集まらず、国内では海外企業に優秀な人材が獲られているダブルパンチ。これでは日本企業は競争力が下がるばかりです。

この状況を変えるためには、まず優秀な若手を獲得・確保することにつきますが、年功序列で若手の給与が安い日本企業のままでは、いくら日本人の多くが仕事をする上で求めるものがお金だけではないとしても、もはや難しいのが実情です。

なので、年齢に関係なく、与えられた立場や役割の中で十分なアウトプットを出している人にはそれに見合った成果報酬を与えて、アウトプットを出していない人の成果報酬は下げるということをしなければなりません。
そうすることで、若手のやる気が出てくるでしょうし、その魅力に惹かれて優秀な若手が集まってくるでしょう。

また、社内にも活気が戻り、徐々に業績や競争力が改善されていくでしょう。

マネジメントする人より、優秀な開発・生産する人の給与が高くてもいい。

優秀なマネジメントをする人は、他のマネージャーや開発・生産する人より給与が高くてもいい。

アウトプットと成果を出した者が、年齢に関係なく評価される環境と風土・・・


このように、今の年功序列、上司と部下的な序列関係の成果報酬のヒエラルキーを根本から変えていく必要があります。
もちろん、経営者や経営幹部など経営の意思決定に大きな影響を与え、卓越した戦略を元に経営に寄与している人は、相応の別格な成果報酬を得ていいでしょう。

極論、それ以外の方々の成果報酬のヒエラルキーは崩しても構わないと思います。権限と責任に対する役職報酬は残しながらも。


そして、成果報酬の評価としては、ただ、営業成績や新技術開発、経営計画の達成などのアウトプットを出しているだけではなく、
経営層の言うことを聞かない、仲間と円滑に協力できない、コミュニケーションを取れない、後進を育てられない、では困りますので、こういった会社経営に貢献しているかという点でのアウトプットも含めて総合的に評価される仕組みを整備する必要があります。

今までは各階層の上長が、ある程度 年齢や職位、等級で決められた範囲の点数の中で評価・査定していたので割とラクでしたが、年齢や職位、等級に応じたヒエラルキーを取っ払うことで点数の範囲が広がってより複雑さを増すでしょうから、そこは人事部門が妥当かつ複雑さを緩和した評価の仕組みをいかに構築するか腕の見せ所になるでしょう。

ジョブ型雇用を採用する日本企業が少しづつ出てきている昨今、いきなり日本企業にジョブ型雇用がマッチするのかグレーなところはありますが、ここで話をしたような今までのメンバーシップ型ジョブ型のいい所をかけ合わせた評価の仕組みと組織構造から入り、徐々に改善していくのがスマートな進め方ではないかと個人的に思っています。

※メンバーシップ型とジョブ型については、こちらの記事で解説しています。




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