#家族ってなんだろうと思います？

家族とは、なんだろうか。

ふと考え始める。
きっかけは、ヒューマンドラマや映画を見終わったときに訪れることが多い。

育ってきた家庭環境や、抱えてきた事情により、みな「家族」という言葉を聞いて連想するものは違うんだろうと頭をよぎる。

ボク自身、ずいぶん大人になった今でも、正直 家族とは何かについて、うまく言語化するのは難しい。


父がいて、母がいて、兄妹などがいて、もしくはいなくて、一緒に生活を共にするコミュニティが家族といういうものだろうか。
結婚していれば、夫がいて、妻がいて、子どもがいて、もしくはいなくて。

ひと昔前の昭和の時代には、まだはっきりと「家族」とわかるものがあったけれど、今の時代はそれをぼんやりとさせてしまっている。
家族という単位が、個人という単位へ多く移り変わったせいかもしれない。

人それぞれに家族の形がある。

それぞれが微妙に違っていて、まったく同じものはない。

家族構成、家族のルール、価値観、教育方針、収入関係、同居や別居、家族仲、等々色んな要素（ファクター）があって家族を形成している。


けれども、それぞれの家族に共通する何かがあるはずだと根拠もなく思い込む。
あるとすればなんだろうか。

絆のようなものだろうか。
家族という絆。

家族だから助け合い、家族だから心配したり、世話をやいたり、家族だから幸せに生きてほしいと願ったり。
家族だからこその絆が存在しているはずだ。

人生最大の幸福は一家の和楽である。
なんて、言葉があるけれど、たしかにそうかもしれない。

どんなに仕事で成功しても、どんなにお金を稼いでも、家族との間に不協和音があると、どうしてもすっきりと幸せを感じえない。
幸福度のピークは年収700～800万円というデータを時折、本やネットなどで見かけたりするが、たしかにそれ以上の年収になると幸福度が上がらないのかもしれない。
ボク自身の年収の推移と人生を振り返ってみても、そんな感じがする。

人はある程度、お金のしがらみから解き放たれて、そこそこ不自由ない生活を送れるようになると、そこから先はお金が増えてもそれだけでは幸福度は上がらないみたいだ。

お金よりも、家族と紡ぐ幸せや、気心知れた仲間と共にする体験、信頼できる仲間と新しいことを始める、困っている誰かの役に立つ、といったものに意義や幸福を感じ出していく。

それはなぜだかわからないけれど、その感じはなんとなく理解できる。
そしてそこには、人と人の絆が存在する。

家族には、人と人の絆に加えて、血縁もあったりするから、守りたいし大事にしたいという本能レベルでの繋がりが働くのかもしれない。

また、家族は人を育てるものだとも思う。

子育てを通して大人は成長するし、子どもにとっては幼少期の家族関係は、その子の人格形成に大きな影響を与える。

個を優先し過ぎて、人と人の絆が軽視されつつある今の時代に、時折り疑問を感じることがある。
人は誰かと繋がり、誰かに必要とされることで生きがいを感じ、信頼する誰かと繋がっていることで安心を得られる生きものではないか。

家族、職場の仲間、趣味仲間、友達、などの人と人の絆が無くなれば、生きている意味をも見失うほどに、人は一人では生きていけない弱さを持つ。
職場の仲間、趣味仲間、友達、などで人と人の絆を紡げなくても、家族と絆を保てていれば、心を支えられる。

家族は本来、そんな心の拠り所としての、一番近くてあったかい集合体なのだろう。

けれども、人それぞれに家族の形がある。
同居してるけど、それはもはや家族ではないというところもあったりする。

だから、家族とは、本来の家族とは、何なのかわからないひとたちがいると思う。あぁ これが家族なんだと経験、実感したことがなくて。

人は育っていく過程で家族を知る。

家族を知らないと、大人になって家族を作るのに、家族を知る人よりも苦悩する。時にはうまくいかなかったりする。
自分の中に実体験に基づいた道標がないから、そうなるのも仕方がない。

家族ってなんだろう？

そう考えだすと、思っていたより奥が深いし、知らないことも沢山ある。
そして、人が世代を跨いで幸せに生きていくには、家族はとても大切なものだということを、この数日考えながらはっきり見えた気がする。

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