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相乗効果を発揮する

二人の人が同じ意見を持っているとすれば、そのうちのひとりは余分である。

『7つの習慣』
スティーブン・R・コヴィー 著
ジェームス・スキナー 川西茂 訳

『7つの習慣』の第六の習慣「相乗効果を発揮する」は、第一の習慣から第五の習慣までの集大成といえると思います。

第一の習慣から第三の習慣を実行することで、人は自立状態になります。

第四の習慣「Win-Winを考える」
つまり、自分の望む結果と、相手の望む結果の両方を満たす選択肢を考えるという習慣を身につけ、
第五の習慣「理解してから理解される」
つまり、まずは、相手の考えや感情を理解し、相手の“Win”が何なのかを理解する。そして、その後で自分の”Win”を相手に理解してもらう。

このステップを経ることで、第六の習慣「相乗効果を発揮する」が実現可能になります。

相乗効果とは、単に相手と1+1=2の結果を出すことではなく、
1+1=10、100、1000と、
双方の和より大きな結果を出すことを指します。

ここで、ポイントとなるのは、『相手との相違点』です。
自分と全く同じ考え、同じ意見を持っている人とは相乗効果は発揮できないのです。1+1=1になってしまうからです。1+1=1とまでは言わなくても、せいぜい、人が増えた分1+1=2になるくらいです。

相手との考え方、意見が違えば違うほど、大きな相乗効果を発揮することができます。自分の案(第一の案)でもなく、相手の案(第二の案)でもない、二つの意見を超越した更に良い案(第三の案)を生み出すことができるのです。

本当に効果的に人生を営む人というのは、自分のものの見方の限界を認め、ほかの人のパラダイムと考え方に接することによって得られる、豊かな資源を活用する謙虚さを持っている人である。

『7つの習慣』
スティーブン・R・コヴィー 著
ジェームス・スキナー 川西茂 訳

人はなかなか違う意見を受け入れられないものです。だからこそ、この習慣を実行できる人とできない人では、結果に大きな違いを生み出すのです。

違いを尊重する。
違いを喜び、歓迎する。
こういったパラダイムを持てる人でいたいと思います。

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