機能のデザインと情緒のデザイン

お疲れ様です。
デザイナーななゆびです。
今日、デザインのことで気づいたことを書くよ。

前提

前提として以下の2つが、先に脳内にありました。
1.コンセプトは大切であり、そのコンセプトに向けてデザインをチューニングする。
2.デザインは情緒的な効果と、機能的な効果に分けられる。
・情緒的なデザインはプラスの良さを作り出し、面白さや可愛さかっこよさを持つが、理由が薄いと支離滅裂になる側面がある。
・機能的なデザインはマイナスの悪さを取り除き、読みやすかったり使いやすかったりするが、研ぎ澄ましてもマイナスからゼロに向かうイメージ。

デザインを決めていく

じゃあ、さっそくデザインが始まりました。
初っ端から、コンセプトがわかりません。
情緒?機能?どういう意味?
前提の内容は頭にあっても、実践の場ではほぼ役に立たないんですよね。
車の運転と同じで運転してみないと上達しない。
かと言って、事前知識は無意味ではなく、むしろ、知識が血肉になる瞬間が来るんです。

まず、コンセプトが分からないならどうしますか?
手を動かしましょう。
理屈も大事ですが、理屈「だけ」を大事にしていては一生身になりません。
そうやってトライアンドエラーを繰り返して、コンセプトらしいものが見えてきたらそれでいいっす。

「あー、そうかー、これってこういうコンセプトだ」って気づいたら、チューニングです。
ここでも理屈「だけ」に走らないこと。
最初は支離滅裂な所があってもいいぐらいかもしれません。

では、提出したとしましょう。
チェックする上司やクライアントがいい顔をしていなかったらまだまだという事だと思います。
でもそれって、どうしていい顔になってくれなかったんでしょう?

そうこうしているうちに「修正指示」が来ますので、要注意です。
「修正指示」は機能のデザインでできている事がとても多く、こちらの対応も機能のデザインになっちゃうんです。
そうなると、ジリジリとマイナスからゼロに向かいます。
その反動で、情緒のデザインが失われたりします。

「ここは可読性が悪いので色を直してほしい」→「可読性を上げるために色を変えました」
そんなみみっちい修正を何度も繰り返すことになります。
読みやすくなったけど、ダサくなったりする。

その時何が起こっているか

この時、たぶんチェック側は
情緒的なプラスがないことを見ながら、機能的なマイナスを直す修正を出してます。たぶん!
みみっちい修正を続けても一向にプラス面は顔を出しません。
(単にプラス面があったとしても支離滅裂になっているかもしれません。その時は理屈が足りませんね。)
チェックする側も悪気があるわけではないんでしょうが、この現象は理解していないと思います。
わかんないですけどね。

とにかく、あまり修正を食らっていると「おかしい所を直す」というのが先立って、守りに入ってしまいます。機能のデザイン一辺倒です。
それではダメだと思うんです。
むしろ、プラス面で多少のマイナス面を掻き消すぐらいでいいのでは?
と思ってきてます。

2023/12/20 下書き(フィードバックを得てリライトするね)

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