『仮面ライダージオウ』 世界観の考察まとめ
仮面ライダージオウの世界観が複雑なので、最終回を目前にした第48話(2019年8月18日)時点での自分の考えた時系列?をまとめてみることにしました。
以下の要素を含みます。
・長い
・TV放送されている『仮面ライダージオウ』および『劇場版 仮面ライダージオウ Over quartzer』の根幹に関わるネタバレ
・公式設定に根拠のない妄想や憶測を断定調で書いている
・「脚本の人そこまで考えてないと思うよ」論は重々承知した上での考察
・とにかく長い
・目次
①時間軸という設定について
②前史:クォーツァーとスウォルツ
③2009年:ジオウとディケイドとキバ
④2018年:ライドウォッチによる継承(前半)
⑤オーマの日とは
⑥2019年:ライドウォッチによる継承(後半)
⑦ルートA「魔王オーマジオウ」
⑧ジオウ本編はループ2周目なのか?
⑨ルートB-1「救世主ゲイツリバイブ」
⑩ルートB-2「トリニティ」
①時間軸という設定について
ジオウの前作『仮面ライダービルド』の第46話で語られたように、仮面ライダーの世界は「その事件が起こったか否か」の選択によって様々な分岐が発生します。これが士やスウォルツ、ミハルが語った「時間軸が違う」です。あくまで異なるのは時間軸であるため、それぞれの世界には対応する同一人物がいます。
この理論がビルドのみならずジオウで適用されていると考える理由は、第31話(アギト編の前編)でツクヨミが見ている新聞記事です。
アギト編の新聞記事では『クウガ』の出来事である九郎ヶ岳の遺跡調査隊失踪の話が掲載されていますが、これで引き起こされるはずのグロンギ復活は起こっていません。新聞記事の文面を拡大してみると
『今回発見された大型恐竜(中略)最大で15メー(中略)あご 』
とあるように、遺跡では先代クウガではなく恐竜の化石が発掘されていたようです。つまりアギトの世界は『九郎ヶ岳など、クウガと同じ人や場所があっても、2000年のグロンギ発掘による復活という事件が起こらなかった』という点で、クウガの世界と分岐した時間軸ということになります。(G3の元になった未確認生命体4号の事件はあったのでしょうが、五代雄介のクウガと同一であったとはアギト放映当時から言われていません)
また、第37話・第38話におけるカブト編で加賀美は『カブト』世界で起こった渋谷への隕石落下を認識していましたが、ジオウ世界のソウゴたちはそれを知りませんでした。
この現象についてウォズは第38話で
「推測だが、加賀美くんと我々の時間が混ざり合っているようだ」
と発言しています。
劇場版で判明したウォズの立場からしても、ジオウとレジェンドライダーの世界は全く異なるパラレルの位置にあるのではなく、人や場所が選択を違えた時間軸の相違であると伺いしれます。
わかりづらい方は、下のようなフローチャートを思い浮かべるとわかりやすいかも知れません。
このように基本の時間軸に対して「仮面ライダーがいるかいないか」で分岐するのが時間軸の違いです。
このフローチャートを繰り返し、2018年までレジェンドの出来事は何も起こらず、表向きは平穏だった世界が、ジオウの基本時間軸です。
・①まとめ
ジオウにおける『別の時間軸』『時間軸が違う』とは、ある出来事が起こったかどうか、というポイントで枝分かれしていく世界の違い。
②前史:クォーツァーとスウォルツ
歴史の管理者であるクォーツァーは無数に分岐した時間軸を新たに整理し、イチから作り直すことを企てました。
時間軸は過去から未来へと進めば進むほど選択肢が追加され、分かれます。
そこで、分岐した時間軸をライドウォッチを使ってジオウ1人に集約し、それから平成元年へとリセットをかけることで、平成という時代の増えすぎた並行世界を舗装しようとしました。
実のところ歴史を集約できる、つまりライドウォッチを扱える存在であれば誰でも構わなかったようで、第28話で白ウォズが語っています。
「ゲイツリバイブが魔王を倒す。魔王がゲイツリバイブを倒す。あるいは、アナザージオウが両方を倒す。どう転んでも、私たち(クォーツァー)の計画に支障はない」
そして集約装置としてのジオウという概念の誕生と同時に、仮面ライダーの『時の王者』の君臨という可能性が誕生しました。
ところが、そのせいで「仮面ライダーではない存在が『時の王者』として君臨している」選択肢が消えそうになってしまいます。それがスウォルツとアルピナたち、時間を司る一族の世界と思われます。
この、ジオウとスウォルツたち王家の関係は、46話でのスウォルツのセリフから推測できます。
「俺と同じ時間にお前(ジオウ)が並び立たない。それと同じく、ツクヨミとお前が並び立つこともない」
ソウゴとスウォルツはともかく、なぜかツクヨミもソウゴと並び立たない。一見すると奇妙な言い回しです。
ただライダーの有無で分岐しているだけの時間軸なら、ジオウが集約するはず。しかし、スウォルツの口ぶりでは、より決定的なタイムパラドックスが発生しているようです。
ジオウ、スウォルツとツクヨミの共通点は王の資格の持ち主であることなので、それが並びたてない原因と見るべきでしょう。
よってスウォルツの時間軸の正体は「仮面ライダーではなく、生身の人間が『時の王者』になった分岐」と考えられます。その証拠に、未来で君臨しているはずのオーマジオウの姿が、スウォルツのいた時間軸では見られません。
このままクォーツァーの集約が成功すれば、王家ではないジオウが『時の王者』になり、スウォルツたちの時間軸は分岐条件を失って消えてしまいます。
スウォルツは自分が王となる世界を救ってやるために、クォーツァーの計画にあえて協力し、利用することを思いつきました。
それは、ジオウがクォーツァーの計画に従って時間軸の集約を成し遂げた後、土壇場でジオウがオーマジオウになるように仕立て上げ、集約した時空を破壊せざるを得ないように追い込んでやるという作戦です。
48話で物議を醸したオーマジオウの台詞
「スウォルツごときに世界を破壊する力などない」
も正しい見解でしょう。
オーマジオウほどの力を得るには、スウォルツの時空を操る力だけではなく『時の王者』の本体であるジオウライドウォッチ、ジクウドライバー、そして何よりもレジェンドから継承したライドウォッチ19個、全ての要素が必要なのだと思われます。
なおスウォルツとクォーツァーが対立ではなく、とりあえずの協力関係にあることは、クォーツァーの一員であるウォズが古い知り合いと言われていること(東映公式による『今からでも分かる仮面ライダージオウ2』)
第32話にてウォズがツクヨミの正体に、かなり具体的に察しがついていることからわかります。
スウォルツ「あの女が、俺と同じということになるな」
ウォズ 「バカな…彼女があの?」
しかしながら、平成元年から作り直した集約世界の王となりたいクォーツァー
その集約世界をオーマジオウに破壊させて、残った自分の時間軸の王になりたいスウォルツは最終的な目標が対立していることには違いありません。
第27話に登場する2009年のスウォルツや第38話の幼いアルピナは、違う時間からの介入者(≒クォーツァー)を警戒していました。
・②まとめ
クォーツァーとスウォルツは表向き協力関係。ジオウを利用して枝分かれした時間軸を1つにまとめたい。ただしスウォルツは、このまま計画を進めたら一族が『時の王者』になれず消えてしまう。そこでクォーツァーが理想とする世界をギリギリでジオウに破壊させて、自分の時間軸だけ生き残ろうとしている。
③2009年:ジオウとディケイドとキバ
2009年4月24日。
クォーツァーとスウォルツは結託し、いよいよジオウに変身する資格を持つ人間を選び出すことにしました。
クォーツァーが求める資格者は「他のレジェンドライダーがライドウォッチをよろこんで譲渡するような、お人好しで正義感のある普通の人間」でした。
スウォルツは、クォーツァーが平成のリセットを行う日に候補者たちをタイムワープさせると、生き残ることを強要させます。
自分の命が危険に晒され、他の少年たちがただ逃げ惑うばかりの中、常磐ソウゴだけが赤の他人である加古川飛流を心配し「危ない!」と叫ぶことができました。
この時にソウゴは時間を止めましたが、それがソウゴの生来の力だったのか、クォーツァーのリーダーによる差し金かは不明です。
結果としてクォーツァーとスウォルツは、常磐ソウゴをジオウとして見出し、スウォルツは自らの「時空を操る力」をソウゴに分け与えました。
時間軸の集約はライドウォッチで事足りるので、この措置はソウゴを将来的にオーマジオウにするための、スウォルツ独自の仕込みでした。
ちなみに2009年はディケイドが世界融合を阻止すべく戦っていた年ですが、バス事故のあった4月24日は電王編(4月26日)の直前で、話の途中で突如として電王の世界が荒野に変わり、世界の滅びが深刻化した時期でもあります。
また、ジオウ第35話(キバ編)では、ガルルこと次狼がこんなことを言っています。
「ああ。見たんだ。昔『時の扉』を開けた時、未来のビジョンを…」
キバの作中で、キャッスルドランにある時の扉が開けられたのは3回あります。27話と44話と劇場版です。しかし、どのタイミングでも次狼が未来のビジョンを垣間見た描写はなく、迫る世界の滅びに対して諦念を抱いた様子はありません。
(まあキバはジオウどころかディケイドより前なので当然なのですが)
未来のビジョンの内容はキバとは別の時間軸である『カブト』のワーム襲来、あるいは仮面ライダーギンガの襲来でした。
ひょっとしたら次狼が未来のビジョンを見たというタイミングは「渡が2009年からはじまる世界融合を阻止するべく、ディケイドに会いに行った時」かもしれません。10年前なら『昔』という語にも当てはまります。
・④まとめ
2009年にソウゴはジオウに選ばれた。この時から世界の融合が始まっていて、かつてのディケイドの戦いやガルルの見たビジョンの原因は、スウォルツがソウゴに注いだ『時空を操る力』かもしれない。
④2018年:ライドウォッチによる継承(前半)
スウォルツはジオウに時間軸を集約させるべく「最低最悪の魔王の君臨を阻止する」という触れ込みで、別の時間軸からウールとオーラを呼び寄せ、タイムジャッカーを組織しました。
ここからライドウォッチの継承による時間軸の融合をビルドを例にとって考察します。
まずビルドの場合、正しい歴史は
2017年11月26日 『仮面ライダービルド』第12話
内海が撃たれて行方不明に
2017年12月3日『仮面ライダービルド』第13話
ブラッドスタークの正体判明
という流れですが、ここにタイムジャッカーが介入すると
2017年11月26日『仮面ライダービルド』第12話
内海が撃たれて行方不明に
2017年11月30日
スマッシュに襲われるソウゴを、ビルドとクローズが救出
ビルドの時間軸上でアナザービルド誕生
同じ時間軸にライダーは2人同時には存在できないため『仮面ライダービルド』が一時的にアナザービルドに存在を奪われます。
2018年9月10日
一方、ジオウの時間軸。
ここは2017年にアナザービルドがいるので、仮面ライダービルドの一連の出来事がなかった、という点でビルド正史と分岐した世界です。
最初のフローチャートでいえば、アナザービルドのせいで「2017年にビルドが誕生したか?」の質問に回答が「いいえ」にさせられてしまったため、ジオウの時間軸になっている状態です。
そして、アナザービルドをゲイツが撃破すると、分岐条件が爆発四散したので一時的にビルドの時間軸に戻されます。
するとツナギーズのファンをやっていた葛城巧の持つライドウォッチへ、ビルドの時間軸そのものがダウンロードされます。
持ち主である葛城巧は、桐生戦兎としての記憶を回復します。
2017年11月30日
2018年からやってきたソウゴが戦兎(葛城巧)から受け取ったビルドウォッチで、アナザービルドを完全に撃破します。
アナザービルドの視点に立てば、変身させられた直後にジオウに襲われ、倒されたことになります。
本来ならアナザービルドが時間軸上から消滅した後、その主導権はビルドに返還されるはずでした。
ところが、2017年にビルドの時間軸をライドウォッチとして所持しているジオウに主導権が渡ります。
これがジオウによる時間軸の融合です。
時間軸の主導権がジオウに移ると『ジオウの時間軸は2018年まで平穏で、スカイウォールの惨劇はなかった』ので、設定が上書きされ、戦兎はまた葛城巧になります。(ジオウ時間軸の設定の適用)
そしてソウゴは2人にブランクウォッチを手渡します。これが2018年でレジェンドライドウォッチ に変わる訳です。
この流れからわかることが2つあります。
1つ目はジオウがライドウォッチを入手するためには、ライダーの力をレジェンドの時間軸で一度没収し、ジオウの時間軸へフローチャートをねじ曲げるアナザーライダーの存在が必要不可欠であること。
2つ目は、時間軸集約はアナザーライダーではなく、時間軸の主導権をレジェンドがソウゴに託す継承こそが元凶であることです。
この理論上、力が消える前にオリジナルがアナザーを完全に倒せれば、ジオウに継承させずに済むので時間軸は融合しません。
電王の継承が映画『平成ジェネレーションズForever』とは別にTV版で必要だったのは、野上良太郎が自力でアナザー電王を倒してしまったので、電王の時間軸を取り込むのに必要な継承イベントがまだなかったからです。
・④まとめ
ストーリー前半の時間軸の融合は、アナザーライダー発生ではなく、それを阻止しようとジオウが過去でライドウォッチを使い、時間軸の主導権を横取りするのが原因。
⑤オーマの日とは
作中で何度も言及され、その日のために様々なキャラクターが暗躍した『オーマの日』。
ところが、ジオウ作中では剣編のトリニティ誕生によってあっさりと通過しました。
結局のところ、オーマの日とは何なのでしょうか?
先に結論を書くと、ライドウォッチ継承による時間軸の融合度が一定を超える日、と思われます。
以下、オーマの日について触れているセリフを並べつつ、適宜解釈を挟みたいと思います。
まず初出は第15話、ダイマジーンを見たスウォルツのセリフ
「我らの介入に気づき、オーマの日を早めるつもりか?」
次いで第17話。オーマジオウによるナレーション
「オーマの日。仮面ライダーの時代を画する審判の日」
同話でゲイツが語るオーマの日。
「今から少し先の未来。オーマの日と呼ばれる日が訪れる。そのオーマの日、お前はオーマジオウとなり、それ以降お前以外のライダーは歴史から姿を消す」
このエピソードではじめて『オーマの日』について詳細が語られます。
レジスタンスのゲイツには、ソウゴがオーマジオウとして覚醒した日、と解釈されており、基本的に視聴者もそう理解させられます。
第18話での白ウォズの語り
「この本によれば、2019年オーマの日。この日、その時代には存在しないはずの3つのライドウォッチを納めし戦士、オーマジオウの野望を打ち砕き、新たな時代を作らん…とある」
第21話
ここではソウゴ、ゲイツ、ツクヨミがそれぞれの見解を話してくれています。
「俺たちの知っている歴史では、お前がオーマジオウの力を手に入れて、世界を滅ぼす。それがオーマの日だ」
「でも白ウォズはその日にゲイツが、俺のことを倒すって、言ってなかった?それでゲイツが救世主になるって」
「オーマの日次第で、どっちかの未来に向かうことになる」
「その日に、世界の未来が決まる」
同じく21話で黒ウォズがジオウⅡライドウォッチの半分を渡した時のセリフ
「本来であれば、君がオーマの日と呼ばれる日に使うものだ」
21話におけるゲイツの見解は15話と同一で、ここにゲイツリバイブによるジオウの覚醒阻止、という分岐点が差し込まれました。
第25話
冒頭のスウォルツが、獅子座のレグルスを見て
「だがあの星が南中するのは、本来は4月の終わりだ。…やはりオーマの日が早まっている」
同じく25話。ウォズによるレグルスの解説。
「オーマの日には、その星が最も強く輝いた。本にはそう書かれている」
第28話 ウールから白ウォズへ
「オーマの日とかいう日に王様が決まるんじゃなかったのかよ!なんでジオウとゲイツの決戦とかいう話になるんだ!」
同じく28話。白ウォズに対するスウォルツのセリフ
「どうやらお前がもたらそうとしたオーマの日は、回避されたようだな」
第30話。黒ウォズから白ウォズへ。
「今この時が、新しいオーマの日となったようだね」
「オーマの日。私と君、どちらかが存在しなくなる」
最後に、平成ライダー20周年記念サイトで白倉プロデューサーが書いた記事。
以上が、主なオーマの日にまつわる発言のまとめです。
物理的現象としてハッキリしているのは、この日に獅子座のレグルスが最も光り輝くこと。
しかもオーマの日が決まると、それに合わせてレグルスが輝くという、宇宙空間にまで干渉する大規模な時空変動イベントということです。
そして、それは正しい歴史ならレグルスが南中する時期である4月の終わり、ソウゴの誕生日である4月28日であった、ということがわかります。
オーマの日に対する解釈は、黒幕であるクォーツァーとスウォルツ、そうではないソウゴたちによって異なります。
ソウゴたちは『オーマの日』をオーマジオウ覚醒の日、あるいはゲイツリバイブによる魔王打倒の日と捉えていますが、これは厳密には誤りです。
正しいと仮定した場合、トリニティ変身を迎えた後の41話で加古川飛流がアナザージオウⅡとしてリベンジし、記憶を失ったゲイツがソウゴを倒そうとしている時期は、オーマの日直前の環境とほとんど同一であることから再びオーマの日が訪れるはず。
(状況に合わせて無理やりレグルスが南中させられる日のため、もうレグルスが出ないような時期だからという言い訳は通用しません)
しかしレグルスが光り輝く様子はありませんでした。
既に時間軸の融合が、41話では規定値に達していたからです。
②の項でも触れましたが、クォーツァーにとっては集約装置としてライドウォッチを集めてもらえれば、それがゲイツリバイブだろうとアナザージオウだろうと頓着していません。(白ウォズ個人の事情については別にありますが⑨の項で書きます)
彼らの計画書である逢魔降臨暦では、オーマの日は4月28日。この平成最後の日曜日に20ライダーの時間軸は集約され、時代のリセットが開始されます。
第15話でウォズは
「我が魔王は7体のダイマジーンを使って、世界を自らの手中に収めた」
と言いますが
ウォズが劇場版でそう呼んだように、ここでの「我が魔王」はソウゴではなくクォーツァーのリーダーを指しています。
ジオウによる時間軸集約が一定まで進み、醜い凸凹が舗装された集約世界で、クォーツァーのリーダーが魔王として君臨するのが、彼らの計画にある『オーマの日』です。
なお、21話でジオウⅡライドウォッチが『オーマの日』に使われた、ということが判明しましたが
・クォーツァーの計画の本命はレジェンドライドウォッチであること
・本当にオーマジオウへの完全覚醒を促すアイテムを渡しては、クォーツァーが自滅しかねない(ウォズは劇場版でのゲイツの説得なしでは、ソウゴへの友愛や忠誠より己の使命を優先する。あのオーマジオウに仕立て上げるメリットがない)
という2点から、クォーツァーの仕様想定では、『オーマの日』においてソウゴに時間軸融合を仕上げさせるブーストアイテムに過ぎなかったのでしょう。
15話におけるウォズも、まさにその仕様通りの運用と助言をしました。ソウゴに「これを使えば王の力が手に入れられる」と嘯き、実際には時間軸の融合を更に悪化させるための代物という訳です。
本来はオーマジオウになるためのアイテムではない裏付けとして、ジオウⅡライドウォッチに与えられた能力はオーマジオウの圧倒的な力の内、わずか未来予知のみに限定されています。
あの黄金の魔王は、スウォルツが自分の目的のために力を与えたせいで進化した、クォーツァーには想定外の姿だったのです。
さて、スウォルツにとっての『オーマの日』はどうでしょう。
実は15話のセリフはウールに対しての発言であるため、フェイクが入り交じっています。
同じ15話でオーマジオウの過去にもスウォルツが存在することが判明し、④の項目で考察したレジェンド継承の仕組みからしても、タイムジャッカーによる介入はオーマジオウにとっては既知の事態です。
となれば、15話でオーマジオウが自ら動くような「我らの介入」は、実際には存在しません。
しかし予定よりクォーツァーのダイマジーンが動くのが早すぎるのは事実。
スウォルツはソウゴに与えた力がオーマジオウに進化するより先に、ディケイドが合流することで時間軸が融合しきって『オーマの日』に至り、クォーツァーが動き出す可能性を危惧しました。
結局、クォーツァーは全ライダー継承まで動きませんでしたが、ダイマジーンが稼動した以上、安心してはいられないでしょう。
その後、今度は未来の仮面ライダーの登場によって時間軸の融合は悪化します。
『オーマの日』は早まるのに、オーマジオウ以外の集約装置、ゲイツリバイブが現れる始末。
第17話でオーマジオウのいない2022年を観測し、1人だけ険しい顔をしていた理由はそれです。
シノビはアナザーライダーの擁立で消そうとしますが失敗。
クイズは白ウォズが連れてきたため、タイムパラドックスで消滅はできず。
キカイはアナザーの本体をウールに寄生させて、その力を自分の手元に置こうとしますが、自分で王を擁立したいオーラの独断により失敗。
未来のライダーはミライドウォッチとしてゲイツに継承されてしまいました。
予定より早い『オーマの日』をレグルスで確認したスウォルツは、万が一のバックアップ、『裏の王』としてアナザージオウを作り出します。
ウールたちはスウォルツの行動理由がわからなくなりました。
これは「オーマジオウを回避したい」ウールと、「実はオーマジオウこそ本命」のスウォルツの食い違いです。
なお白ウォズはレジェンドの代わりに、異なる未来の仮面ライダーの力を得たゲイツリバイブを擁立することで、時空の融合を『オーマの日』レベルにまで到達させるつもりだったようですが、ゲイツがソウゴと和解したため、スウォルツに対し
「どうやら、君の言う通り(ジオウによる集約)にしか事は進まないらしい」
と自暴自棄にならざるをえませんでした。
こうして本来平成ライダー19人を継承してようやく至るレベルの時空変動は早まり、4月末より早くレグルスが光ったのです。
・③まとめ
『オーマの日』とは時間軸の集約が、クォーツァーの規定値を超える日。オーマジオウがその日に変身したため、ゲイツやウールといった真相を知らない者には「王が決まる日」と誤認されている。規定値とは、クォーツァーの予定ならば平成ライダー20人を継承して至るレベルの時空の歪み。しかし、ディケイドや未来の仮面ライダーの合流で早まった。スウォルツはソウゴの時空を破壊する力の成長が間に合わないと困るため、アナザージオウをバックアップにした。
⑥2019年:ライドウォッチによる継承(後半)
剣編を境に、アナザーライダーが誕生してもレジェンドライダーが記憶と変身能力を保ったままになりました。
考えられる原因は2つあります。
1つはソウゴに与えられた『時空を操る力』の増大。この現象は①の項目で言及した加賀美とソウゴの認識の食い違い、および第48話の士のセリフ
「スウォルツは少年のお前に、時空を操る力を与えた。ライダーたちの世界を引き寄せたのは、お前だ」
からわかります。
クォーツァーの想定ではライドウォッチの継承がなされて初めて時間軸が融合するのに、スウォルツがソウゴに与えられた力によってカブトの時間軸が、ジオウの時間軸に飲み込まれつつあるのです。
2つ目の原因は、アナザーライダーの誕生が、レジェンド世界が分岐し終えた2019年に発生していることです。
前半のルールを把握した上で、ブレイドを例に改変の流れを見てみます。
ブレイドの時間軸は、2004年にブレイドが誕生するかどうか、で分岐した世界です。
その下地として、一万年前にバトルファイトが存在したことになっています。
2004年に剣崎一真がジョーカーとなり、剣の時間軸はバトルファイトが終了しないまま2019年を迎えました。
ソウゴに与えられた『時空を操る力』が強まったことによって、アナザー誕生がなくとも、剣の時間軸はジオウの2019年に引き寄せられます。
(※画像はイメージ)
ジオウの正しい歴史では剣崎一真は一般人かもしれませんが、この時間軸の融合により、ジオウ世界にも『剣』の出来事を経験した剣崎や始がいることになります。
剣編では明らかではありませんが、カブト編の例を見るに、剣崎に関わった人々とそれ以外では、この時点で記憶に齟齬があった可能性があります。
やがてジオウの時間軸の2019年でアナザーブレイドが誕生。
「同じ時間軸に2人のライダーは共存できない」ですが、アナザーブレイドは2018年にようやく仮面ライダーが誕生したジオウの2019年にいて
オリジナルのブレイドは2004年で分岐した『剣の時間軸』の延長の2019年にいるのが、そのまま引き寄せられたので共存できます。
画像はビルドにおける『別の時間軸』ですが、ちょうどそれぞれの地球にレジェンドとアナザーが立ち、真ん中へ引き寄せられているイメージです。
仮面ライダー剣の世界はジオウ世界に融合しつつありますが、その時間軸の主導権はまだオリジナルのブレイドにあります。
最後にブレイドウォッチが継承されると、ライドウォッチの持ち主であるジオウに、剣崎が持っていた時間軸の主導権が移り、完全に融合します。
ところで、レジェンドの意思はジオウの継承に大きな影響があります。
グランドジオウでさえ、モモタロスの合意が取り消された途端に雲散霧消しました。
クォーツァーとスウォルツ、どちらもレジェンドの力を強奪は出来ても、継承はできません。
(第32話で翔一からオリジナルのアギトライドウォッチを精製したように、ライドウォッチをレジェンドから手に入れた=継承したではないことは留意すべきです)
だからこそクォーツァーもスウォルツも、自分たちでライドウォッチを集めるのではなく、レジェンドたちが進んで力を譲渡するような人柱、仮面ライダージオウが必要だったのです。
あらためてライドウォッチの継承シークエンスの違いをまとめると
ストーリー前半では、アナザーライダーの介入がなければ、レジェンドの時間軸のフローチャートがジオウの時間軸へと向きを変えられることはありませんでしたが
ストーリー後半では、スウォルツの想定通りソウゴの力が強まることで、わざわざレジェンドを消さずとも、向こうから勝手に融合してしまうようになりました。アナザーライダーはライドウォッチ継承ではなく、ジオウ強化の当て馬へと役割を変えたのです。
第31話で、スウォルツがコーヒーから角砂糖を溢れさせているのは、ソウゴの力の増大が時空を歪ませ続けている暗喩でしょう。
・⑥まとめ
ストーリー後半は、スウォルツが与えた『時空を操る力』が増大した結果、アナザーライダーによる過去介入をするまでもない程に融合が進み、その一方で融合しきらない部分があるためにオリジナルが変身できた。ウォッチ譲渡で完全に融合する。
⑦ルートA「魔王オーマジオウ」
よくジオウのストーリーは「2周目」と言われますが、筆者はループ構造とは捉えていません。
詳しくは⑧で書きますが、ソウゴの選択によって物語は異なるルートへ分岐しており、オーマジオウはあくまで終着点の1つにすぎないと思います。
ゲームで例えるなら、オーマジオウはノーマルENDに辿り着くと再生されるムービーであり、プレイヤーであるソウゴは初見プレイで辿り着くかもしれないし、そうでないかも知れないという訳です。
視聴者はキャラクターの知らない情報を俯瞰できるので「どういう選択肢を選べば、そのエンディングが見られるのか」という予想は立てられます。
まず2009年の出来事はオーマジオウにも共通する過去です。
第15話でオーマジオウが語った、幼い頃の夢の話(実際は記憶)にスウォルツが登場し、第48話でもオーマジオウがスウォルツの存在を把握していたことから間違いないでしょう。
オーマジオウ、もといソウゴは自分を除く19人のライダーから力を継承していきました。
この時間軸においてはゲイツはソウゴに影響は与えられません。
第11話においてウォズはこう語ります。
「この本によれば、明光院ゲイツなる人物は君の覇道になんら関与することはない」
あらためて書きますが、逢魔降臨暦の正体は過去や未来の予言書ではなく、クォーツァーによる計画書です。
つまり、第12話で逢魔降臨暦に名前が現れたのは未来の改変、というよりは『ソウゴにライドウォッチを集めさせるにあたり、ゲイツがいた方が都合がよい』とクォーツァーが判断した、ということを意味するのです。
おそらく、鎧武のライドウォッチ奪還にゲイツが貢献できたからでしょう。
オーマジオウになるルートでは、ソウゴが独力で鎧武を継承したため、クォーツァーはゲイツを継承のプランに組み込まないまま計画を進めたはずです。
ところで、オーマジオウがディケイドアーマーを見た時の反応から「ディケイドは継承したことがないのでは?」という説がありますが、これはきちんと継承した可能性が高いです。
上の写真は第1話の「常磐ソウゴ初変身の像」を上から見たカットですが、右上の赤丸で囲った部分に、ディケイド特有の、頭部に刺さる板状のパーツや、ボディに十文字に走るラインが見られます。
また、クォーツァーであるウォズが第13話で、誤った方向へ進んでいるソウゴを正しく導く為、と称して士を招いていることからも、ディケイドの継承は計画の内であると想像できます。
そして、ソウゴ19歳の誕生日である4月28日。19人のライダー継承による時空の歪みは『オーマの日』を引き起こし、クォーツァーが襲来しました。
先述した推測を含めると、ウォズに「王になる力が手に入る」と言われ、ジオウⅡライドウォッチを使用した途端に時間軸の融合が完了した、という流れです。
クォーツァーはソウゴを王の座から蹴落とすと、ダイマジーンで開いたタイムゲートで、平成生まれのヒトやモノを次々と吸い込みはじめました。
クォーツァーにレジェンドライドウォッチを奪われ、役割を終えたソウゴには最早、なにも力はないはずでした。
しかし、ここでクォーツァーの想定外が発生します。スウォルツが独断で与えていた『時空を操る力』を元手に、ソウゴがオーマジオウへと目覚めたのです。
オーマジオウはクォーツァーのリーダーを撃破し、平成元年へのリセットを水際で阻止します。
しかし、この未来ではゲイツの説得によるウォズの離反がありません。劇場版のようなウォズによるダイマジーンのタイムゲート破壊という出来事がなかったために、世界は甚大な被害を出します。
またクォーツァーはリーダーを失っても、変身能力を持たないメンバーや、劇場版ではゼロワンに撃破されるはずのゾンジスといった生き残りもいました。
織田信長という武将の歴史が、彼を慕う者によって創作されたように、ソウゴの歴史もクォーツァーによって創作されます。
それがゲイツたちが知る『オーマの日』。オーマジオウが、ダイマジーンを用いて世界を焼き尽くしたという伝承です。
それから50年。平成生まれはいなくなり、それ以前の生まれは寿命で数を減らした結果、2068年の世界の人口は2018年の半分。
最低最悪の未来が訪れていました。
この未来では、オーマジオウに対するレジスタンスが組織されています。
第1話のレジスタンス基地を見るに、複数機のタイムマジーンや、オーマジオウに発射した巨大なミサイルなど潤沢な装備に恵まれています。
また第3話の仲間を失った時の回想や、第48話の撤退シーンを見ると、ゲイツはこの時から既にゲイツライドウォッチを腕のホルダーにつけています。
荒廃した未来での豊富な戦力、ライドウォッチの由来を考えると、クォーツァーがレジスタンスの背後にいた可能性は高いでしょう。
この未来においてのスウォルツの動向ですが、オーマジオウに存在を認識されていながら、2068年に姿がないことを鑑みるに、レジェンド継承の途中か、空白の50年で撃退され、野望を挫かれたと思われます。
・⑦まとめ
オーマジオウのルートは、ゲイツの重要性をクォーツァーに認識させず、すべて計画通りに継承を完了させた時間軸。用済みになったはずのソウゴは、スウォルツの力によってオーマジオウになり世界を救うが、クォーツァーの生き残りによって『最低最悪の魔王』の汚名を着せられる。
⑧ジオウ本編はループ2周目なのか?
『仮面ライダージオウ』はオーマジオウという結末を迎えてから、もう一度ソウゴの覇道をやり直している、という説があります。
根拠としてはゲイツやツクヨミが、オーマジオウのいる2068年から生き証人としてやってきていることや、ウォズが第1話で述べた
「使い方はご存知のはず」
なとが挙げられます。
しかし、筆者はジオウの世界はループではなく、分岐によって異なる可能性に辿り着く構造であると考えています。
ドラえもんのような状態、といえばわかりやすいでしょうか。
この構造は、白ウォズを例に取るとはっきりします。
白ウォズはゲイツが救世主となり、オーマジオウを倒した未来から来ました。
彼もゲイツやツクヨミと同じく未来からの干渉者ですが、この瞬間にゲイツの人生が2ループ目に入った訳ではありません。
第45話で言及されたように、白ウォズの未来は失われた『可能性の世界』、つまり確率としてありえるだけで、2019年からすればあやふやな世界なのです。
ゲイツとツクヨミの未来も、ソウゴの選択次第では辿り着く可能性がある、というだけです。
その可能性が断たれた劇場版で、2人が一度消滅している理由もそこにあります。
加えて、11話・12話の鎧武編でソウゴ自身が3日前の出来事をやり直していますが、過去のソウゴに記憶が引き継がれるのではなく、2人に分裂していることからも、ジオウ式タイムトラベルがループになっている線は薄いです。
また、ループ構造の特徴として、ループ経験者が前の周の記憶を引き継いでることがあります。
龍騎の第28話では真司がタイムベント前の記憶をうっすら保持していました。
ジオウの場合、やり直しをしている人物に当たるのはソウゴで、彼はジクウドライバーの使い方を知っていたことがループ説の根拠になっています。
しかし、そもそもソウゴは2009年の時点でジオウになると定められた人間です。然るべき時に使えるようになっている必要があります。
スウォルツが力を注いだ際、あるいは過去に戻したタイミングでジクウドライバーの使い方を入力したのではないでしょうか。
・⑧まとめ
ジオウのタイムトラベルはドラえもん式に近い。未来のありうる可能性が過去に干渉しているだけ。現在を生きる人物が2周目を試みた際には当人が分裂している例からして、ループとは考えづらい。
⑨ルートB-1「救世主ゲイツリバイブ」
第11話で葛葉紘汰が介入したことで、クォーツァーはゲイツの有用性を知り、逢魔降臨暦に名前を加えました。
そして第15話でオーマジオウがダイマジーンをあえて動かし、ディケイドが2068年にソウゴを送ったことをキッカケに、ソウゴは世界を救う決意を新たにしました。
そして同時に、万が一の場合はゲイツがソウゴを倒す決意を固めます。
結果、ゲイツがオーマの日にソウゴを打倒する可能性が生まれました。
ソウゴが見た予知夢で、レグルスが輝く下にジオウⅡとゲイツが対決した未来はこれです。
ここで訪れた未来は、ゲイツリバイブがジオウの代わりにライドウォッチで時間軸を集約しました。
スウォルツは時間を操る力を与えたジオウを失い、クォーツァーの計画をひっくり返すことなく消滅します。
クォーツァーが新たに築き上げた時間軸では、仮面ライダーたちは統一された、ジクウドライバーによく似たデザインのベルトを使います。
平成のような世界観がまちまちな分岐を起こさないので、21話で白ウォズが語ったような未来が訪れます。
「何も変わらない。この時代と同じ世界さ。まるで時間が止まったかのような平穏」
仮面ライダーギンガも同じく、ジクウドライバーをベースにしたベルトを使用しているため、このクォーツァーによる新たな『舗装された未来』の仮面ライダーかと思われます。
ギンガが襲来したのはクォーツァーの遂行予定である4月28日を過ぎた直後です。
リセットが終わった後、2019年を担当する新たなライダーとして派遣されたはずが、実際にはジオウの戦いが続いており、変身者と歴史を失ったギンガは純粋な力として現れました。
白ウォズがこの時間軸へ至るには、オーマの日にゲイツリバイブがジオウを打倒し、ゲイツが新たな時間軸の集約者にならなければなりません。
仮にゲイツがリバイブにフォームチェンジしても、ジオウを倒さなければ分岐しません。
・⑨まとめ
ゲイツがジオウの代わりにライドウォッチを集め、クォーツァーの計画を完遂したのがゲイツリバイブのルート。ジクウドライバーをベースに統一されたベルトを使う仮面ライダーたちが活躍する。
・⑩ルートB-2「トリニティ」
このルートに辿り着くには複数の介入が必要になります。
まず紘汰の介入がゲイツを逢魔降臨暦に登場させます。
これを不服とし、軌道修正を図ったウォズが士を呼び寄せます。
士の差し金で、ソウゴとゲイツが決意を新たにしたことでゲイツリバイブのルートが誕生します。
同じく士が情報を流したことでアナザーリュウガの事件が起こり、予定より前倒しでジオウⅡライドウォッチをソウゴが入手。
このイベントで時空の歪みの極致『オーマの日』が早まることを危惧したスウォルツが、ジオウのバックアップとしてアナザージオウを作成。
一連の事件を経てソウゴとゲイツが和解します。
自らの望む未来に誘導できず、焦った白ウォズが海東を呼び寄せ、偶然にもトリニティウォッチを作成。
ソウゴの説得によりウォッチが託され、ようやくトリニティにたどり着きます。
クォーツァーのとも、スウォルツの計画とも異なる事態であり、このウォッチを使ったオーマジオウの説得が新たに仮面ライダーツクヨミの誕生を促しました。
・⑩まとめ
異なる時間軸へと誘導する者たちの思惑が絡み合い、黒幕の意図とは異なるルートへ至っている。
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