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「ワザを使ったから、私の番はおしまい」は正しいのか
はじめに
こちらの見出しとして使用した画像は公式の動画【公式】9分でわかるポケモンカードバトル ~「スカーレット&バイオレット」シリーズ~のものなのですが、そこでタイトルにあるように「ワザを使ったから、自分の番はおしまい」と言っていますね。
この発言、間違ってはいないのですが正確ではないというのが私の意見です。
正直この件はよく勘違いされている印象です。皆さんは自分の番はどこまでか正しく答えることが出来ますか?
この記事ではポケモンカードにおける自分の番とはどこからどこまでを指すのかを考えてみたいと思います。
自分の番とはどこからどこまでか
まずはこの画像をご覧ください。
![](https://assets.st-note.com/img/1699055714852-MNpz612Mqr.jpg?width=1200)
この画像を見るとお互いの番の間にポケモンチェックがあることが分かります。言い替えるとポケモンチェックからポケモンチェックまでの間が自分の番と言うわけです。
これで解決と言えればよかったのですが、これだけでは「ワザを使ったから、自分の番はおしまい」の発言の問題点が分からないままですね。もう少し深く考えていきたいと思います。
自分の番を細分化する
自分の番がポケモンチェックからポケモンチェックまでの間であるということが分かったところで自分の番にすることをそれぞれのステップに分けて考えたいと思います。
![](https://assets.st-note.com/img/1699108122886-Xqv9h8bpX1.png?width=1200)
これを見ると大きく3つのステップに分かれていることが分かりますね。
ここで大事なのがすることであるということです。
ワザを使うことは最後にすることであって、ワザを使うとすぐ番が終わるわけではないということです。
一体何を言っているのか分からなくなってきたと思います。それを次の項で説明していきたいと思います。
ワザを使ってから番が終わるまで
自分の番とはどこからどこまでかの項でポケモンチェックからポケモンチェックまでの間が自分の番と説明しました。
ではワザを使った後ポケモンチェックまでに行われる処理について上級ルールガイドに詳しく書かれているので見てみましょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1699107434829-Lcga2YdiZH.png?width=1200)
長々と書いてありますが、これら一連の処理を終えて初めてワザの処理が終了となります。
ここの冒頭にワザを使い終わると自分の番は終わりますと書かれていますね。
少なくともワザによって相手のポケモンをきぜつさせるまでは自分の番が終わっていないことが分かります。
では次にきぜつの処理について見てみましょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1699107688105-5opb46XkN0.png?width=1200)
きぜつの処理はきぜつしたとき働く効果があればそれを処理し、きぜつしたポケモンをトラッシュして、きぜつしたポケモンの数ぶんサイドをとり、次のバトルポケモンを出すところまで完了して終了となります。
先ほどのワザの処理で触れたことを含めると、自分の番は相手のポケモンをきぜつさせて、次のバトルポケモンが出てくるまでは自分の番が終わっていないということになります。
しかし、これで終わりではありません。実はまだ最後の処理が残っています。それが番の一番最後に行う処理、番の終わりに働く効果です。
番の終わりに働く効果
![](https://assets.st-note.com/img/1699108267316-Jd8U78mjLa.png?width=1200)
この番の終わりに働く効果を処理して初めて自分の番が終わるというわけです。
実際に番の終わりに働く効果は様々ですが以下に代表例を掲載したいと思います。
番の終わりに働く効果の一例
かがやくフシギバナ
![](https://assets.st-note.com/img/1699281917593-wRysTs2Z05.png)
特性「サニーブルーム」は番の終わりに使える特性で手札が4枚になるように山札を引くことができます。
ワザを使って相手のバトルポケモンをきぜつさせた場合サイドを取った後にこの特性を使うことになるため注意が必要です。
ヒスイ ゾロアーク
![](https://assets.st-note.com/img/1699281958514-ZAndroO7vn.png)
ワザ「はめつののろい」は次の相手の番の終わりにこのワザを受けた相手のポケモンをきぜつさせるワザです。
これも番の終わりに働く効果のため、次の相手の番にワザの処理を終えた後このワザを受けたポケモンをきぜつさせます。
このワザを受けたポケモンがベンチに下がってしまうとかかっている効果がなくなってしまうため気絶しなくなります。
きんきゅうゼリー
![](https://assets.st-note.com/img/1699282003209-LQj1anTXbX.png)
お互いの番の終わりに、このカードをつけているポケモンの残りHPが「30」以下でダメカンが乗っているならそのポケモンのHPを「120」回復し、このカードをトラッシュする効果を持っているポケモンのどうぐです。
条件を満たすと番の終わりに効果が働きこの効果を使った後このカードはトラッシュされます。
ワザマシン エヴォリューション
![](https://assets.st-note.com/img/1699282056227-0ytivxoxbx.png)
最近追加されたポケモンのどうぐの一種、ワザマシンは番の終わりにトラッシュします。たとえここに書かれているワザを使わなかったとしてもトラッシュされてしまうので気を付けましょう。
まとめ
ここまでの内容から自分の番の中身を簡単に記載した図を作成しました。具体的な内容についてはここまでの内容を参照していただければと思います。
![](https://assets.st-note.com/img/1699285503989-KNlRfGMImW.png?width=1200)
最初の問題に戻りましょう。「ワザを使ったから、自分の番はおしまい」は正しいのでしょうか?
ワザの処理を終えて、HPがなくなったポケモンがいればきぜつの処理をして、番の終わりにはたらく効果を処理して初めて自分の番は終わりになります。
ただし、意識してこれらの処理をすることはそこまで多くないと思います。そして発生しない処理は省略されてしまいます。その結果最初の「ワザを使ったから、自分の番はおしまい」という発言に繋がる訳ですね。
この発言自体ワザの処理は終わった後に出てきた発言であり、きぜつの処理や番の終わりに働く効果はない状況でした。実際にこれらの処理があれば処理してから番を終えるということをわざわざいう必要はないため間違っていないが正確ではないということです。
最後に
ここまで読んでくださりありがとうございます。もし、この記事についての質問や不明点、その他ルールについての質問などございましたら本記事にコメントしていただくか私の(灯台元暮)Xアカウントまでご連絡ください。
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