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「△△さんが退会しました。」

 流行り廃りの激しいSNSの中でも御長寿のLINE様。調べると初版は2011年らしい。今年が10年のアニバーサリーイヤーという事実をラスト1週間で知ることができた。危ない危ない。メールの受信をセンターに問い合わせていた小学生時代からバトンを渡された後も、未だアップデートは止まることを知らず、最近はあんまり仲良くない人が産まれた日まで教えてくれる。今年の誕生日にお祝いをくれた友人に「覚えててくれたんだ笑」と伝えたら、「LINEに出てきた笑」と言われた。

 ひとつ、存在価値を疑うのが、「この人がこのグループを抜けたよ!」という通知だ。正確には通知は来ないが、化石と化したグループが不意に上位にくるもんだから、つい見てしまう。「△△さんが退会しました。」どこか悲しいし、オフにできるならしたい機能。
 というのも、私は化石グループの住人になるタイプだ。LINEのグループを整理しようと思うなんて、小まめな人だ、家とか綺麗にしてそう。遠い昔に盛り上がっていたであろうメンバーがポツポツと抜けて、2人しかいないグループLINEなんかは、逆に意地でも抜けたくない。最後に生き残るのは私だと言わんばかりに。

 フォロワー整理もこれに似たものを感じる。インスタやTwitterのフォロワー整理。やりとりが減った人、コミュニティが変わった人を精査する。その行為自体は至って構わないが、わざわざ教えてくれる「フォロワー整理します」という"つぶやき"が、私には「このままだと私の友達枠から外すけど、一応知らせておくよ」と聞こえてしまう。家の掃除をするときも紙屑にそう伝えるの?精査の【ご報告】。

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