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ひとり旅日記スロベニアとクロアチアへ13日目:夕陽が名物のザダルへ

2019年1/7リエカ→ザダル

今日は宿泊客がほとんどいなかったらしく、バイキングの朝食ではなくて、サーブ朝食だった。朝9時のバスに乗り、右側の席に座って、アドリア海を眺めながら乗る事4時間。よくぞトイレ休憩なしで着いたわ。って、朝食時の水分が少なめだったし、果物も食べてないからトイレ休憩なしで4時間いけたんだろう。

バスターミナルからの道順、そして部屋へのアクセスを家主はメールで細かく説明してくれてたから、言われた通りに着いてホッとした。いつもより少ない朝食だったから空腹の限界だった。ベトナムインスタントお粥におろしにんにく入れた。

2017年に世界遺産リストに入ったらしいザダル。バスターミナル近くを優先したから、旧市街まで遠い…。そのおかげで一泊24ユーロなんだけど。リエカから直でスプリトに行けるか不明だったから、スプリトまでの通過地点ザダルで一泊する事にした。お世話になってる方にポストカードを送ろうと、旧市街の行く途中の郵便局に立ち寄った。順番待ちの札が出る機械の近くにいたお姉さんに、切手買うのはどのボタンか聞いて札を出してもらったけど、「その他」ってボタンを押したっぽかったから、すんげぇ後回しにされてる気がしてならなかった。

窓口の人に「切手はどこで待ってればよいですか?」と聞いたら、「隣の彼女が係よ」って、けっこう窓口あるのに人がいない…。順番待ちの客は10人くらい。こんな所で時間使うのもったいない。ザダルは一泊だけだし。地図見ると旧市街にも郵便局ある模様。きっとそこは観光客相手でヒマだろう。番号札捨てた。クロアチアって国はよォ…。

旧市街に入り、まずはインフォメーションで情報収集。ここはヤル気ある。日本語パンフあった。地図を見ながら、写真撮りながらこの旧市街を散策。韓国ツアー団体と教会でカチ会った。

ザダルのシンボルの八角形の聖堂は閉まってた。近くまで行くと、物置状態…。イベント時しか使われないのか?この聖堂近くにはローマ遺跡の発掘物がゴロゴロ転がってた。郵便局は思った通りガラ空き。すぐに切手を買えた。予想よりデカイ切手で、自分の名前をもう一度書き直した。

海に近い所に着く頃には16時をまわってた。夕焼けの時間。雲が多い。ザダルは夕焼けも名物らしい。海のオルガンってのがあって、波と風によって音が違うとの事。この近くで、売れない役者か?と思う程、やたら声がデカイ男がずっとひとりで何か言ってた。電話してる訳ではないから、セリフの練習か?と思ったけど、にしても、うるさすぎ。マジ耳障りだった。穏やか波で奏でられている海のオルガンの音に重なる雑音。海に落ちてしまえ!と思ったね…。オルガンの音を背中で聴きながら自分は遠ざかる。

雲がいい具合に薄くなって、イクラの様に輝く夕日が姿を現した。夕日って落ちるのホント早いよね。さっさと営業終えるみたいに、シューッてすぐ沈んでく。これが瞬間ってもんだ。反対に太陽が昇る時って、じりじりもったいなぶってる気がする。さ、帰ろう。

お粥だけじゃすぐ腹減る。途中にショッピングモールがあったから寄ってみよう。フードコートないかな。って、この国のショッピングモールって、この程度なのか?郊外行けばちゃんとしたのがあるワケ?モールにスーパー2軒入れて、売り場面積埋めてんじゃねーよ💢フードコートってのはないのか?ガス欠寸前。めまいがしてきた。危険信号。とにかく腹に何か入れないと。大したスーパーじゃなく、カルパス4本入りを空腹をしのぐ為に買った。レジで支払って近くにベンチに座って栄養補給。しょっぱ…。でも何も食べないよりマシ。1本食べてだいぶマシになった。

バスターミナル前のデカイスーパーに移動。外はもう真っ暗。今日食べられなかった分の果物とサラダパック入手。ここ、今まで行ったスーパーの中でダントツデカイ。アドリア海のツナ缶も入手して宿に戻った。
みそ汁にサラダパック投入。サラダパックはもはや病気予防の義務的な食事となってる。すると、誰か来た。

「ハ〜イ!オーナーのロキよ」ずっとおじさんとやりとりしてたと思ってた。宿名Ryoki &Divaだったから。Divaはラブラドールの女の子との事。コンニチハ!ってか、ロキさん美しかった。ザ・クロアチア美女。そしてぽっちゃり系女子もダイニングエリアにやって来た。

「私は隣の部屋に泊まってるの」そしてタスマニアに住んでるとの事。バツイチ同士の同じクロアチア人の旦那さんと来てて、お互いの両親に会いつつ旅をしてるとの事。旦那さんは1977年以来の帰国だって。そりゃ3ヵ月この国に滞在する訳だ。次いつ来られるかわからないし。もう67歳らしい。何より40時間のフライト(乗継ぎ3回)らしい。

彼女からクロアチア名産のヤギチーズを頂いた。食感はカッテージチーズっぽいけど、あっさりしてておいしかった。自分がここに来る前は米男子がいたらしい。チェコからバイクで旅してるとの事だった。彼女達が一緒にシーフードレストランに行ったら「こんなの初めて。毎日マックばっかだし」と言ってたそう…。「オーストラリアにいると色んな国の食文化があるから色んな物を食べる機会があるけど、米国人は自国でで慣れ親しんだ物しか口にしないわよね」と言ってた。確かに。「このチーズだって、彼は食べたらきっとすぐにお腹に来ちゃうわよ(笑)」

「それにしてもクロアチアってアジア料理少なくないですか?チャイナタウンって、世界中どこにでもあると思ってたんですけど」「あなたの言うことわかるわ。シドニーにある感じのでしょ?」「シドニーもそうですけど、アデレードにも素敵なチャイナタウンありました」「ザグレブに中国人が住んでる一角をチャイナタウンと呼んでる所があって、何軒かレストランはあるけど、あなたが言うようなチャイナタウンではないわね」と。

北欧でクリスマスと被って店が閉まってた時だって、アジア系の店は開いててくれた。いつでも自分の救世主であり、アジアの物が並んでる店内に身を置くと落ち着いたりするんだよね。クロアチアにはそういう所がない。アジア系は観光客のみ。住んでそうなアジア人とあまり会わない。彼女は「きっとクロアチアの経済が他の欧州に比べたら魅力的でないからかもね」とも言ってた。

久々に誰かと話したな。彼女は夕飯のピザを済ませて、「あなた明日の朝早いみたいだから、気をつけて旅を続けて。オヤスミ!」とダイニングを去って行った。会話してて冷めたみそ汁をレンチンし、身体の為のサラダパックを食べ終えた。明日5時起き。1泊だし、シャワーは浴びると面倒と思ってパスした。タイの常宿思い出す位のレベル。シャワー浴びるとトイレがビショビショになるパターンシャワーヘッドのもたげ具合尋常じゃないし。

服も面倒だから着っぱなしで。何より今までの宿で1番寒い。エアコン30度に設定しても温まらない。防寒対策なってなさ過ぎ!ザグレブで泊まってたアパートは一度温まるとそこまで冷込まなかった。今まで旅してきた欧州の宿と同じ様に。しかし、ここは違う。床からの冷気ハンパない。自分のダウンコートを掛け布団にして寝た。まるでキュリー夫人(笑)。

宿泊税の支払いに1ユーロコインがあって良かった。


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