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ひとり旅日記台湾3日目:電車とバスを乗り継いで台東→フェリーで緑島へ

2022年12/23

4:00am起床。昨日の塩分の影響で、目のむくみヤバイ。軽くマッサージして、身支度&荷支度。5時に宿を出て駅へ。バナナとみかんを食べて、5:32始発玉里行きに乗り込む。外は真っ暗。6:20頃にようやく明るくなってきた。車窓から見える緑にやっぱり南国を感じるとともに、どこかオーストラリアの原生林っぽくも見えたり。今日も天気良さそう。

地震で不通区間の代替バスは玉里駅を出ると目の前に停まってた。乗客を乗せたらすぐに出発だったから、電車内でトイレ済ませといて良かった。車内の空調で足元から冷えてたし。乗車時間50分との情報だったのに、30分ほどで富里駅に到着して、7:36の台東行きに接続した。って、乗継ぎ良過ぎて、残りの朝食を食べるタイミングなくて、空腹(苦笑)。

富里駅発の電車は3列シートの車内だった。8:47台東着。下車してすぐにベンチに座って花蓮駅のパン屋で買ったネギパンを口にした。礁渓で買ったのよりもおいしい。賞味期限5日のタロイモまんじゅうはフツーのまんじゅうだった。

軽く腹ごしらえ後、駅にあったツーリストインフォメーションで今日と明日の時刻を調べてもらった。そして台東駅からバスターミナルまで行くミニバスに乗車。と、ここで問題が生じた。桃園空港のセブンで500元チャージしたICカードが使えないということに。仕方なく現金でバス代を支払うと、親切なドライバーのおじさんが、エーゴできるおじさんの知人にわざわざTELしてくれて、その方がどうしてICカードが使えなくなったのかを説明してくれた。何かの事情でブロックされてるらしい。理由はわかったが、解決方法がわからない。バスターミナルにあったつーインフォメーションのお姉さんに助けを求めた。

お姉さんが関係各所に問い合わせてくれたところ、友人と訪台した2020年2月バス利用時に、ICカードタッチがうまくいってなかったらしく、未払いになってるらしい。お姉さんが「その時乗ったバスナンバーを思い出して!」と言う「2年前の記憶、しかもバスナンバーなんて覚えてない!」と伝えた。もし同じ条件で覚えている人がいるならぜひともお会いしたい。

彼女が問い合わせ続けてくれた結果分かったのは、バスでこのICカードを使うのは不可能だけど、MRTと電車、各コンビニでは使えるとのこと。「バスでICカード使えないって事は、今からバスに乗るけど、現金よりICカードのほうがいいなら、新しいICカード入手したほうがいいってこと?」「そうね」「じゃあここから一番近いコンビニは?」「まっすぐ行ったところにファミマがあるわ」「OK!ありがとう」

この件解決の答えが出るまでに40分ぐらいかかった。充分に腹ごしらえしていないのに!こうなったらファミマで弁当買おう。お姉さんにサンキュースイーツをあげてファミマに向かった。まず新しいICカードゲット&チャージ。そしてフルーツパック、サラダ、ヘルシー弁当、レモネードを買った。それにしてもファミマよ。なぜ一切のカードを受付ない?セブンは問題なかったのに‼︎弁当類の支払いに3枚のカードを出すも、全てNG。後ろに並んでたエーゴ話せるお姉さんが「ファミマは台湾人のクレジットカードしか受け付けないかも」とのコメントに「マジで?各国で問題なくカード使えてんのに??」と言ってみたが、この支払いもタイムロス。お弁当、バスに乗る前に食べたかったのに無理だ…

バス出発10分前にバスターミナルに戻ってきた。フルーツパックだけでも…食べたい…11:20発のバスに乗ってフェリー乗り場へ。乗客はお年寄りばっかり。次が降りるバス停?と、後ろの席のおばさんにインフォメーションのお姉さんが書いてくれた「富岡港」を見せるも「字がハッキリ見えん」と言われた。

そうこうしているうちに、バス車内前方の電光掲示板に、「富岡」と出た。「富岡港」じゃないけど、ブザーを押してみた。紙切れに書いた「富岡港」の文字をドライバーのおじさんに見せると、「あっちだ」と指差してくれたから下車してみた。ヨカッタ〜。新しいICカードでちゃんと支払いできた。やっぱこれがないと不便。だけど、2枚もイラナイんだよね…。未払い状態だと払い戻しもできないっぽいし。あぁ…。

明日また台東に戻るバスの時間を対面のバス停で確認して、ドライバーのおじさんが指差した方向に歩いてみたが、フェリー乗り場は見えず。そういや台東駅のインフォメーションのお姉さんが、バス停から歩いて5分って言ってた。南下してるからか、暑い…。バス車内が空調で寒くて、薄手のダウン着たままだったから余計に暑い。荷物も背負ってるし。

で、見えてきたフェリー乗り場。ベンチに座ってやっと食事。サラダとヘルシー弁当(値札にそう書いてあった)。夢中で食べたね…。

12:30pm受付開始。メールで予めやりとりしておいたから、名前を告げて、パスポートを提示して、往復フェリーのチケットをゲット。

13時乗船開始。13:30出航。緑島についてネットで調べた際に「時期によってフェリーは揺れる」との記載があったけど、豪グレートバリアリーフ(そういやあそこもグリーンアイランドだった気が)、博多→釜山、ムンバイ→エレファンタ島と、周りの乗客が揺れで吐きまくってるのを横目に、揺れを「ウェ〜イ!」と楽しんで来たんだから大丈夫。と、船首の方の席に着席したら、係のおじさんが何か話しかけてきた。でも、何を言われたのか自分の低級中国語ヒアリング能力では聞き取れず。

出航して直ぐに船はどんぶらこ状態。「ウェ〜イ!」とはしゃげたのは最初の20分。その後は「ウェ〜イ!」どころじゃなかった。北海道の知床で沈んだ船は波が高かったのに無理に出航してあんな悲劇になったことを思い出したら、「ウェ〜イ!」とはしゃいでる場合でもなく、人生初で船酔いってこんななの?的な身体反応まで出てきた。息苦しくなったから、マスクをやむを得ず外した。冷や汗が噴き出し、生ツバ?が込み上げてきた。

係のおじさんが恐らく親切で声かけてくれたのは「一番前の席は激しく揺れるけど、大丈夫か?」だったのではないか??そう言ってくれたのを察することもできずに、一番前に座った手前、ゲボったらマジ恥ずかしい。ってか、この揺れで席移動はキケン過ぎる!残り30分の乗船時間は己との闘いだった。ウエッと来そうになるのを抑えるのに必死だった。「早く島に着け!」もはや強く祈る以外できなかった。

この状態になってやっと、どおりで他の人たちは密でも後方座席に座ってるワケだと悟った。明日の帰りは後部座席に座ろう。どれだけ揺れの度合いが違うのかを是非知りたい。

50分乗船ののち、着岸して、下船。フラつくかと思いきや、案外大丈夫だった。緑島、寒い…。宿予約のサイトには「送迎付き」とあったクセに、誰もいねーし。仕方なく歩いた。ってか、歩ける近さだった。

「チェックインプリーズ」「予約票は?」「は?」っつーか、今時予約票見せろはねーよ。「そんなもんないし。自分の名前で調べてくんない?」と言って、メモ紙に自分の名前を書いて見せたら、彼らの帳簿にちゃんと自分の名前書いてあったし!

チェックインの一環で、オプションの説明があった。スクーターなんて、未だかつて乗ったことないし、事故りたくないから、せめてチャリと思ったら、1日300元と。「1日乗らないからディスカウントできないかな?」と交渉しようとしたら、「1日単位(24時間単位)での貸出しだから」とのこと。「他にチャリを安く借りられるとこありますか?ツーリストインフォメーションとかないんですか??温泉行くためだけにチャリ借りたいだけなんで」

このやりとりを見てた台湾人男性がエーゴで「誰にも内緒で僕がスクーターで乗せてあげるよ」と手を差し出してきたから、握手して交渉成立。なんとも怪しいけど、なんとかなんべ。

部屋を案内されてwifi繋げて、グーグルマップをチェック。朝日温泉は現在夕方あいか営業してないとのことで、朝日を見ながらの温泉は不可能と判明。歩くと55分。歩けなくない。今からなら17時には着くだろう。

フロントに行って「さっきの彼に19時にピックアップしてくださいと伝言ヨロシク」とグーグル翻訳を見せてたら、ちょうど彼が戻ってきた。電話番号交換して、テストコールしてお互い着信できたのを確認してから出発。

雲が多いけど、うっすら夕焼けになりかけてた。緑島。進行方向右手に海、左手に緑の山。リスが道路を横切った。カバーがかけられてるのは、バナナの木?岩をくり抜いたトンネル、米アリゾナ州ホースシューベンド的な場所があったり。海にアクセスできるところから、海に近づいてみた。海水を触りたかったけど、なかなかタッチできない。諦めた。

風が強まって、小雨が降り出した。やっとたどり着いた朝日温泉。予定通り17時到着。温泉入場券は予め宿入手しといた。これで現金不要と思ったら、貴重品ロッカーが10元…。あぁξ現金一切持ってこなかったし。

水着に着替えて、用意されたカゴに荷物と着替え一式を入れて、とりあえず視界に1番に入ってきた温泉へ!ぬるッッ!!「熱いお湯に注意」と書かれたお湯が出てくるところにしばらく張り付いていたが、一向に温まらない。

意を決して湯から出ると、海風が冷たい。「内風呂」とある所へ急ぐ。内風呂でも海側の窓の下にはガラスがなくて、吹き込んでくる雨と風…。でも、内風呂のお湯は熱め。各温泉吹出し口付近は熱過ぎて近寄れない。朝日温泉の説明板に海底温泉とあるから、塩分強めの温泉なのか?

全身浸かっては、湯船の淵に腰かけて…を繰り返して、充分に温まったと思った瞬間に更衣室に駆け込んだ。塩分強めのせいなのか、皮膚がカユイ。軽くシャワーで流そうにも、シャワーは水…。シャワーを直で浴びる勇気はなく、水を手ですくって皮膚表面の塩分を流す感じで。

着替えたら18:15。ってか、雨が強まってる…。約束した彼に電話して、雨が弱まったタイミングでピックアップをお願いした。雨風が当たらない売店エリアでおばさんに断って、待たせてもらうことにした。細身の茶トラのねこさんが出たり入ったり。

雨が小雨になった頃、約束どおりに彼が来てくれた。って、人生初のスクーター2ケツ。「初めてならゆっくり走るよ」と言ってくれた。話してみると、彼は3週間この緑島で過ごすらしい。仕事は建築関係のエンジニアとのこと。山登りと海が好きで緑島にきたという、台中出身の彼。なんでエーゴ話せるのかを尋ねたら、「エーゴで話しかけるのが好きなんだ。とにかく話してみるんだ」と言ってた。

色々話してたらすぐに宿に到着。彼に「ちょっと待ってて!」と伝えて、部屋に戻って、サンキュースイーツと100元をスイーツに紛れるくらいの大きさに折りたたんで彼に渡したら、ビックリしてた。お金を返そうとしてたけど、”Keep it!”と言って制止した。タダでスクーターでピックアップはマイミーだし。

そんなに腹減ってないけど、とりあえず温泉とは逆方向に歩いてみた。セブンにも行きたかったし。旅立つ前にグーグルマップにマークしといたご飯屋さんにたどり着く前に、全然ノーマークの一軒に入った。なんとなくこの先のご飯屋さんが開いてない気がして。

メニューを見て、海鮮麺と刺身を注文。しかし、「刺身は明日」と言われてしまい、海鮮麺のみとなった。温かい食べ物が欲しかったから、何でもイイや。出てきたのは、出汁が効いてない薄味の海鮮麺。ってか、レバーと豚肉は海鮮ではないですよね…。意外とすり身ボールがおいしかった。あと貝も。辛味調味料を投入してペロリといただいた。ごちそうさま〜

島の繁華街に近づくも、自分がマップ上にマークしたお店は一軒も開いてなかった。繁華街の手前にあったノーマークのお店で食べといて、ホント良かった。緑島の名産品を扱ってるお土産屋は頑張ってお店を開けてたから、入店してみた。試食で食べさせてくれたゼリーがマジウマでビックリ。色々試食させてもらった中で、一番感動したゼリーの元を購入。鍋いっぱいにできあがるとの説明だったから、半分の量にして2回楽しめば良いだろう。

セブンに到着したけど、明日の朝食になりそうなものはナシ…。ネギ肉まんがあったから買ってみた。マズイ…。ほぼ皮で餡が少なかった。皮の生地もイマイチの味だったし。残念。

空いてるお店もすくないし、そろそろ宿に戻ろう。行きに気づかなかったけど、お土産屋に隣にファミマあったんだ。ここでも朝食チェック。おにぎりとバナナ、そして日本のファミマでは見たことないチョコソフトクリームを買った。このファミマでもクレジットカードを出してみたが、やっぱり使えず。さっきのセブンの肉まんはカードで買えたから、やっぱファミマは外国のクレジットカードはNGなんだと悟った。

そんなに暖かい夜でもないのにソフトクリーム。真冬のローマでジェラート食べたのに通ずるかも。とかなんとか思いながら、ひと口。な、なんじゃこりゃあああ!礁渓のチョコ屋の95元のチョコソフトよりも美味いじゃないか!しかも半額の値段で。濃厚で、マジウマ、リピ決定だな。

宿に着いた20:30。フロントの明かりも消えて誰もいない。静か。明日のフェリーは10:30だから、ゆっくり目で起きよう。フリードリンクコーナーで緑茶を飲んで、身支度して寝た。

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