見出し画像

『真夏のシンデレラ』第一話

やはり、森七菜ちゃん大好きなら書かないわけにはいかないだろ。

素晴らしかった。
何が素晴らしかったって、民放地上波ドラマでよくある初回30分拡大っていうの、どの局も気合いを入れてる作品はやりますが、これ、30分拡大されたことによって、その延長30分見るのがしんどいドラマって結構あったりします。私みたいに集中力ないやつだと特に。

夏シン、そのしんどさがなかった。その時点でもう合格です。で、それには理由がやっぱりあります。

①テンポの良い展開
ヒロインなっつんのキャラに起因するとこもあるんですけど、ヒロインをこのキャラ設定にしたの大正解。とにかく展開のテンポが良く、変に引っ張りすぎず、かと言って次につながる謎は残すバランスが絶妙で、見てて苦になりませんでした。

②程よく濃いキャラ
前項にも書きましたけどまず、ヒロインなっつんがめちゃくちゃいい子っていうのはビシビシ伝わりました。
なっつんのあのキャラ設定、神。
そして、間宮祥太朗はじめとするスカした野郎どもの適度な謎の残し具合も続く修羅場が思いやられるドキドキ要素残してていいですね。嫌味な割に空気だった萩原利久も、これからなんだかんだあるんでしょうし。
まだ見てない人のためにぼかすけど、雨の中走るなっつんのくだり、あれやばいから。マジで。
人が動くことで物語というのは発生します。
だから、キャラの設定ってめちゃくちゃ大事です。これ、覚えましょう。

③都合の良いところで都合の良いものが来てくれる
王道を標榜してるその看板に偽りはなかったですね。思わずベタすぎて笑っちゃうようなやりとりとか、そりゃそうだよねっていうあの展開とか、そのあと都合よくお前登場すんのかいのアレとか、安心してドキドキしつつツッコミ入れられる感じがいい。今のところ、いい感じにお約束を踏襲してくれてる感じですが、これ、これからどうとっ散らかすんだろう。

④替えがきかない森七菜のヒロイン
結局のところ、ここに帰結します。これは、私が彼女大好きでひいき目に見てそうだって言ってるんじゃないんです。
脚本段階である程度設定された魅力的なヒロインを七菜さん、ほんとに全身で見事に具現化してる。
彼女に関しては、演技が上手いという言葉で括れません。上手いとか超越して蒼井夏海になってるんだもん。そこにいるのが蒼井夏海だもん。なっつんが森七菜以外なの、想像できます? 蒼井夏海は森七菜がやらなきゃダメなキャラクターに彼女がしちゃってるんです。
だから彼女、必要なら砂の上を這いつくばったり、海に飛び込んだりもします。こっちが大丈夫かなと思うくらい全力で。文字どおり全身全霊で求められてるキャラを表現できる人なのです。こんな人、他に知りません。
ぶっちゃけ、30分拡大されても最後まで見られたの、ほんとにこの子がどこのシーンでも色んな表情見せてくれて、ずっと見ていたくなるからってところは大きかったと思います。

さて、そんな人がヒロインなんです。さて物語は人が動くことで発生します。先ほど覚えましたね?
全身全霊そのキャラになりにいく人が本気でその人になってるんだ。物語が生まれないわけないじゃないですか?

脚本段階では「楽譜ができた」ようなもので、それを実際に形にして、そこに具現化した物語の世界を構築するのが彼女たちです。楽譜が演奏されて初めて音楽としての体を成すように、脚本は演じたり形にする人がいないと物語としての体を成しません。

私は蒼井夏海に会いたいから、この月9はリアタイします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?