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人の呼び方ひとつにもその人の思想が現れる。

 開業してからというもの、いろんな方に会う機会が増えて、人のことをお呼びする機会が単純に増えました。この超絶ド陰キャの私が「私、こんなにしゃべれたか?」と思うほどコミュニケーションを取る場面が増えていて、その時に人のことを呼んだり、または人から呼ばれるシーンも増えたんです。

 そうやって人に接する機会が増えた結果、人のことをどう呼ぶかにも、その人に対する自分のスタンスが現れるなと思ったのです。もちろん、TPOはわきまえますし相手がどういう方か見たうえで、これから書くことが当てはまらない方、別の対応をしなければならない方はいますが、私の基本スタンスは以下のようになりつつあります。

基本的に苗字ではなく「下の名前+さん(敬称)」。
どんなに相手が年下だろうとこれ。

 なぜか。まず、苗字ほど不安定なものはないと思ったから。男女問わず、結婚で苗字が変わる人もいるし、苗字にとらわれたくない人もいる。そうやって考えると名前が結局一番、その人のパーソナリティーを表していて、それに対して「さん」をつけてお呼びすることでその人のリスペクトが名前をお呼びする時点で表現できると思ったからです。
 さらに、ポピュラーな苗字だと例えばその場に佐藤さんが3人いるとか、鈴木さんが5人いるとか普通にあって、そうすると結局名前でお呼びすることになるので、じゃあ最初から名前で呼べばいいじゃんっていうのもあります。あとは、下の名前+さん付けで呼んでもいぶかしがられたり嫌われたりするようなキャラじゃないように自分を律する効果もあったり……。

 仕事上の関係の人も、状況が許す限りそうするようにしています。もちろん中には、例えばちゃんづけのほうがうれしいとか、苗字から派生したあだ名がそのまま定着していたり(内村さん→ウッチャンとか)、苗字で呼ばれることがうれしい人もいる(最近会った方では、ご結婚された相手が本当に大好きなので、苗字で呼ばれるのがうれしいという女性がいました)ので、そこは人を見て対応していますが、そうやって自分の中で対応の手間をあえて増やすことで相手のことをよく見るようになるので、それもプラスに作用している気はしています。(なので、大好きでしょうがない森七菜さんも、前は「七菜ちゃん」呼びを勝手にしてましたが、最近は「七菜さん」呼びしてますし、出口夏希さんは「夏希さん」です。)

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