初日を迎えて。

78-spirit「カワトナガレル」にご来場いただきありがとうございます。このご時世に初日を無事に迎えられたのは、俳優チーム、スタッフ、関係者のご配慮の賜物です。また感染予防対策にご協力いただいた観客の皆さまへ感謝いたします。
今回私事により、戯曲提供という形でしか参加できず、演出の手島さんは大変だったかと思います。
そんな感謝の気持ちとは裏腹に、「riverbed」がどのように解釈され、舞台に立ち上がるのか、物語として成立するのだろうかという戯曲への不安が大きく、上演を観るのが怖い気持ちのまま会場へ向かいました。女性役を男性でやって欲しい、上演の順番を1番目にして欲しいと私の希望を受け入れて頂き、劇の方向性もサスペンスで定まっていたので、驚きはありましたが結果としては安堵と一緒にインスタレーション、「レーヨン姉妹」と総合的に公演を楽しみました。
本来、戯曲とはテキストであり、劇作家の手を離れれば演出家や俳優によって如何様にも表現される自由があって、方向性や視点をどこに置くかで、戯曲が肉付けされ、そして俳優によって観客に届けられます。それを経てようやく劇作家と観客が繋がる事が出来るんですが、本当に簡単なことではありません。だからこそ、それが劇作の糧になっているようにも思います。
明日が千秋楽です。感想を楽しみにしていますので、会場のアンケートのご協力と、SNSでも気を遣わず自由に発言してください。
近日戯曲(半分程度)を公開予定です。
どうぞよろしくお願いいたします。

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