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江戸時代のアダルトショップ(自作の宣伝を)

現在、アルファポリスさんで連載している小説『八つ目屋お瑠璃、繁盛記〜淫具でお悩み解決します!〜』について、すこしお話させてください。

江戸時代って、すごい広いじゃないですか。

そして文化的にとても豊かだったイメージもあります。

江戸時代に作られた料理などもたくさんありますし、道具や、本も生まれました。名所を案内した本があったので、観光的な事もあったでしょう。

休日は『日曜日』というのがなかったので、なかなか働きづめだったとは思います。それに、貧富の差もあったでしょう。

現代となにより違うのは身分制度があった点でしょうか。

階級によって職業が決まっていました。
武士の子は武士です。
農民の子は農民です。

そんなふうにしながらも『都市』が作られていき、諸国からひとがあつまるようになりました。参勤交代という制度のおかげもあって、日本各地のひとが江戸に集ったのです。

人が増えれば、食事や性への需要が高まります。

そして、江戸の町にはアダルトショップが誕生しました。

両国にあった『四つ目屋』というアダルトショップです。

扱っている品は、張型(ディルド)、媚薬、男性用の補強用具、女性用の膣ボール、男性用の自慰用品(オナホ)もありました。

実際使ったかどうか、定かではありませんが、では、屋敷の井戸跡からたくさんの張型が出土したというエピソードが載っていましたし(見つからず確認が出来ないのですが『張形と江戸女』(田中優子)だと思います)、両国には『四つ目屋』の名前を冠したお店が何店かあったようです。

それを見ると、『四つ目屋』はアダルトショップを差す言葉だったのかもしれません。

なお、江戸時代の書籍などにも張型を使った例が掲載されておりますので、割合、メジャーなものではあったのでしょう。

それはさておき。

昔の日本女性というと、『男の三歩あとを黙って従う』とか『貞淑』とかのイメージが強いと思います。

けど、そうじゃない。

性を楽しむ人もいたし、贔屓の役者の推し活に勤しんだりしている人もいた。

そうであれば、時代小説の中で、男性向けのサービスシーンではなく、ただ、性の悩みがあったり性を楽しむだけの、女性がいても良いはず。

そういう思いがあって、今回、『八つ目屋』という架空の店を舞台にした小説を書いてみました。

出てくるアダルトグッズは、実際に、江戸時代にあったものばかり。

こういう内容のお話なので、どこにも需要はないかと思いますが、前からやりたかったお話ですので、是非とも読んでいただけましたら幸いです。

読んでいただいてついでに投票していただければ幸いです。


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