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ukkaのスタプラアイドルフェスティバル顛末記(2023/1/14)

2023年1月14日に横浜アリーナで開催された、「スタプラアイドルフェスティバル~今宵、シンデレラグループが決まる~」に参加してきました。

この記事、最初は通常のフェス参戦記として書こうと思っていたのですが、ちょっと方針転換をして、私の推しグループであるukkaについて、このスタプラフェスの前後に起きた出来事まで含めた「顛末記」として書くことにしました。まあレポという意味では他の歴戦のスタプラファンたちが私よりはるかに情報量・熱量ともに多い記事を書いてくれると思いますしね。

顛末記と言っても、私はただのいちファン(それもかなりの新規)にすぎないので、ファンの立場で知り得た出来事をまとめたにすぎません。ただし中にはスタコミュ配信のような比較的保存性の低い媒体で明らかになった出来事もあったので、それらを記録として残しておきたいという意図もあってこの記事を書きました。

前日譚

フェスの前日1月13日に、茜空ちゃんがインフルエンザに罹患し欠席することがアナウンスされた。さらに当日1月14朝には、葵るりちゃんが発熱ということで同じく欠席するという報が飛び込んできた(後日の検査でインフルエンザと判明)。

 なおukka以外では、ももいろクローバーZの高城れにさんが、新型コロナウイルス感染症により不参加となった。

6人中2人の不参加、しかも当日の朝にそれが決まるという、グループごと不参加の決断を下したとしても誰にも責められない事態だったが、早々に「残りの4人で参加」することがアナウンスされた。

後で聞いた話だが、メンバーがるりちゃんの不参加を知ったのも当日朝、会場に向かう電車の中だったそうだ。4人はそれぞれ電車の中で携帯で連絡を取り合い、披露する各楽曲のフォーメーション・歌割りの変更を話し合ったという。

また、今回はライブの他に「シンデレラグループ」を決めるための10種目の競技もあった。元々空ちゃんはダンス対決、るりちゃんはくじ引き対決とモノボケ対決に出場する予定だったが、ダンスとくじ引きはあやめさん、モノボケはりなちゃんが代打出場することが決められた。

モノボケのネタは、るりちゃんから受け継いだものをりなちゃんが披露する形だったそうだが、ダンスについはあやめさんのオリジナルで、わずか1日で自ら振り付けを考えたことになる。

このように、通常ならパニックになってもおかしくない事態に直面しても、メンバーは取り乱すこと無く(一時的にはショックを受けたかもしれないが)、冷静に、前向きに、必要な行動を互いに協力し合って起こしていた。

フェス当日の本番前に、あやめさんが撮影したコメント動画がある(動画の公開はフェス翌日)。

全くテンパった様子も無く「ギリギリで生きてるんですけど」とジョークを交えつつ「順調に進んでおります」「どうにかなりそうな予感がしてますので」とにこやかに語っている。

また、これも後で聞いた話なのだが、元々ukkaのリハ順はいぎなり東北産の前だったのだが、2人欠席の報を受けた東北産が順番を入れ替えることを提案してくれたそうだ。これによってフォーメーションや歌割りを詰める時間的余裕が生まれ、だいぶ助かった旨が後にukkaメンバーから語られた。東北産の機転と思いやりに、ukkaファンとしても感謝を表したい。本当にありがとうございました。

フェス本番

フェスは、まず最初に前回シンデレラのいぎなり東北産・橘花怜さんによる『線の物語』のソロ歌唱、それに続いて全グループが入れ代わり立ち代わり、コラボしながら楽曲を歌いつなぐメドレーで開幕。その後は「シンデレラグループ」を決めるための10種類の競技と、そのインターバルに各グループのライブが行われる、という形式で進められた。

オープニングメドレーでukkaは、B.O.L.Tの『夜を抜け出して』をB.O.L.Tメンバーと、ukkaの『Killer Lips』をAMEFURASSHIメンバーと、それぞれコラボして披露した。

競技パートは各グループ1名が代表者として出場する形。

りなちゃんは、モノボケ対決でるりちゃんから受け継いだ「葉加瀬太郎です」という正統派モノボケを披露し会場を沸かせていた。ビアジョッキのかぶりものの泡部分をあの髪型に見立てたのがナイスな発想であると同時に、白衣を着ることで「葉加瀬」と「博士」も掛けているという二重のボケが見事で、審査員の評価も高かった。

もあちゃんは、同時再生された5つの曲を当てるゲームに出場しトップタイとなる2曲を正解、この日ukkaで唯一のポイントをゲットした。実はもあちゃん、正解した2曲の他に「あーりんさんの歌」という回答も出しており、正解の5曲の中に含まれていた『だって あーりんなんだもーん☆』にあと一歩まで迫っていた。曲名を当てるというルールだったのでこれは正解とは認められなかったが、もし正解していればこの競技において単独での優勝となっていたところだった。

あやめさんは先述の通り空ちゃんの代打で出場したダンス対決でトリを飾り、眠っている鳥が目覚めて飛び立ち、再び眠りにつくまでをミュージカル調で演じた。スタート前にやおら床に寝そべったことで「おっ、なんだなんだ、何が始まるんだ」と観衆の注目をぐっと引きつけており、審査員のラッキイ池田さんの評価も高かったようだ。

またこれは深読みのしすぎかもしれないが、鳥をモチーフにしたダンスを考案したのは、最近スタコミュやFanicon配信などを通じてukkaオタクの間に広まっているあやめさんのニックネーム「あーぴよちゃん」に引っ掛けた、ukkaオタクにだけ伝わるファンサービスなのではないか、と思ったりもした。

りじゅちゃんは最終競技である短距離走(バックステージからメインステージまでの半周を走ってタイムを競う)に出場し、14秒台の好タイムを記録。また走るフォームも抜群に美しく、「記録より記憶に残る」プレイを見せてくれた。

ukkaのライブパートは、フェスも佳境にさしかかった8番目で、TEAM SHACHIに続いての登場となった。

正直なところ、パフォーマンスについては6人が4人になったことでの心配というのは全然していなかった。2022年7月に、同じく4人(あやめさんともあちゃんが欠席)で出場しなければならなかったイベントがあった(六本木アイドルフェスティバルおよびギュウ農フェス)のだが、この時も物足りなさを感じさせないパフォーマンスを披露してくれたのを体験していたので、今回もアクシデントで揺らぐようなukkaではない、という確信があった。

あとは横アリという普段演ることの無い大箱と大観衆を相手にどれだけ音楽とパフォーマンスを響かせられるか、ということだけだったのだが、それについても全くもって杞憂だった。

通常3曲、詰め込んでも4曲が限度の持ち時間の中で、ukkaが今たくさんの人に聴いてほしいと考える曲をできる限り多く届けたい、そんな思いをこのセトリから感じた。普段やらないショートバージョンやメドレーをさらに4人バージョンに調整するのは並大抵のことではなかっただろう。それを難無く(難無いかのように)こなしたukkaのメンバーたちには、いくら賞賛の言葉を贈っても贈り足りない。

ラストの『ラブパレード』の演奏中には、この新たなアンセムが横アリの大空間をどれだけ満たしているかを確かめたくて、あえてメンバーから目を離して天井を見上げてみたりもした。まあ見上げたところで私のような凡人にはそんなことはわからないのだが、きっとスタンド最上部の天空席まで彼女たちの声とパフォーマンスは届いていたと思いたい。

確かなことは、アリーナ席(通常のアリーナで言うところのスタンド1階席)にいた私にとって、このライブの時間と空間がめちゃくちゃに楽しくて、その上こんなにもたくさんのスタプラファンがukkaのパフォーマンスで盛り上がってくれていることがべらぼうに嬉しかった、ということだ。

ステージまで距離があったので、4人の表情や細かい動きをつぶさに見ることはできなかったが、ステージを広く使って人数の少なさを感じさせない躍動感を見せつつ、ukkaの持ち味であり魅力である(と私が常々思っている)明瞭で調和の取れたアンサンブルを聴かせてくれた。

特に印象に残った箇所を挙げるなら、『アフタヌーン・グラフィティ』で、本来りなちゃんとるりちゃんが歌う大サビ後半〈探し当ててほしいって うたうよ 聴こえる?君も〉を、「代役」を立てずに一人で歌いきったことに感動した。りなちゃんはライブのたびに毎回なにかしら新しい驚きをくれるが、今回はここがそれだった。

ukkaは惜しくもシンデレラグループとなることはできなかったが、メインMCであり企画段階からこのフェスに深く関わっている吉田尚記アナが事前の配信で語っていた通り、ライブだけではわからないものも含めたグループやアイドル個人の魅力を、できるだけ多くの人に見つけてもらうこと、言うなれば集ったファンに「推し増し」をしてもらうというのがこのフェスの企画意図であった。その意図通り、シンデレラになったグループだけでなくすべてのアイドルたちが、それぞれのやり方で爪痕を残していた。

ukka以外で言えば、10種目すべてに出場して時にパワフルに時にコミカルに奮闘し、ライブパートではたった一人でセンターステージに立って涙を流しながら歌った播磨かなさん、まさかの撮可で新体制を広く印象付け、競技では若手メンバーの活躍が目立った私立恵比寿中学、『たけのこにょっき』を披露することを事前に宣言し、ダンス動画を前日に公開するという奇襲作戦で横アリをたけのこだらけにしたCROWN POP、アイドルの限界を攻めた(?)モノボケで会場を笑いの渦に巻き込んだAMEFURASSHIの小島はなさんなどが個人的に印象に残った。

見事シンデレラグループに輝いたいぎなり東北産も、最終種目前までに4ポイントと独走し、最終種目でエビ中・風見和香ちゃんの激走によって追いつかれるも、じゃんけんで運を味方につけ勝利という劇的な展開に、とどまることを知らない勢いの力を感じたし、もちろんライブパートも素晴らしかった。特に、シンデレラグループに与えられるステージで披露した『シャチョサン』は、ファンとの絆を確かめる、スタプラフェスのクライマックスにふさわしい選曲だったように思う。

ここで挙げたのはあくまで私という一介のファンの視点から見た「印象に残ったアイドルたち」であり、異なる視点を持ったファンから見ればまた別のアイドルたちが輝いて映っただろう。この日横アリに1万人いたとすれば1万通りの視点があるわけで、つまりは参戦したファンの数だけの「優勝者」がこの日生まれたにちがいない。

話をukkaに戻すと、この日最もukkaの魅力をアピールできたのは、やはりライブパートだったのではないかと思った。そしてその印象は正しかったことを、終演後に知ることになる。

終演後~後日談

終演後の帰宅途上でtwitterを漁った限り、この日のukkaは他グループのファンからも好評だったようだ。特にライブパートについては「2人も欠けていたとは信じられない」「今日の出演陣の中で一番客席に一体感が生まれていた」「ワンマンに行きたくなった」等々のコメントがたくさん投稿されていて、泣きそうなぐらい嬉しくなってしまった。とりわけ、りなちゃんに魅了されたという声がとても多く、以前から感じてはいたけどりなちゃんは初見・新規の人の心を一発で掴む力が本当にすごい。このパワーはukkaにとっての宝と言っても過言ではないだろう。また中には「しばらくukkaから離れていたが、またライブに行こうと思った」という声もあり、これもまた嬉しいものだった。

同日21時頃からはukkaメンバーによるスタコミュ配信が行われた。確かその中で語られたと記憶しているが、もしukkaがシンデレラグループになっていた場合披露することになっていた楽曲は『Killer Lips』だったそうだ。この曲はなんといってもるりちゃんの落ちサビが聴かせどころなので、もしukkaがシンデレラグループになっていたら、もちろん嬉しくはあっただろうが、ある種の複雑な気持ちを抱くことにもなっていたかもしれない。

フェスから2日後の1月15日には、メインMCを務めてくれた吉田尚記さん扮する「バーチャルMC」一翔剣のYouTubeチャンネルで、スタプラフェスの振り返り生配信が行われた。フェス参加者から寄せられたメールが何通か読まれたのだが、その中の一通に「一番生で見ることができてよかったのがukkaでした」という内容のものがあった。

そこからしばらくの間は、チャット欄も含め「ukka絶賛タイム」となり、リアルタイムで聞いていたukkaオタクとしてはこの上なく嬉しい時間だった。

ここでも「急遽4人になるという緊急事態への対応の見事さ」「人数の少なさを感じさせないパフォーマンスの完成度」が賞賛されていた。その他、チャット欄ではやはりりなちゃんに関するコメントが多く寄せられていた。中には「結城りなはスタプラの未来」とまで書かれたコメントもあり、そこまで高く評価されているのか!と改めて驚いた。


以上がスタプラフェス直前から現在に至るまで、私個人が観測したukkaにまつわる出来事だ。この記事を書いている時点(2023年1月17日)で、空ちゃんとるりちゃんは引き続き療養中。2人とも早く快復することを願っています。

先にも書いた通り、各方面でのukkaの評判が良かったことはとても嬉しくはあるのだけれど、その一方で、「ukka良かった」という声が大きければ大きいほど、空ちゃんとるりちゃんが出られなかったこと、というか横アリ1万人以上のスタプラファンにこの2人を見てもらうことが叶わなかったことに対する悔しさも大きくなってしまうのもまた事実。とはいえ一番悔しいのは言うまでもなく本人たちだろう。来年はぜひとも全員で、ここからさらに一回りも二回りもパワーアップしたukkaを見てもらおうね。

ukkaの宣伝

ukkaワンマンライブツアー

そしてそれよりも直近の話として、2月から4月にかけてukkaはワンマンライブツアーを行います。6人揃った完全体のukkaを横アリよりも間近で味わえる絶好の機会になると思います。(プレイガイド先行発売が1月18日まで、その後は一般発売となりますので少しでも良い整番確保したい方はお早めに!)

さらに、ukkaのワンマンが初めてだよという人は、最初の1回のみ無料でツーショット撮影ができるそうです。これはお得!

スタプラフェスでukkaが気になったという方は、ぜひ近場の公演に足を運んでみていただければと思います。

また、ワンマンはまだハードルが高いかも…という方には対バンイベントがいくつか予定されていますのでそちらに来ていただいてから決めるのも良いかと思います。

ukkaの今後の対バンイベント

新曲『コズミック・フロート』

最後に。新曲リリースされます!!

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