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鈴木絢音さん最終ミーグリとIDORISE!! FESTIVAL 2023(DAY2)と

完全に日記です。


2023年3月12日は、私の人生で初めての、そして永遠の推しである鈴木絢音さん(乃木坂46)の、卒業前最後のオンラインミート&グリートの日だった。その日にukkaの現場が入った(IDORISE!! FESTIVAL 2023 DAY2)のはミーグリが当選してからずっと後のことだったので、時間帯が被るようなら今回は不参加だなと思っていたのだが、うまく時間帯がズレてくれたので両方回せそうだった。

そんな経緯で、この日は昼過ぎに絢音さんとの最後のミーグリをして、その後渋谷に向かうというスケジュールになった。


ミーグリの内容についてはつぶさに書かない。認知なんて当然されていないので、私が絢音さんと同郷(秋田県)であることにちなんだ話題を除けば、出会ってくれたことへの感謝、10年もの間アイドルでいてくれたことへの労いなど通り一遍の内容である。それでも、こちらが伝える「ありがとう」に、「ありがとう」と返してくれるその優しさが嬉しくて嬉しくて、3ループ・時間にして合計約1分半程度のミーグリが終わった後は、完全に感情がいっぱいいっぱいだった。そのいっぱいいっぱいの状態のまま電車に乗り込んだので、つり革に捉まりながら上を向いてる怪しい人だった。「今日のライブ、多分泣くな」という予感がした。


途中、有志の方によって渋谷駅A4出口付近に掲出された茜空ちゃん誕生日お祝いのポスターを見つつ(本当に綺麗で、かつかなり人目につくところに掲示されていて感動!)、現場に着いたのは15時30分頃。ukkaの他に見たいと思っていたグループもこれなら見に行けそうだ。


タイトル未定。

3曲目に『踏切』が披露された。

この曲は、絢音さんが卒業を発表してからよく聴くようになった曲だ。まだ名前の無い未来に今から会いに行くことを決意した彼女の「今」と「これから」を、この歌にどうしても紐付けてしまう。

そして6曲目(ラストナンバー)には『最適解』が披露された。イントロがかかったときに思わず大きく息を飲んだのを覚えている。

ポエトリーリーティングをふんだんに盛り込んだこの曲で描かれるある少女の物語を、同郷の「アイドルのお姉さん」に憧れて15歳で北国から上京し、不遇の2期生などと揶揄されながらも「自分の選んだ答えを信じ続けて」きた絢音さんの「これまで」に符号させてしまうことをどうしても抑えられず、涙が止まらなかった。

この曲、これまで通った未定のライブでは聴いたことが無かったので「あまりライブじゃやらない曲なのかも」なんて思っていた。それが今日このタイミングで初めて見られたことには何かの縁を感じてしまう。素敵な楽曲、素晴らしいパフォーマンスをありがとうございます。


二丁目の魁カミングアウト。

声出しの二丁魁を体験する初めてのチャンス、行かないわけにはいかなかった。

1曲目から『耳をすませば』。思わずブルってしまったけど、出せる限りの声でステージの上から溢れ出てくる熱に呼応したつもりだ。

そして4曲目『dAnce survivor 1999』。二丁魁の曲を全部知っているわけではないけど、知っている曲の中で一番好きなのがこの曲だ。とにかく踊ったしとにかく叫んだ。明日の仕事も月末のクレジット明細も推しとの別れも、音楽が止まらない間だけは忘れられた。

そういえば『青春は何度でもやり直せるなんて嘘だ』で、ミキティーがソロパートの途中で声が出なくなってしまった場面があった。その時は喉に何かが絡んだのかなぐらいに思ったのだけど、その後のMCで「(結成12周年を前にして)いろいろ思い出して泣いてしまった」と明かされた。と同時に「(泣いたのは)変な意味じゃないからね。アイドルが超楽しいよ」とフォローもしていて、なんてファンへの心配りが行き届いた人なんだろうと思った。


ukka。

二丁魁→ukkaという順番は、去年の@JAM EXPO 2022のときの再現だ。あの日の横浜アリーナには無かった声の力で極限まで高まったフロアの熱を受け継ぐオープニングナンバーは『まわるまわるまわる』。2月のEVOLUTION POP! vol.65のときもオープニングに使われたが、その時よりさらにフロアから声が出るようになったように感じた。るりちゃんの〈合図なのかな?〉の歌い方がめっちゃかわいかった。

「まわる」を歌い終わった後にMCが入ったのだけど、各メンバーの名前を呼ぶ声がまるで怒号のようにフロアを飛び交っていたのが気持ちよかった。

2曲目は『リンドバーグ』。「青春小節」リリイベ前後から若干披露頻度が落ちていたように感じていたけど、声出し解禁が始まって再びスタンダードナンバーの座に返り咲いた。りなるりの新歌割り部分がさらに熟れてきた感があり、そういう意味でも今一番ライブで見るのが楽しい曲になりつつある。

3曲目『ラブパレード』、4曲目『時間。光り輝く螺旋の球』と、コールが無い曲が続いた。ここのところトリが定位置だった『ラブパレード』を中盤に持ってきたのが新鮮。また、事前にあやめさんの配信やtwitterで「お久しぶりの曲がある」ことがほのめかされていたが、「時間~」がそれだった。とはいえ、昨年11月のメジャーデビュー記念イベント(通称テイチクイベント)でも披露されていたので、実のところそこまでお久しぶり感は無かった(笑)。個人的には『みしてかしてさわらして』か『オスグッド・コミュニケーション』を声出し現場で聴きたいと思っていますのでご一考いただければ嬉しい所存。

5曲目『コズミック・フロート』は動画のみ撮可。この日はポジションが良くなかったので撮影は他の人に任せ、撮影してる人の邪魔にならないよう振りコピも控えめにして、時折客席の方なんかも眺めながら、この場の空気を楽しませてもらった(ただし〈swing swing swing yey!〉は全力でコールした)。

6曲目、ラストナンバーは『キラキラ』。この日が誕生日前日に当たる空ちゃんが、好きな曲として挙げている歌だ。その空ちゃんの代名詞とも言える落ちサビのロングトーン、伸びやかさと力強さが兼ね備わって自分が聴いた中でのベストを更新したかもしれない。その後のシンガロングでは頑張りすぎて(前回自重するって言ったのに…)途中で声が出なくなって1オクターブ下に下げなきゃいけなかったのがなにげに悔しい(笑)

やっぱりukkaのライブは文句なしに楽しい。未定や二丁魁のように強いメッセージを歌に込めるタイプのグループではないけれど、「ステージのオブリビオン(忘我)」をもたらしてくれる力は強烈だ。

実際、二丁魁の余熱もあったとは言え本当にすごい盛り上がりで、後でニコ生配信のタイムシフトを見たら配信にも観客の声がめちゃくちゃ乗っていた。またコメント欄も熱い「声援」で溢れていた。

これからフェスも増えてきて、おそらくそのほとんどは声出し可になるだろうから、どんどん「ukkaの声出し現場はすごい!」ってことが広まるといいな。と同時に、コールの無い曲にも良曲が揃っているので、コールに忌避感のあるオタクにも十分アピールができるのがukkaの強みだなぁ、なんてことを思ったり。


クマリデパート(O-Crest)。

最後に、O-Crestでのクマリデパートのステージを見に行った。狭いO-Crestは観客で一杯になっていた。4曲目『アンサー!!』のフォーメーションが組まれた瞬間には、客席からどよめきが起きた。自分的には比較的遭遇頻度が高いのでそういう認識は無いけどもしかしてレア曲なんだろうか。いずれにしても、とても好きな曲。

出逢いって きっと奇跡だ!
偶然じゃなくて 必然だ!
キミをこんなに好きになれた
それこそが答えだ!!

クマリデパート『アンサー!!』より

「ぼくは、しあわせだ」ってことを、推しに自分なりの言葉で伝えられる機会があったことに感謝しなければならないな。


クマリを見た後でukkaの特典会場に行ってみたけど、特典券が枯れてたのでそのまま撤収した。もう東京は暖かく、ヒートテックの上にTシャツ一枚という姿で、夜でもまったく寒さを感じないぐらいだった。このまま春の訪れと同時にエンタメの世界も「雪解け」が進むといいなあ、なんてことを考えながら道玄坂を下っていった。


一日を終えて、同じ日に体験した「推しとのお別れ」と「楽しいライブ」とをどう結びつけるべきなのか、はっきりとはわからない。別れの寂しさをライブの楽しさが埋めてくれた、というのも間違いではないけど的確な表現ではない気がする。自分にうまく言語化する能力が無いのがもどかしいが、今日起きた全てのことが正体不明の化学反応を起こした結果どうなったかを言うなら、「生きててよかった」と思った。「生きてりゃそのうちいいことあるさ」の「そのうち」って今日のことなんじゃないだろうかって。

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