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【思考(おもかん)】プロペラも、ジェットエンジンも

2024/06/09追記

この度、金沢レインボープライドの元事務局長、奥村兼之助氏が覚醒剤使用により逮捕・起訴されたことが判明しました。

わたしとしては、信じていたまさにその人に裏切られてしまったことで、たいへん苦しい気持ちでおります。

にじのまに集う人々や、ひいては性的マイノリティの人々に、薬物のイメージを安易に結びつけ、関係者に誹謗中傷をすることはおやめください。

覚醒剤の使用の責めを負うのは、奥村氏自身であり、それは他の関係者にまで広げられるべきものではありません。


おおかみの人




こんにちは。おおかみの人です。

今回のトップ画像は、かみひこうき。




今回の【おもかん】のテーマは…

プロペラも、ジェットエンジンも】。


今日は、金沢にじのまに行った。
今日は【にじのまカフェ】の日で、イベントと言うこともあってたくさんの人が来ていた。
先月のにじのまカフェにも行ったけれど、ほんとうにいろんな人がここにはやって来る。
今回は、前回来ていなかった新しい人たちとの出会いがあって、交友関係がまた少し広がった。


話は変わって、わたしには好きな本がある。
高野和明という人が書いたその本のタイトルは
幽霊人名救助隊】。
この本には、こんな台詞が登場する。

プロペラもジェットエンジンも必要ありません。グライダーになって風が吹くのを待ちましょう!

高野和明【幽霊人名救助隊】より

わたしがその本に出会ったのは、小学校の高学年の頃だったと思う。
生きづらさを当時から抱えていた自分だけれど、その時はこの言葉の意味が分からずにいた。

最近…というか、入院を期にこの本を読み返してみたが、ふと見つけたこの台詞が輝いて見えた。

なんにも、いらない。
特別な準備もなんにもいらなくて、ただ風に乗って、流れに乗って…グライダーになって、生きていけばいい。


そして、わたしの好きな曲に、ディズニーの【ピートとドラゴン】より"Brazzle Dazzle Day"という歌がある。
その中の一節に、こんな歌詞がある…

Ride higher and higher and glide above the clouds
Free no one to catch us or slow us
Even the birds are below us

"Brazzle Dazzle Day"
Words and Music by Al Kasha and Joel Hirschhorn

これを、自分なりに訳したものが、こちら。

高く、高く浮かんで 雲の上を滑ろう
自由だ! ぼくらを捕まえたり、引き止めたりする人はいない
鳥たちですら、ぼくらの下を飛んでいる

"Brazzle Dazzle Day"
訳:おおかみの人

先程の【幽霊人名救助隊】の一節にも、"Brazzle Dazzle Day"の一節にも、どちらにも"glide"ということばが共通している。

プロペラや、ジェットエンジンを使って、たくさんの力を使って飛ぶんじゃなくて、どちらかというと「浮かぶ」に近い、「風が吹くのを待って」。


最近にじのまに行くと、よくこの2つのフレーズを思い出す…
力を抜いて、風に任せて飛ぶ…

初めてにじのまに足を踏み入れるときは、ものすごく勇気がいったし、たどり着くまではものすごく緊張して、心臓はバクバク、エンジンフル回転、それこそジェットエンジン…という感じだったけれど…

入ってみたら。話してみたら。
あとはもう、風まかせ。
その日話すことも、どんな人と出会うかも、運次第。

全部全部、なるようになれー!と、いろんなことを丸投げしたけど、それでもなんやかんやうまいこといっている。

実際、今日もほんとうに色んな人との出会いがあったし、それは自分では決められないこと、どんな話をして、どんなふうにコミュニケーションを取るかと言うことも含めて、全部全部未知数。

今日も運任せ、風任せでグライダーになって色んな人とコミュニケーションを取って、自分はどんな人が落ち着くのか、とか、逆にどういう言葉や態度が苦手なのか、とか、そういうことを改めて考えることができた。


最近さびしいさびしいばっかり言ってるし、今までも何度も、さびしさに耐えられなくて色々と間違った行動を取ってきたけれど…

どうしてさびしいと思うのかなあ、どんな人となら一緒にいて心地いいのかなあ、最近そういうことをよく考えるようになって、それこそ極端な話、さびしさを埋めるためだけにマッチングアプリに登録して…みたいな衝動的な行動が減ってきてるのは、とてもいいことだと思う。

オンラインで顔の見えないやり取り(Twitterとか、インスタとか…)も好きだけど、やっぱり自分が求めているのは、生の目の前にいる人たちとのふれあいなんだなあ、と、実感した。

今まで…少なくとも入院する前までは、そんな血の通ったコミュニケーションとは無縁の、ひとりぼっちの世界で生きてきたから、その当時のわたしが今のわたしを見たらきっとびっくりすると思う。


今の自分にたどり着けて、ほんとうによかった。
ずーっと自分はコミュ障だと思いこんできたけれど、人と話してみるとどうやらそんなこともないらしい。むしろ、わたしは自分が思っているよりずっと、人と話したり、話を繋いだり、お互い笑い合って会話を続けるのが得意みたいだ。


自分が、もうどうしようもない、治らない病気で苦しんでいるというのも、幻想…ただの妄想、だったらいいのにな。
実際、そうなのかも。
そういう妄想にがんじがらめに縛り付けて、もがけばもがくほど苦しむようにしているのは、案外自分自身なのかもしれない。


やっぱり、風に任せて、グライダーになって。


これが、いちばん大事なのかも。

グライダーになって風に乗るには、高いところに登る必要はあるけれど、一度登ってしまえばあとは風を待つだけ。風に乗るだけ。


風に乗れたら楽しいよ。
みんなもふわふわと、風に乗って浮かんでみませんか。


今回はこれでおしまい。
ここまで読んで頂きありがとうございます。

次回は未定です。
そろそろ美容院に行きたい。

次回もお楽しみに。それでは。


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