どうせ売れない。
私は小説を書いている。
ふらっと立ち寄った本屋さんには無数の本が混在している。
どうやら私は本が好きらしい。
書店というのは数々の戦いを勝ち抜いた猛者たちの決戦の場である。
私には夢がある。「自分の本を出版する」という夢が。
だが、書店に行くと自信がなくなる。
こんなにたくさんの強豪たちと肩を並べられるのだろうか。
いや、私には難しいだろう。
どう頑張ったってどうせ売れない。
書き終えてもいないのに最初から諦めてしまうのは昔からの悪い癖。
夢半ばの時期が一番楽しいのかもしれない。
それでいい。
そう思い込ませてきっと今日もパソコンのキーボードを叩くのだろう。
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