【日記】 20231027

10月も末。今年はなんだか世の中が一層ひどくなった。ひどくなったことは確実だけれど、しかしどこからが今年の出来事だったか、明確に思い出せない。そうなるとメモみたいなものを書いておきたいと思って、こうして編集画面を開いている。

最近ものすごーく値上がりしたファミレスに入ったとき、思い出したのはリーマンショック後のことだった。あのときも、ファミレスのおしぼりがペラペラになり、ピザの直径はふた周りくらい小さくなった。バブル崩壊後の1994年に生まれた、当時14才の私にとって、初めて「景気が悪くなった」ことを肌で感じた経験だった。だけどそれでもマックは100円だったし、自販機の缶ジュースは120円だった。15年経って、あのときのことを「昔はマシだった」と思い返すとは。
ゆるやかに国が貧しくなっていくことに薄々気付きながら、かといって何かをしたわけではなかった。
この15年間をぼんやりと過ごせた私は相対的に恵まれていて、そのことについての罪悪感がある。投票すること以上のなにかをやらないと、もっともっといくらでも世の中はひどくなる、と思っている。私こそが世の中の一部だと分かっている。それなのにTwitterをただ眺めたりしていて、あまりにも弱々しい。


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