やはり「Black Box」の強姦致傷は創作だった:録音データが語る真実

自称レイプ被害者の伊藤詩織さん。マスコミは絶対に報じませんが、彼女は警察その他とのやり取りを2年以上にわたってブラジャーにレコーダーを隠して秘密録音していました。
その中の、2015年10月時点での検事との会話内容が東京高裁に提出されました。

tassさんがアップしてくれたおかげで数々の謎が明らかになりました。
感謝します。

音声データが教えてくれたのは、「Black Box」の強姦致傷の描写は嘘だったということです。

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音声データの中で詩織さんが検事に報告した被害内容は次のようなものです。

【番号:12/20〜19/20】
伊藤さんは『気付く少し前から痛みを感じてい』たとのことです。
『その次にものすごいいたみで目を覚まし』たらレイプされていた最中でした。
『とにかく「痛い。痛い。やめて」っていうことを言って、少し向こうが「痛いの?」と聞き返したのを覚えてます』
詩織さんはすぐにトイレに駆け込みました。
『自分が服を着ていないのも、鏡に映っているのを見て』知りました。

『ドアを開けて出たら、ドアの近く、ベッドの近くに相手が立っていて。』『そのまま、また押し倒されて。』『のし掛かってこられて、顔をこう、ふさがられる感じに。』
『ベッドに押さえ付けられている状態だった』
『とにかく、行為を続けられないように身を固くして。』『足も閉じて。』
『そこで初めて、怒った言葉をぶつけました。』『もうすごい汚い言葉で。』

検事が『で、それに対して相手、どんな感じだったの?反応みたいなのって。』と訊くと、詩織さんは『最初は謝ってました。』と答えました。
この時点で加害者のレイプ(?)の試みはあっさりと放棄されたようです。

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「詩織さんは検事に、トイレに逃げ込んだことや、ベッドに押し倒されたこと、そして膝のケガ(※ 後述)についても訴えている。『Black Box』で書かれていることと変わらないじゃないか」と思う人がいるかもしれません。

いやいや。重要部分が変わっています。
2015年10月の検事との会話にはない部分が、2017年10月に出版された「Black Box」には描写されているのです。

a. トイレに逃げ込んで鏡を見たら、体の所々にアザや傷があった(P50)
b. 加害者はトイレのドアの真ん前に立っていて、肩をつかまれてベッドまで引きずられた(P50)
c. 抵抗できないほどの力で頭と体をベッドに押し付けられ、窒息しそうになった(P51)
d. 無理やり脚をこじ開けようとされて膝に大怪我を負った(P51・P66-67・P151)

この点は重要です。
a〜dの有無によって、強姦致傷罪の成否が分かれるのです。

検事に申告した被害内容、すなわち、押し倒されてのしかかられただけでは、刑法208条の暴行罪には該当するでしょうが、強姦罪の実行行為である「暴行(=反抗を著しく困難にする程度の有形力の行使)」と言えるかどうか疑問です。

しかし、「Black Box」にあるように、肩をつかまれて無理やり引きずられ、抵抗できないほどの力でベッドに押し付けられ窒息しそうになったのみならず、無理やり脚をこじ開けようとされて膝に大怪我を負った・・・このような被害を受けたのなら警察も検察も「強姦罪の実行行為としての暴行があった」と判断して強姦致傷罪での立件をまず考えたでしょう。

ところが2015年10月段階では検事は強姦致傷罪について全く問題にしていないのです。

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ちなみに詩織さんは膝の故障および性器の痛みについて検事に申告しています。

【番号:24/40〜】
検事が『あのー、さっき、痛みがあったっていうことなので、通常、あと、この手で強姦致傷になるのって結構、多いんですよ。』と言った後を受けて詩織さんは次のように主張します。
『その後に。』
『膝がおかしくなってしまって。』
『病院の開いた月曜日に。最初は、そのピルしか考えられなかったので行けなくて。』
『で、その次が月曜日だったので、月曜日の朝一番で、膝がものすごく痛かったので行ったんですけど。』

しかし、検事は詩織さんが訴えた膝のケガを一顧だにしません。
『うん。ねえ。で、一応ね、ま、記録見せてもらって、んっとー、伊藤さんが行かれた病院を全てね。』
『何か裏がとれないかと。伊藤さんに有利な形で、何か実証できるものがないかっていうことで確認したところ、4月17日にマツシマ病院っていう所行かれてるんで、そこで検査してもらってるのね。で、そこのカルテには、膣内に傷なしって書いちゃってあるのね。』

詩織さんの膝の故障の訴えを検事が無視したのも尤もです。
検事に対する被害の説明には、「Black Box」の d.無理やり脚をこじ開けようとされて膝に大怪我を負った、が無いからです。
おまけに整形外科のカルテには受傷日が3月31日で、ケガの理由もレイプと全然無関係な内容が記載されていました。
レイプと関連があるのかどうかすら不明なのです。膝の故障を強姦致傷罪に問うことは無理でしょう。

このように考えると、東京高裁が膝のケガを加害行為と結びつけて認定したことがいかに異常か分かるでしょう。

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友人Sの陳述書を読んでも膝のケガの原因がはっきりしません。

La Pensee Sauvage-lisanha's site
友人S陳述書
2021.03.29 2020.11.03
https://lisanha1234.com/friends/
『(3) 4月4日の朝5時ごろのベッドの上で気が付いたとき、膣や胸がひどく痛かったことや、山口氏がコンドームを使っていなかったことを泣きながら話す詩織さんは、震えて血の気が引いており、冷や汗をかいて手が冷たくなっていました。必死で抵抗したそうですが、山口氏に上から馬乗りで押さえつけられたそうです。このときに膝の怪我を負ったのかも知れないとのことでした。』

「Black Box」での捜査員とのやり取りの中でも、膝の故障はおろか、体につけられたアザや傷の話さえも出てきません。

なお、詩織さんは「Black Box」以外のメディアでは膝のケガについては全く主張していません。

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「Black Box」にありもしない強姦致傷の被害について書いたのは完全に蛇足でした。
これを書いてしまったことで、2015年に警察・検察で準強姦罪として処理された事件が2年後の「Black Box」で強姦致傷に変わってしまった謎が生まれたのです。
そして、この疑惑を契機として、事件の真実が解き明かされてしまいました。

「Black Box」では、詩織さんが検事に話した内容をそのまま書けばよかったのです。
これでも十分に非道なストーリーですから、世間の関心を集めることに成功したでしょう。
何より「Black Box」の虚構を気づかれずにすんだのです。

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念のために言っておくと、詩織さんが検事に語った準強姦被害は、彼女が事件当日に受診した産婦人科のカルテの記載によって否定されます。
つまり、彼女が主張しているようなレイプ事件など無かった、ということです。


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