詩織さんの人間性について:「裸で泳ぐ」を読む

伊藤詩織さんが主張するレイプ被害の骨子は次のとおりです。
鮨屋のトイレで気が失ってから翌朝ホテルの一室で目が覚めるまでの記憶が全くない。目を覚ましたらレイプされている最中で、トイレに逃げ込んだ後も再びレイプされそうになった・・・。

この話は彼女の主張の上にのみ成り立っているのです。客観的根拠など存在しません。
主観に基づく主張以外に何もないのだから、彼女の証言が信頼できるかどうかが非常に重要になります。
だから、彼女の人間性を研究せざるを得ないのです。

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岩波書店から刊行された詩織さんのエッセイ集「裸で泳ぐ」を読むと、彼女に規範意識が欠けていることが分かります。

前回は伊藤詩織さんが学生時代、不正乗車を繰り返していたことについて書きましたが、他にも彼女の規範意識の低さが実感できるエピソードがあります。

高校時代、校則を破って水商売。(P71「大学で学ばなかったこと」)
失神癖がある(彼女は『睡魔に襲われる』と表現:P34「眠るの魔法」)のに自動車運転。(P129「I CAN DRIVE」)

不正乗車についても他のことについても、彼女の描写には罪悪感が感じられません。
罪悪感がないからか、彼女は書かないでいいことを書いてしまいます。
不正乗車の件は、駅員に叱られた話だけで止めておけばいいのに、繰り返しやっていたことを自らバラしました。
失神癖についても、「Black Box」では書かなかったのに、「裸で泳ぐ」で白状しました。(P34「眠るの魔法」)
警察や弁護士との会話を秘密録音していた件についても、日本の全マスコミが必死になって隠していたにも関わらず、「裸で泳ぐ」で得意げに披露してしまいました(P218「スパイシー」)。

常識や規範意識が欠如している人は、「こんなことを書いたりしゃべったりしたらマズい!」という内面からのブレーキが働かないのでしょう。
自分の人生を破壊するようなイタズラ動画をネットにアップしてしまう若者と精神構造が変わりません。

「中学生の時、不正乗車を繰り返していた私って度胸があるでしょ?」
「高校生の時、校則を破って水商売していた私って大人びていて格好いい!」
「警察・検察・弁護士との会話を数十時間にわたって秘密録音していた私って抜け目がないでしょ!」
・・・なんてことを思っているのでしょうか? 彼女にとっては武勇伝なのかもしれません。

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詩織さんの道徳観念、善悪の閾値が日本人の平均よりかなり低いとしたら、恩人を奈落に突き落とすような嘘を簡単についたとしても不思議ではありません。
不正についての罪悪感が全くないとしたら、記者会見での真に迫った被害告白の様も腑に落ちます。

しかし、裁判官を含めて多くの人々は、彼女が嘘をついている可能性すら徹底的に無視してきました。
彼女の外見や弁舌に惑わされたとしたら、レベルが低すぎますね。

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