詩織さんの病気と鮨屋のトイレでの失神

前回取り上げた伊藤詩織さんの病気についての疑惑。これは事件の謎を解明する手がかりになるかもしれません。

謎とは即ち、彼女はなぜ鮨屋のトイレで気を失ったか、です。
(なお「レイプドラッグ」説は、あまりにもバカバカしいので考察の対象にしません)

「BlackBox」P48-49
『二合目を飲み終わる前に、私はトイレに入った。出て来て席に戻り、三合目を頼んだ記憶はあるのだが、それを飲んだかどうかは覚えていない。そして突然、何だか調子がおかしいと感じ、二度目のトイレに席を立った。トイレに入るなり突然頭がくらっとして蓋をした便器にそのまま腰かけ、給水タンクに頭をもたせかけた。そこからの記憶はない。』

しかし、トイレから戻った詩織さんの振る舞いは、泥酔して意識を失った人間のものだとは思えません。

JUSTICE FOR NY
裁判資料(控訴審)
https://www.justiceforny.com/cont7/40.html
「喜一」聴取書
4 来店中の2人の様子
『(2)午後10時前頃のことでしたが、伊藤さんは裸足で店内を歩いていて驚きました。午後、時頃になって、伊藤さんは「もう一本。」と日本酒を注文してトイレに立ちました。山口さんは、「まだ飲むの?」、「飲むなら付き合うけど・・・」と帰りたそうな雰囲気でした。その時刻頃から、山口さんは、当時当店で働いていた店員(私の甥)と話し込んでいました。午後10時30分頃、店員が、トイレに行った伊藤さんが戻ってこないことに気付き、山口さんと店員がトイレに様子を見に行きましたが、トイレで座り込んでいたそうです。店内に戻ってきた伊藤さんは、元のカウンター席ではなく、別のお客様の隣のカウンター席に座り、そのお客様と話し始めました。(中略)

(3)伊藤さんがトイレから出て10分くらいして、別のお客さんと話し込んでいた伊藤さんに対して、山口さんが、俺、先に帰っていいかな?」と言っていました。(中略)

(4)午後11時過ぎに、お勘定を済ませて2人は帰りました。(中略)伊藤さんは、かなり酔ってはいたが、ベロンベロンとか、フラフラといった様子ではなく、しっかりとした様子で、普通に店を出られました。』

     *     *     *

詩織さんはアチコチで酒豪ぶりを強調していますが、酒に強いというのは本当だと思います。
彼女自身が酔いの影響を否定しています。

「BlackBox」P49
『目を覚ましたのは、激しい痛みを感じたためだった。薄いカーテンが引かれた部屋のベッドの上で、何か重いものにのしかかられていた。
 頭はぼうっとしていたが、二日酔いのような重苦しい感覚はまったくなかった。』
【大竹まこと×伊藤詩織×はるな愛】 被害者が語る! 元TBSワシントン支局長山口敬之事件のブラックボックス
https://www.youtube.com/watch?v=FzJ11mMerGs
17分すぎから。
『大竹:酒、強い?
詩織さん:強いんです。すっぱりなくなってて、起きたらクリアだったんですね。』

酔いの影響を感じさせる表現はまったく出てきません。
事件当日に、詩織さんは妹とカフェに行き、夜は知人らと花見を楽しみました。
これって、意識不明になるほど酔いすぎた人間が取れる行動ではありません。

     *     *     *

では、なぜ、酒に強いはずの詩織さんが鮨屋のトイレで意識不明状態に陥ったのでしょうか?
それは、詩織さんの体質のせいではないかと、私は睨んでいます。

伊藤詩織さんが中学時代に1年以上にわたって入院していたことは前回で書きました。その病気のせいで、詩織さんは入院中に何度も倒れて、頭を打ったとのことでした。

この病気というのは、もしかして現在も治っていないのではないですか?
というのは、「BlackBox」にこんな描写があるからです。

『山口氏が帰国し、何事もなかったかのようにTBSで仕事を続けていることは、私に強い精神的圧力を与えていた。(中略)そんなストレスからか、職場で電話中に気を失ったこともあった。初めてのことだった。仕事相手の電話越しの声が、ずっと私の名前を呼び続けているのに気づき、ハッと我に返った。』(P152)

電話中に気を失ったとのことです。

山口敬之さんの存在がストレスになったと彼女は書いていますが、私は信用しません。
ライオンなみに強靭な精神の詩織さんがその程度のことを気に病むとは到底思えません。
彼女は逮捕の中止を指示した中村格・刑事部長(当時)に突撃取材を試みるほどの人ですよ。
一審判決後の山口さんの記者会見にも堂々と出席するほどのタフな人でもあります。
そもそも、詩織さんはレイプ被害者ではありませんしね。

にもかかわらず、詩織さんは仕事中に意識を失いました。
詩織さんは『初めてのことだった』と断っていますが、同じことがしばしば起きているのではないですか? つまり、中学時代の病が未だ治っていないのでは?

     *     *     *

ここからは完全な私の想像になります。
詩織さんは、あの事件の前日、鮨屋のトイレで急に意識を失ったと主張しています。
これって、もしかしたら、持病による意識喪失ではないのですか?
トイレでの出来事は、前述の電話中の意識喪失と同じことが起きたのではないですか?

ただ、それは一時的なもので、店員さんに発見された後は、意識が戻った。けれども、アルコールの影響もあって、傍目には危うい状態になった。しかし、山口さんも店内にいた人々も、彼女の肉体あるいは精神面における特殊な事情など知らないから、飲みすぎだと勘違いした。……というのが真実ではないでしょうか。

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おまけです。

詩織さんはしばしば、手や体が冷たくなる状態に陥るみたいです。
これって、例の疾患と関係があるのではないですか?

「BlackBox」P68
幼なじみのSによると『その時私は震えて血の気が引き、汗をかいて手が冷たくなっていたそうだ。』
伊藤詩織さん考察blog ~Open Her Black Box~
【文字起こし】2020/7/21 The Digital News Media and Online Harassment 大和日英基金 オンラインハラスメント
2020.07.21
https://www.itoshiori-kosatsu.com/ja/daiwa-foundation-online-harassment/
『コメントを見るうちに体が震え始め、体が冷たくなりました』

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