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ゴールデンウィークに見たみなとみらいの野外映画祭が素晴らしかった話

5月最後なので、ゴールデンウィークに見た野外映画みなとみらいシーサイドシネマのことを書きます。今年の映画館はコナンとマリオのダブル100億で映画館がパンクしていましたが、その一方でみなとみらいでは野外の映画上映が行われていました。


横浜みなとみらい地区の4箇所で行われる野外映画上映。今年が初めてではなく、過去にも行われて大人気です。サイトはこちら。

しかし、僕は今回が初めての参加でした。結論から言うととても良かった。みなとみらいの赤レンガ倉庫などにスクリーンが設置され、『千と千尋の神隠し』『竜とそばかすの姫』『犬王』などの人気映画が上映されるのです。
記事のアイキャッチ写真は『犬王』上映時のもの。SNSで作品のファンが連絡を取り合い、ペンライトを持ち寄る「応援上映」でした。そう、野外なので屋内映画館よりはるかに少ないリスクで鑑賞することが出来るのです。
何より、5月の夜の風が吹き抜けていく中で名作映画を見るのはめちゃくちゃ気持ちが良い。屋外ですから、風の音や通行人のざわめきなどノイズもあるのですが、それを吹き飛ばすほど良質な音響で、セリフも音楽もハッキリと聞き取れます。
野外映画、めちゃくちゃいいじゃないか。なぜ文明は野外で映画を見る方向に進歩しなかったのだろうか?と思ってしまうほどです。

映画を見ていると、頭上の夜空を空港に向かうジェットが飛んでいきます。見上げると月といくつかの星が見えます。スクリーンには誰もが知る名作映画。素晴らしい。このみなとみらいシーサイドシネマはなんと無料なのですが、通常の映画館と同じ料金を取ったとしても観客はどんどん来るだろうと思えました。

特に密閉状態ではないことによる開放感が大きく、座席に指定がないので、周囲の観客とちょっと合わないな…と感じたら自由に移動もできます。映画館がコンサートホールだとしたら、野外上映は野音フェスに近い感じでしょうか。

アメリカでは昔からドライブシアターなどがありますが、日本でもこの野外上映スタイルはもっと定着してもいいのでは?と思うほど爽やかな上映でした。

なにしろ驚いたのはスクリーンの設営です。数メートルにわたる大スクリーン、さぞかし設営が大変だろうと思いきや、なんとエアポンプ式で、ぺたんこのゴム袋がたったの1分でこの巨大スクリーンに変わるのです。

映像技術の進歩、音響技術の進歩、そしてスクリーン設営技術の進歩が新しい映画上映の形を作りつつあるのかもしれません。

映画の投影はこの空気式スクリーンだけではなく、思わぬ場所でも可能なのです。月額マガジンではその驚くような場所、そしてスタッフの方に聞いた野外上映の背景と未来について書きたいと思います。

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絵やイラスト、身の回りのプライベートなこと、それからむやみにネットで拡散したくない作品への苦言なども個々に書きたいと思います。

七草日記

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