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七草日記

絵やマンガなどの創作物、WEB記事やTwitterに書ききれなかったこと。あとは映画やいろいろな作品について、ネタバレを含むのでTwitterなどに書けないことなどを書いていきた… もっと読む
絵やイラスト、身の回りのプライベートなこと、それからむやみにネットで拡散したくない作品への苦言など… もっと詳しく
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#演劇

『舞台俳優殺し音響』の劇場で初舞台を飾った清原果耶の見事な実力の話

11月28日、東京建物ブリリアホールで舞台『ジャンヌ・ダルク』の初日を見た。朝ドラ『おかえりモネ』や『透明なゆりかご』などで知られる清原果耶の初舞台。もともと実力には定評があり(というか、10代から絶賛以外の評価をほぼ聞かないほどの才能である)心配はしていなかったが、初舞台の初日というプレッシャーを感じさせない堂々たる主演だった。 ただ観劇前に、不安要素として感じていたことがひとつあった。上演する劇場が東京建物ブリリアホールだったからである。池袋の超一等地に建設された新劇場に

のたんぷ-NOT AMP-なな緩解のリーディング4本立て▲「霧香白夜-むこうびゃくや-」B鑑賞

久しぶりに演劇を見てきました。ツイッターやトピアでも活動している宮本晴樹さん、過去に朗読劇を配信で見たことがあったのですが、今回は舞台での生観劇。 AとBの2チームに分かれ、その中でもさらに2本の物語が並演されるという、2x2=4の構成で、僕が見たのはB公演の方でした。 B公演の一幕、『白痴は気付かない』を演じたのは宮本晴樹さん、糸巻こまきさん、志村茜さん、花房律希さん。公演前にSNSから募集した台詞をアドリブで盛り込んでいくといった趣向もあり、SF的、実験的な演目でした。

舞台・肋骨蜜柑同好会『ジャバウォック』

下北沢で演劇を見てきました。肋骨蜜柑同好会『ジャバウォック』。この劇団は、2020年に見た舞台、『2020』が本当に素晴らしかったんですね。オウム真理教的な閉鎖した集団を描きながら、そこに小劇場演劇という自分たちのいる場所も少し重ねてみるという。当時の感想を貼ります。 ここからスレッドになっていますので、読んでみてください。脚本も、俳優さんたちも素晴らしかったんですが、特に『2020』で出色だったのはクロエという登場人物で、狂っていく小さな集団の外に超越者のように立っていて

ダンスカンパニー・チャイロイプリン『FRIEND』

池袋あうるすぽっとで、おどる戯曲『FRIEND』を観劇しました。安部公房の名作戯曲と言われる『友達』を下敷きにして、ダンス中心にリミックスした舞台で、2013年の若手演出家コンクールで最優秀賞、国内+韓国ツアーも行われている。これまで何度も再演されている作品とのこと。 これは完全に僕の責任なのだが、安部公房の『友達』を舞台として見たことがなかったので、本来それを知った上で見るとダンスリミックスの醍醐味をもっと味わえたんだろうな、と思いました。池袋あうるすぽっとは音響も照明も