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七草日記

絵やマンガなどの創作物、WEB記事やTwitterに書ききれなかったこと。あとは映画やいろいろな作品について、ネタバレを含むのでTwitterなどに書けないことなどを書いていきた… もっと読む
絵やイラスト、身の回りのプライベートなこと、それからむやみにネットで拡散したくない作品への苦言など… もっと詳しく
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2023年10月の記事一覧

『キリエのうた』に見る、主演でもヒロインでもない広瀬すずの可能性

『キリエのうた』の主演はアイナ•ジ•エンドである。新人シンガーに物語を与えるような音楽映画のスタイルというのは映画界に昔からあって、この作品もそのひとつだと思う。 広瀬すずが演じるのは一条逸子(広澤真緒里)役で、さまざまな色のウィッグを変装するように付け替えながら東京の夜を彷徨う若い女性。観客の目を引きつける役だが、主演でもヒロインでもない。見れば分かるけど、アイナ•ジ•エンドのための映画である。たぶん、広瀬すずはそういう「他人のための映画」で演じるのが嫌いではないと思う。パ

SNSで映画を批判することの難しさと、映画『月』に対する批判、そしてそれとは別に映画『TATAMI』のこと

アカウントを見失ってしまって引用できないけど、先週くらいにTwitterで映画宣伝アカウントによる「映画を批判しないで、良い感想だけ書いて」というツイートが話題になっていた。映画を愛するならポジティブな感想だけ書いてください!みたいなやつである。 当然のことながら、このツイートには批判も多くあった。批評するな、と言ってるのも同然だからだ。批評が宣伝になってしまった、という以前の指摘をそのままなぞるような内容の、ある意味では無邪気で迂闊なツイートだったと思う。 しかしまあ、