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七草日記

絵やマンガなどの創作物、WEB記事やTwitterに書ききれなかったこと。あとは映画やいろいろな作品について、ネタバレを含むのでTwitterなどに書けないことなどを書いていきた… もっと読む
絵やイラスト、身の回りのプライベートなこと、それからむやみにネットで拡散したくない作品への苦言など… もっと詳しく
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2022年5月の記事一覧

2022年5月の映画傑作ラッシュメモ①『マイスモールランド』の光と、美しさの影

言うまでもなく5月、ゴールデンウィークは映画の激戦区である。名探偵コナン。シン・ウルトラマン。流浪の月。ハケンアニメ!。そしてトップガン。次から次への勝負作が投入される、ワールドカップで言う『死の組』である。グループリーグの予選通過が2組であるように、普通に生活する観客が見られる映画の数は決まっているので、見逃してしまう作品も出てくるのではないかと思う。というわけで今日から何日か、5月に公開された映画の良い点と悪い点、良い悪いというと偉そうで申し訳ないけど、好きな所と微妙な点

『流浪の月』試写感想、公開日前日に思うこと

実は『流浪の月』は公開前にオンライン試写で鑑賞させてもらう機会をいただいていたのだが、今月末に発売される『週刊文春シネマ』の「私の映画日記」の中で触れたほかは、ツイッターやノートに書きあぐねていた。 李相日監督は『悪人』でも『怒り』でもこの社会から排除された人たちを描いてきたのだが、予告で流れているように今回それは「小児性愛者」という、現代社会が最も激しく嫌悪し、排除する存在をメインテーマに据えている。 現段階で、試写に対する映画的評価は高い。だが、このテーマが公開後にどう観