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2019年より前と後の動画編集者の違い

どうもななみにっくです。老害くさいタイトルですがただの比較です笑。
そういえば2019年以降に参入した人って、編集が趣味っていう人すくないよね。趣味にしたらこんないいことあるよ。っていう話です。

!!おことわり!!
このNoteでは2種類の動画編集者を比べてますが、あくまでこういう人が多かったという僕のガバガバな経験に基づくものです
決めつけてるわけではないので悪しからず。

ぼくが編集を始めた経緯

さて早速ですが、僕が動画編集を始めたのは2016年のことでした。その時の僕はゲーマーで、ゲームと学校の勉強ぐらいしかしてなかったものです。そんな僕は仲がいい人たちでゲーマーのグループ(クラン)を作ってました。
そこで夜な夜なゲームしてたわけです。

「どうやったらこのクラン有名にできるかな。もっと加入してほしい」
「強くなればええ」
「きつくないそれ」
「動画上げればよくね」
「ええやんそれ!やろか」

みたいな軽い会話からはじまったものでした。

今では当たり前になりつつある「集客ツールとしてYoutubeを使う」というやり方を16歳からやってた自分は我ながら先見の目があったなと(殴)

そんなこんなで2年間ぐらい自分のyoutubeを運用してました。収益もなんだかんだでウン10万ぐらいでてましたね
そこからいろいろあってyoutubeをやめて動画編集にコミットしたわけです

趣味から入るか、仕事から入るか

本題にもどりますが、僕の周りにはたくさん動画編集者がいます。ただ2019年以前からの知り合いの編集者って大半は趣味がお仕事になったパターンですぼくもそのパターンです。2019年以降に知り合った人はMoviehacksとかで勉強してきた、最初からお仕事としてやってる人です。二つに分けて僕なりの意見を述べてみます。

趣味→仕事にしたパターン

趣味から入った人の最大の利点は、知的好奇心が大きいことです。Moviehacks講師の生ハム帝国さんが以前twitterで、

自走力(自分で学ぶ姿勢)を上げるには映像を好きになる必要がある

とおっしゃってました。どのツイートかは忘れました。笑

このツイートは本当に本質をついています。人間は興味があるものには積極的に調べたり勉強したりします。ということは1のことを知ったら、それを応用して10のことをやろうとするんですよね。
ただ興味を持つということは難しいことです。やろうと思ってできるものではないので。

ここで編集が趣味の人の強みが発揮されます。一番持つことが難しい好奇心がもとからあるので、自分で検索しまくり、専門用語だらけの英語のチュートリアルみて勉強します。
知識の吸収も早いです。自分の好きなことは一瞬で覚えますよね?アレ。
知識の定着には何回もアウトプットをしないといけないといいますが、映像が趣味ならこれが限りなくゼロになります。効率爆上がりです。

趣味→仕事にした編集者を雇うメリットとデメリット

なんかポジショントークみたいになりますが許してください笑

◎メリット①:知識量に大きな差がある

前述のとおり、趣味で映像やっている人は向上心があります。これは僕が実際に仕事してて思うのですが、趣味から入った人は仕事として編集してる人よりも応用的な知識を持っています

僕が実際に経験した例を挙げてみると:
●Lumetriカラーの応用
カラーグレーディングしてくれと言われてLumetriカラーの指示がとんできたのでその通りにグレーディングすると明らかに不自然だった。
Lumetriスコープ開いて確認すると特定の色だけ明らかにつぶれてたので、先方にスクショ送ったら「どういうことですか」と聞き返された。
→主観ではなくLumetriスコープの使いこなして応用的なカラーグレーディングができる

●キーフレームの応用
サンプルを送った後にキーフレームに全くキーイングがかかってなかったので、キーイングかけるよう指示したらわからないといわれた
→キーイングをつかってよりおしゃれなモーションを作ることができる

などなど。
確かにこれらは知らなくてもビジネス系の動画なら作れるのでいいっちゃいいんですが、単価が高くクオリティを求められる現場ではコミュニケーションが滞りますのであったら便利な知識ですよね。
こういった普通では使われない知識を用いることができれば、動画のクオリティはおのずと上がっていくわけです。実際に僕は4年分の知識をフル活用して動画作ってますが、たくさんの評価をいただいてます


◎メリット②:経験量が違う

①と少し似ていますが、映像が趣味ならおのずとたくさんの作品にふれていますのでインスピレーションがわきやすいです。
ぼくも意図的にたくさんの動画を見ていたのでエンタメやビジネス、vlog等、なんでも対応できるようになりました。

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×デメリット①:仕事なのに趣味として取り組む

これのせいでうまくいかない人たくさん見てきました。ぼくもこれで一回仕事なくなったことがあります笑
趣味で映像やってる人ってどうしても趣味から抜け出せないんですよね。だからクオリティ求めすぎて納期おくれたり、自分のほうがいいっていう勝手な解釈でマニュアルからそれた編集をしたりします。
クオリティを求めるがゆえの行動ですが、ディレクターさんにとっては困ったもんです。あー去年の自分に言いたい。あー。

×デメリット②:リテラシーがないことが多い

これも体験談ですが、趣味から入った人はリテラシーないことが多いです。ここは地雷案件になるので注意するべきですが、前述のとおり趣味としてやってしまうので連絡を怠ったり意気込みが大きく違ったりします。
僕も最初はリテラシーなくて(仕事失うまで気づけなかったからほんとにバカだなと思います)急いで勉強したのを覚えています。
このリテラシーの低さで失敗してる人もたくさん見てきましたね

仕事として始めたパターン

2019年は空前の副業ブームでしたが、動画編集もかなりアツい副業として注目されてました。これにのっかって編集始めた人も多いはず。
僕はMovieHacksがバカ売れしてるのをうらやましく眺めてる1年でしたね笑
このブームはしばらく続きそうですが、仕事としてやってる人をみていると「ユーキャンに似てる」と思います。
ユーキャンと言えば有名な資格試験対策の教材ですね。

なぜこれがMoviehacksと似てるかというと、お金がモチベーションになるからです

趣味として入った人の場合、

好きだから編集する→なんかお金稼げるみたいやんやってみよ→なんか稼げた

というパターンが多いです。初めはお金目的じゃないです

一方、仕事として編集している人は

副業したい→動画編集稼げるんや→勉強して稼ごう

という思考になるはずです。

ということはゴールが違うので、仕事に対する意気込みも変わってくるわけですよね。

稼ぐからには安定的に稼ぎたい→ビジネスリテラシーを高くする
信頼してもらいたい→レスをはやくする

などなど。これらは趣味でやってる人間にはできなかったり。
実際ぼくはできなかった人なので。


仕事として動画編集してる人を雇うメリットとデメリット

◎メリット①:仕事としてやってくれる

当たり前すぎるんですが、仕事を仕事としてこなします。ということは大人な対応をとって気持ちよく働けるよう努力するはずです。
コミュニケーションの面でイライラすることが少ないのもこっち側のメリット。
またサラリーマン経験者が多いのも特徴ですね。趣味から始めたひとは社会経験が少なかったりするのでビジネスのお作法をわかってないことが多いです。敬語が変とか、連絡が遅いとか。ぼくも社会経験積んでたらもうちょっと稼げたかなと思ってます。

◎メリット②:動画編集以外の知識があることがある

僕もTwitter上では「動画編集×英語」と謳っているわけですが、本業の知識を生かして編集してる人もたくさんいます。これは僕みたいな学生からすればうらやましい限りですね。例えば

動画編集×広告運用→広告代理店とかの人
動画編集×カメラ→カメラマンの人
動画編集×マーケティング→マーケターの人

などなど。
英語も使えるんですが、マーケティングとかのほうが付加価値つけやすいんですよね。英語翻訳してほしい人ってそんなに多いの?っていう話です

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×デメリット①:最低限の知識しかない

これが前述の「ゴールの違い」っていうものです。
お金稼ぎを目当てにしてるので、お金稼ぎできるギリギリのラインになったら仕事をとるフェーズになります。これ自体は悪くないんですが、クオリティに関しては正直保証できないです
僕はベンチャーでマネジメントしてるので面接する機会とかあるんですが、経験が浅い人はテスト編集の時点ですぐわかります。大手をマネしてるように見えてもカットが悪かったり、一個一個のモーションが微妙だったり、フォーマットが守れてなかったり。

ただ単純にミスっていうこともありますが、大半は経験不足だったりします
そういう方は残念ながら不採用にせざるを得ないです。

面接官が普通の人ならいいんですが、経験者なら細かいところまで見られるので要注意です。

じゃあ結局どうすればええねん

散々いろんなこと書きっぱなしっていうのもおかしな話なので、解決方法も書きます。

◎趣味から始めた人

①リテラシーを身に着ける
→動画編集はお仕事っていうことを認識するところから始める。
②趣味との境界線を設定する
→趣味で作る動画と、仕事で作る動画で明確な線引きをする。仕事のときは納期なども考えて作る。趣味のときはとことんクオリティ重視。
③勉強をやめない
→仕事として動画編集するのはまた違った知識が必要なので勉強はやめない


◎仕事として始めた人

①テロップ・カット・BGMが入れれるだけでは足りないという認識
→最低限ができたところでいっても単価は5000円程度。単価上げたいならモーションのこと、テロップデザインのこと、イラレやAEなどほかのソフトのことなど学ぶことは腐るほどある
②なるべくたくさん動画を見る
→多ジャンルの動画をみて知ること。ビジネス系を担当してるからビジネス系だけみるのではなく、VFXや漫画系、vlog系など関係なさそうなジャンルも見ておくと勉強になる

結論

雇うなら趣味→仕事になった動画編集者かつビジネスリテラシーがある人


以上です。私的な意見が含まれまくるので異論は認めます!
何かあればtwitterまで。

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