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大規模接種センター体験記

いやー、行ってきたよ、「自衛隊 東京大規模接種センター」。
もちろん、ワクチンを打つために。

接種券は早々に届いてたんだけど、自治体の予約開始はまだ先で。
そんなときに大規模接種センターが64歳以下の接種もできるようになったって言うんでね。別に早く打ちたい!とかそういう気持ちがあったわけじゃないんだけど。
何て言うの?連日、テレビで観るあのイベント会場に行けるっつーんだけど、どーする?え!?マジで!?行く行く!!行きたい行きたい!!みたいなミーハーな邪心で予約してみたっていうね。

そんでもって、わたしが予約した翌日には「東京大規模接種センター、一週間8万人分の予約埋まりました」なんていうニュースが出てて。

こいつはマジで「GLAY EXPO」並みのイベントなんじゃないの?って。
ちょっとアツい気持ちを抱きながら、仕事の昼休みにサクッと行ってきた。

じつはわたし、大手町に職場があって。
接種センターの会場になってる大手町合同庁舎は会社から徒歩5分の距離で。
「さっさと行って、戻ってきたらそのまま仕事するわー」って。
これに関しては、後輩にタメ口で怒られたよね。
「そんなカジュアルに打たないで!?こっちはワクチン接種を言い訳に休暇とろうと思ってるんだから。つまらない前例つくんないで!?」つって。
あらゆる手を尽くして仕事を休もうとするブラック企業戦士、尊い。


そんなわけで、13時からの枠を予約してて、10分前に会社出たんだけど。
もうね、歩いてるうちに単純に「注射がいやだ」って気持ちになってきて。

鬱々しながら会場に着いたんだけど、そこから先はもう「何かを思う」前にどんどん進行していって。あっという間にワクチン接種が終わった。

ここからはその一部始終。

わたしが会場着いたのは12時55分。
この時点で「12時〜14時予約の方を受け付けています」ってなってて。
すっごい余裕みて早く着きすぎちゃった人も、俄然遅刻しちゃったぜな人もすんなり入れるっていう。待たない、来た奴から打つ!の姿勢がさ、とにかくスムーズにやるぞっていう気概を感じた。かっこいい。

入場したらまずはじめに、大きなプレハブに入って、手指のアルコール消毒。
そのあと手荷物検査をして、検温。
検温した機械から自分の体温がプリントされた紙が出てきて、それと接種券、予診票を合わせて提出して、本人確認。
(この本人確認以降、最後までずっとそうなんだけど、書類の受け渡しや問診はすべてアクリル板越しにやり取りするんだけど、相手もマスクして話すから、ぶっちゃけ何を言っているのか聞き取りにくくて焦った…)

接種券、予診票、体温の紙をひとつのファイルに入れて渡される。
わたしはブルーのファイルで、たぶん適当に振り分けてるんだと思うけど、それぞれ渡されたファイルの色(4色だったかな?)の会場へ進むように言われる。
このとき、「今日受けるワクチンについての説明なので、空き時間に読んでください」って言って小冊子をいっしょに渡されるんだけど…空き時間なんて一瞬もなかった。だからたぶん、わたし一生、この小冊子に目を通さないと思う。

予診票すべて記入済のひとはそのまま直進、まだのひとは窓辺にずらりと机が並べられているので、そこで記入。
じつはわたしこのとき記入漏れがあることに気づいていたのに、なぜか堂々と「記入済」レーンをずんずん進んでて。横目で「未記入」レーンをチラチラ見ながら「ダメか?行けるか?ダメか?」って謎にドキドキしてた。(なぜ引き返さないのか)

その次は、ファイルの色ごとに着席して、同じ色のグループが7人になるのを待つ。7人揃ったら、指示に従って移動して、ここではじめて「大手町合同庁舎」の建物の中に入る。

この「7人」っていうのは、エレベーターの定員が8人だからってことで。
1人はすでに係りの人が乗り込んでて、この人が行先ボタンを押してくれる。

わたしが振り分けられたブルーのグループは7階が接種会場。
エレベーターを降りたら、7人でぞろぞろと並んで広い部屋に通される。

ここで予診票のチェック。
わたしがここまで無駄に隠し通してきた記入漏れも、ここでばっちり書けた。
ボールペンもちゃんと用意されている消毒済のを使って、使用したあとは「使用済」のペン立てに入れて。こういう所作?もこの1年ですっかり慣れたよね。

エレベーターにいっしょに乗り込んだ7人パーティもここで解散。
とにかくそれぞれのペースで、早くできたひとは早く次に進む。絶対に流れが止まらない、「スムーズ」とは何かを追求したシステムになってる。

文章で書くとだいぶ長く感じるけど、たぶんここまで5分くらいしか経ってない。

次は問診。
ちゃんとパーテーションで区切られてて、中のひとの姿も見えないし、自分の前のひとの声も聞こえないからしっかりプライバシーも守られてる。

問診って、ひとによっては長くかかると思うんだけど。
前のひとがなかなか終わらなくてすこし待たされてたマダムが、さっと空いたところに案内されてて、こういう気遣いまでしてくれるのすばらしい。

なんかもうね、スタッフ全員テキパキしてるし。
迷う隙なんて与えねーぜって感じで声かけてくるし。
こんな「現場」ある?って。美しすぎるよマジで。世界遺産登録しといたら?って感じだった。

そして、いよいよ接種!接種!接種!!!!
注射いやだようなんて嘆く暇もなく、さっと座らされて、さっと打たれた。
注射自体は、刺す瞬間はもちろんチクッとはするけど、まったく痛くなくて。え、先生ほんとに打ってる?めっちゃやさしい、ウィスパーやん、ウィスパーバクシネイションやんってなった。

この日は、激しい運動はしないこと、過度の飲酒は避けること、ワクチン打ったところをもまないこと、こすらないこと。これらの注意を聞いて、しっかり復唱して(わたしが勝手にしてるだけなんで復唱は不要)接種は終了。

このときに15分後の時間を書いた紙を渡されて、この時間になったら帰っていいよと。それまでは待機室にいてねと。いわゆる、経過観察ってやつ。

だけどまあ、すぐに待機室に行くわけじゃなくて、このあと接種証明を発行してもらって、2回目の予約をするから、実際にぼんやり待機してるのは10分間くらい。

待機室では間隔をあけて並べられたパイプ椅子に座って、自分の「時間」がくるのを待つんだけど。看護師さんたちがずらっと並んで、こちらを見てて。
なんかもうほんと最後の最後まで非の打ちどころのないイベント(じゃない)だった。

そのあとは、時間がきたひとから退室して、また7人ずつエレベーターに乗って1階まで降りるんだけど。
このとき、最初にいっしょにエレベーターに乗ってたひとが1人いて。勝手に戦友と再会できたような喜びを感じた。

入場から退場まで、経過観察含めて所要およそ30分。


接種したその日は、わたしはとくに副反応もなくて。
夜になっても熱が出るようなこともなかったんだけど。翌日はとにかく打った方の腕(わたしは左)が痛くて。痛いって言っても日常生活には支障ない程度だったんだけど、地味にHP削られるようなそんな感じだった。
わたしは24時間後くらいが痛みのピークだったかな?そのあとはすこしずつやわらいでいった。


そんなこんなで。
すいぶん軽い気持ちでワクチン接種してきたんだけど。

なんて言うか、会場スタッフの見事な仕事っぷりはもちろんのこと、きたひとみんなも従順に接種を遂行しようっていう、その一体感?がすごくて。

やっぱりイベントって、ホストとキャストみんなでつくるものだよね!
みたいな阿呆な感想を抱いた。

2回目の接種では、さらにこなれ感出していこうと思う。

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