もし私がこの世にいなかったら

もし私がこの世にいなかったら、代わりに誰があんな体験をするのか

もし私がこの世にいなかったら、この泣き叫びたくなるような悲しみは、憎しみは、愛おしさは、誰が感じているものなのか

あの時あの木の陰で、葉の隙間から煌めく太陽に目を細めたのは、一体どこの誰なのか



誰かが、何かが、わたしにみせてるんじゃない。
感じさせてるんじゃない。
わたしが感じているんだ、怒っているのは、笑っているのは、辛い思いをしているのは、
この私なんだ。



わたしたちは思う存分、自分を楽しんだらいいんだ。

自分の中から生まれた感性を、思う存分大切にするべきなんだ。
その感情を謳歌すべきなんだ。


この感情や感性を感じているのは、産んでいるのは。

私はここだ、
わたし以外にわたしはどこにもいない


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