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「ガンになった原口一博が気付いたことー吉野敏明との対話」 を読んでみた

一言で言うとトンデモ本です。
わざと、トンデモ本に仕上げていると思います。

ガンの発見から寛解までの概要

原口議員は、新型コロナワクチンを3回接種し、そのうち2回は「死のロット」(本人談)だったそうです。
22年末に喉の異変を感じて、診察を受け「びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(悪性リンパ腫)」と診断されました。
その後、R-CHOP療法という抗がん剤治療を受けて23年7月に寛解したと報告されています。
この間、自身の悪性リンパ腫の細胞からSV40が検出されるかを北里大学の花木氏が検査しました。結果は不検出でした。


この本の章立て

第1章 新型コロナワクチンは「公害」であり「薬害」である
第2章 超党派WCH議連が発足
第3章 がんの原因がわかった!
第4章 激増する医療費を誰が止めるのか?
第5章 ディープステートの傀儡国家、日本は独立できるのか?
第6章 日本再生のための教育論


私がこの本に期待したこと

私がこの本に期待したのは、ワクチン接種後に悪性リンパ腫になって、抗がん剤治療を行い寛解するまでの経過の詳細でした。

なぜかというと、ワクチンを3回接種後に悪性リンパ腫になり7ヶ月で寛解された事例は非常に価値が有る情報だと考えたからです。

mRNAワクチン接種後によく見られる症状にリンパ節の腫脹があります。
その内の一定の割合で悪性リンパ腫を発症すると考えられます。

本書に以下のような情報を期待しました。

  • なぜ悪性リンパ腫になったのか?

  • 接種したワクチンのロット番号

  • リンパ腫に関する検査方法と各種数値(白血球数など)

  • R-CHOP療法についての説明

  • 発症後の体調の変化

  • 使用した抗がん剤についての情報

  • 抗がん剤の副作用について

  • 治療中に注目した検査、各種数値の変化について

  • 寛解と判断した条件

  • SV40が検体から検出されたか?

  • Nタンパク、Sタンパクは検体から検出されたか?

残念ながら、これらのほとんどの情報は、この本には記載されていません。
SV40が見つからなかった事は書かれています。
SV40の検査をしたのは、ワクチン推進派の北里大学の花木氏です。
(北里大学はイベルメクチンの新型コロナへの効果が無いと報告しています)

頭頸部の悪性リンパ腫の原因はケーキ

なぜ悪性リンパ腫になったか? については第3章に書かれています。

吉野氏が原口氏に説明した内容は「悪性リンパ腫の原因は、小麦、砂糖、食用油」などの過剰摂取で「乳酸が細胞に増えること」と解説しています。

吉野氏 『悪性リンパ腫の要因は、特に頭頸部のリンパ腫で多いのは、甘いお菓子、ケーキです』(P.78)

吉野氏『日本人でガンの原因となる食品は【小麦】【植物性の油】【砂糖】【食品添加部】です』(P.90)
『血糖値の乱高下により「がん」が出来やすくなるというメカニズムなのです』(P.93)

第3章にはmRNAワクチンと悪性リンパ腫の因果関係についての解説はありません。
免疫抑制により、がん発症リスクが高まる説明はありません。
DNA混入によりゲノムが書き換えられ、がん発症リスクが高まる説明はありません。
「ターボ癌」という病態についても説明はありません。

ケーキが悪性リンパ腫の原因になるという情報を調べてみた

こんな話聞いたことがないので、調べてみました。

悪性リンパ腫の原因は、よく分かっていないということです。
食物については「動物性たんぱく質や脂肪の摂取が、非ホジキンリンパ腫の発症に関わっている」と書かれています。


Chat−GPT4.0にも聞いてみた

一般的に「びまん性大細胞型B細胞リンパ腫」の原因は分かっていませんが、免疫、感染症、遺伝、環境因子などのリスク要因が指摘されています。

吉野氏が主張している「ケーキ原因説」は一般的には認識されていません。


吉野医師は信頼できるのか? 「メタトロン」「精製水」「量子物理学的場」

吉野氏は、参議院選挙の時「メロンパンでがんになる」と言ってしまい、黒川氏の追求から逃げ回っていました。
その他に「量子力学」「波動」「量子エントロピー」などの意味不明の理論を並べて「メタトロン」という機械で治療行為を行っています。
普通に考えれば、トンデモ医師ということになります。

香川県の人、癌になりますね
本当ならノーベル賞間違いなしです
量子物理的場って、笑いが止まりません。

メタトロンで治療が出来る。「量子力学」「波動」という2大インチキ治療を組み合わせた「計測器」。医療機器に認定されていないので「計測器扱い」になっているトンデモ詐欺です。


出版社 「青林堂」について

この本の出版社は「青林堂」です。
青林堂は、いわゆる「ヘイト本」「嫌韓本」を出版している事で知られています。
他の出版社では内容的に尻込みする様な書籍を出版しています。
言論の自由を守っていると言えるかもしれませんが、原口氏が最も嫌っている人達(似非保守、ネトウヨ)の御用達の出版社です。


第5章 のディープステート について

具体的なことが書かれていません。
DSに関連する以下の重要な組織についてスルーしています。
・ビルダーバーグ会議
・3極委員会
・CFR(外交問題評議会)
・CSIS(戦略国際問題研究所) 原口議員のお友達

この本で言及しているのは、既に陰謀論と言われている範囲について語っているだけです。
つまり、ディープステートは陰謀論だと言っているのと変わりません。

Amazonの評価は、大絶賛のコメント5つ。

以上