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イギリスのオミクロン株感染はすでに収束局面と考えられます

オミクロンについて調べていたら、注目すべき新潟大学の記事が有りました。記事中のグラフを2つ抜き出します。
上のグラフはイギリスでのオミクロンの実効再生算数の推移です。最高値は11.49となっています。
下のグラフは、オミクロン感染者数の先週比の推移です。
この2つのグラフを見ると、驚異的な実効再生算数を持つオミクロン変異株は実効再生産数が1に近づいており、感染者数の先週比も1に近づいています。
つまり「イギリスのオミクロン感染はすでに終息局面が近い」「つまり集団免疫を獲得間近」ということです。そして、オミクロンに感染しても多くの人が無症状であることが推測できます。
イギリスのオミクロンはオワコンです。

この間、イギリスはロックダウンや特段の行動制限を行っていません。

新潟大学大学院医歯学総合研究科・国際保健学分野より
新潟大学大学院医歯学総合研究科・国際保健学分野より

新潟大学大学院医歯学総合研究科・国際保健学分野の記事。
是非お読み下さい。


10月に「第5波は、なぜ急速に収束したのか?」という記事を書きました。

この中で、変異株の基本再生産数が決まれば、感染者数の推移グラフは一意に描けるとして、いくつかの基本再生産数で感染者数の推移グラフを提示しました。デルタ株はR0=3.0のグラフが近いと説明しました。

イギリスでオミクロンの基本再生産数が10だとして、日本のマスク着用やソーシャルディスタンスの効果から基本再生産数を8と仮定してみると、以下のグラフを得ます。感染が広がり始めてから終息するまで約50日という結果が出ています。感染力が強いほど感染流行期間は短くなります。

私は、武漢株感染者+アルファ株感染者+デルタ株感染者+ワクチン接種者で集団免疫を獲得したと考えています。

第5波がなぜ終息したのかをテレビの学者は誰一人説明できません(しません)。

イギリスでは、オミクロンの高い感染力にも関わらず行動制限を行わなかったため、一気に感染が進み、すでに終息が見えてきたと考えられます。

デルタ株感染者の獲得免疫

もう一つ考えるべき項目は、既にデルタ株に感染した人の獲得免疫がオミクロン株に対して有効に働いているかという点です。
普通に考えれば、デルタ株に感染した多くの人の獲得免疫はオミクロンにも有効であり、そのためオミクロンに感染しても無症状か非常に軽い症状で治癒していると考えられます。

つまり、オミクロン感染は、全国民対象ではなく一度も新型コロナに感染しなかった人の間でしか広まらないと考えられます。

それとワクチンを接種した人は、時間経過で自己免疫が低下するためにオミクロンに感染・発症する可能性が有ります。実際、オミクロン感染者はワクチン接種者の方が高い割合で見つかっています。

日本では、PCR検査を増やしオミクロン感染者を必死で探していますが上記の理由からそれほど広まらない、広まっても気付かないと考えられます。

政府は苦肉の策で、濃厚接触者をまるで感染者のように隔離すると言い出しました。無料のPCR検査を受けて陽性になれば家族や職場の人も待機施設で隔離されます。本当に必要な措置なのでしょうか?

補足:
イギリスの感染者数は連日増加と報じられています。
しかし、ほとんどが無症状です。
検査数がこれまでで最高になっており、検査数に比例した陽性者数がカウントされています。そういうことです。

参考記事

以上