ワクチン接種後の 「むくみ」 は、心臓に問題が有る可能性があります
ワクチン接種後の後遺症に悩む人が多数おられます。
その中に「むくみ」の症状が比較的多く見られます。
普段でも足がむくむことはあるので、軽く考えてしまいがちです。
しかし、ワクチン接種後に「むくみ」だけでなく、同時に以下の症状も有った人は、肺と心臓の問題が「むくみ」の原因である可能性があります。
「息苦しさ」「頻脈」「運動すると酷く疲れる」「胸痛」
むくみにはいくつかの原因がありますが、ここでは心臓の問題による「むくみ」発生について説明します。
ワクチンを接種後に、「むくみ」が起こった事例
ワクチン接種後に、「むくみ」「浮腫」がでたというツイートの例です。
多くの「むくみ」を訴える方がいます。
スパイクタンパクは、血管内皮に炎症を起こす
まず新型コロナに感染した場合を見てみると、新型コロナのスパイクタンパク質が血管内皮炎を引き起こし微小な血栓を生じることで、毛細血管が詰まってしまう現象が起きます。
この現象は、新型コロナだけでなく、mRNAワクチンが体内で作り出すスパイクタンパクでも同じような炎症と毛細血管の詰まりが発生することが分かっています。
下記リンクに詳しい解説が有ります。
肺の毛細血管に血栓が詰まると「血栓塞栓性肺高血圧症」になります
特に肺の毛細血管に血栓が詰まった場合、息苦しさや、運動時に息切れを感じたりします。そうなると、心臓は血流が良くない肺に対して血液を送ろうとするため、より大きな負荷がかかります。その場合、肺へ血液を送る血管の血圧が上昇する血栓塞栓性肺高血圧症になる場合があります。
この状態になると、右心室の壁が厚くなり、右心室の大きさが拡大し、右心室の機能が低下するため十分な血液が送り出せなくなります。心臓の右心室に大きな負荷がかかるようになり、心不全を起こす原因となります。
同時に、足がむくんだり、体重の増加、胸痛、頻脈、体のだるさを感じる症状が出ます。
血栓塞栓性肺高血圧症の予後は不良
「予後は不良」とは生命に関わる病気という意味です。心不全は数年かけて進行します。急激な運動負荷で致死性不整脈を生じる場合も有ります。
もし、ワクチン接種後に息苦しさ、胸痛、足のむくみ、心拍の上昇が続く状態が出た人は、この病気を疑う方がいいと考えられます。すぐに息苦しさや、むくみが解消したような場合でも軽度の肺高血圧症と心不全があるかも知れません。
心不全の検査
心不全が心配な時は、病院で検査を受けることができます。
血液中のBNP(脳性ナトリウム利尿ペプチド)値を調べることで心不全の有無を診断できます。(注:腎機能が低下している場合もBNPが上昇することが有ります)
心エコーという診断装置で心臓の動きを分析することで心臓の機能を評価することもできます。詳しくは下のリンクをご参照ください。
心筋炎・心膜炎と症状がにている
ここまで、血栓塞栓性肺高血圧症由来の心不全について説明しましたが、心筋炎や心膜炎でも同じような症状(胸痛、むくみ、倦怠感など)が出ることがあります。
下記資料にワクチン接種後の心筋炎の見分け方が解説されています。(3ページ目、1,2ページ目の厚労省の統計データは間違っています)
心不全の初期症状を紹介する動画
下のリンク内の動画に心不全の初期症状が説明されています。
「むくみ」「急な体重増加」「息切れ」「頸動脈の拍動」などです。
血栓塞栓性肺高血圧症の治療
血栓を薬で溶かす方法、血管内にバルーンを入れて血管を拡張する方法などがあります。
利尿薬を使用すれば、「むくみ」が解消し心臓への負担が軽減されます。
「むくみ」がある状態では心臓に大きな負荷がかかり、心不全が進行してしまいます。
DuckDuckGOで「血栓塞栓性肺高血圧症 治療」で検索すると多くの情報が出てきます。ただし、ワクチンにより多数の毛細血管に血栓が生じる事態を想定した治療法についての情報はほとんどありません。
米国ワクチン有害事象報告システム(VAERS)の検索結果
「浮腫」で検索した結果です。(ファイザーとモデルナが対象)
VAERSへの報告率は1%と言われています。実際にはこの100倍の件数があると考えられます。
死亡例では、浮腫が原因で亡くなったのではなく、亡くなった方のレポートに「浮腫」が書かれていたという意味です。
本記事は、国内外の医師、医学者、研究者の文献を基に作成しています。
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