2022.11.26 SEVENTEEN WORLD TOUR [BE THE SUN] - JAPAN in TOKYO DOME
暗転した。
笑顔で歌う彼らがサイドの大画面に映し出され、音量が上がる。
DreamのMVだ。
会場は一瞬で熱を帯びた光の海に変わった。
見渡せば天まで光り輝くCARAT棒の海に、夢のような現実をみた。
Dreamの歌詞の意味をやっと理解した瞬間、私は彼らの登場前に号泣していた。
そこは新境地だった。
私が人生で初めて訪れた東京ドームという場所は、彼らにとっても初めての場所だった。
まるでコロンブスのように、SEVENTEENとCARATは共に未知を切り拓いたのだ。
なんて美しい夢の景色だろう。
会場一面を照らすCARAT棒の光、小さく見える等身大の13人の光。
光が、何度も瞼の裏に蘇ってくる。
Dreamで幕開け、HOTで始まる。
デビューしてから8年。自らの手で扉を開け続けてきた彼らの、アイドルとしてのプライドを感じる公演だった。
再契約を経て、韓国公演を皮切りにワールドツアーで各都市を巡ってきた彼らの表情には、確かな強さと誇りが宿っていた。
全員が全員、ありえないくらいにかっこよかった。佇まいだけで涙が出た。
ステージを花道を縦横無尽に駆け回り、会場中のCARATを隅々まで見渡すSEVENTEEN。
コメントもおふざけも愛嬌も、全てが「本気」だけで構成された3時間40分。
あんなに「本気」なステージを私は他に知らない。
眩しすぎて「光だ」とだけぼんやり思っていたら、一瞬で無限아주NICEの時間になっていた。
そんなコメントの後に歌われる「あいのちから」
中止になってしまったドームツアーから2年半以上。その間は季節でいうとSEVENTEEN・CARATにとっての冬だったかもしれない。
しかし冬にも美しい景色があるように、彼らは雪景色の中に居ながら、春のその先の季節まで見ていたのかもしれない。
「もっと上にいけると思います」
「次はスタジアムで」
彼らは口々に、次の野望を語っていた。
SEVENTEEN・CARATの“愛の力”はドームツアーの先の未来までをも切り拓いていた。
私は2年半前に彼らとの約束を交わしたCARATではない。季節でいえば冬の間に彼らを知ったCARATだ。
しかしその間にもずっとSEVENTEENがSEVENTEENで在り続け、ずっと応援し続けてきた人たちがいるからこそあの日の公演が、ドームツアーがあった。
SEVENTEENとCARATの歴史に心から感謝し、今回のドームツアーはこの日だけに全てを託した。
これ以上望むものはなにもない。
この上ない幸せな時間だった。
「感無量」という言葉を実感したのはこの日が初めてだったかもしれない。
SEVENTEENの皆さん、共に歴史を刻んできたCARATの皆さん、本当にありがとうございます。
私もSEVENTEEN・CARATにとっての夢だった景色を共に見ることができて胸がいっぱいです。
Be the Sun、それはSEVENTEENがCARATを照らす太陽になることであり、CARATもまたSEVENTEENを照らす太陽になることだった。
そうとしか思えないくらいの、ただならぬエネルギーの交換だった。
これまでもきっとそうであったようにSEVENTEEN・CARATは共にまだ見ぬ新しい景色を見る旅に出る。
雪は溶けた。止まっていた時間は動き出した。
新たな旅の始まりだ。
私も、これからも彼らの夢の旅路を共に歩む「CARAT」という仲間で在り続けたいと心から思った。
次はスタジアムでお会いしましょう。
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