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「和菓子離れに絶望したようでしてない話」-若旦さんの単純な散文#11

絶望した!
"和菓子離れ"がトレンド入りしたことに絶望した!!

というわけで、まぁトレンド入りしたのはかなり前ではあるのですが、思うところありと言うことでつらつらと。

ことの発端は、関東の和菓子屋さんの廃業を受けて書かれたネット記事

この記事がTwitterで拡散され"和菓子離れ"と言うワードが急上昇。全国の和菓子愛好家や生業にする人たちが反応する事態に至り、連鎖的に伸び、トレンド入りしました。

ちなみに、上記の記事を要約すると、「和菓子屋でも新しい切り口を持ってチャレンジするところは伸びてるから、もっと頑張れよ」みたいな話。
ご意見、ごもっとも。

歴史を紐解けば、何かが変わらずにここまで残ってきた和菓子屋おそらくない。古ければ古いほどなおさら。

何かの形で、お客様のお役に立てなければ、無くなってしまう。
それは、和菓子屋に限らず、この世界の摂理とも言えるかもしれません。

だからと言って、自然と消えるのを良しとするのか。
私は、私の代で店を消すつもりなんて毛頭ありません。

私は、商売の根本は社会(世界と言ってもいいかもしれませんが)に対して、自分や店(会社)というフィルターを通して、世界に良い影響を与えたい。そういう思いがあるべきだと思っています。
「うまい」でも「かわいい」でも、「おもしろい」なんでもいいわけです。

要は、和菓子屋という土台に誇りを持って、永遠に進化し続ける。
これからはそれが重要なのではないかと。

無論、「変化しない」というのも一つの考え方ですし、一概にどちらが正しいという話でもありません。

結論として、私の個人的な思いを述べるのであれば、自分を育ててくれた和菓子と、それに連なる日本の多種多様な文化を楽しんでくれる人を一人でも増やしたい。こう思っています。

"和菓子離れ"を悔やむよりも、ちょっとずつでも前に進める。
その方が私の性分にもあっていますから。


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