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【また】プレビュー:2020年8月26日(水) J1リーグ第24節 ヴィッセル神戸vs川崎フロンターレ【会ってください】

予想スタメン

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・神戸は前節浦和戦のメンバーを軸に、休ませていた何人かのコアメンバーをピッチに戻してくると予想します。左CBはハイパフォーマンスを見せた菊池,ストライカーには藤本の起用も想定されます。

想定される試合展開

・ミッドウィーク3連戦という特殊な状況下の中で、恐らくですが両監督ともに最もプライオリティを置いているのは2週目のルヴァンカップ準々決勝だと予想します。今年はワンマッチ制ということもあり、ここまで手の付けられない快進撃を見せている川崎相手でも勝機はある、とフィンクは考えているかもしれません。
・そうなると、"仕込み"を披露するのは次の週で、今回の対戦ではある程度手の内を隠してここまで見せてきた戦い方を競わせ合う展開になるだろうと思います。
・ここで、大崎玲央選手の試合前インタビューに興味深い発言があったためご覧ください。

―明日の川崎フロンターレ戦ですがどんなイメージでしょうか。
ポゼッションをしてくるチームですが、自分達がそれで引くのではなく、積極的にプレッシャーをかけにいかないと いけないと思っています。自分達がボールを持った時に、ハイプレッシャーで相手が来るのは分かっていますが、勇気を持って、つないでいこうと思っています。

―明日はどんな戦いになりそうですか。
相手がボールを持っている時は、プレスをかけに行きますし、時間帯によっては、引いてブロックを作って守らなければならない事になるかもしれません。奪った後に、ショートカウンターや、ロングカウンターをする事もあると思いますが、マイボールになった時は、自分達でもボールをしっかり持てると思うので、支配していきたいです。

・彼の発言を額面通り受け取るなら、恐らく初めから引くことはせずに前からプレッシャーをかけることを想定しているのではないかと思います。
・個人的にはこれに同意で、ロティーナ監督が言っていたような気がしますが川崎は敵陣で強いチームであり、自陣からのボール出しの質は決してずば抜けているわけではありません。キーパーにはクラシカルなタイプを起用していますし、左CBは右利きの谷口です。神戸陣から相手を追い出せば、ミッション完遂の期待は高まります。
・神戸が前から行くなら、1列目及び2列目には浦和戦でも起用された"動けるメンバー"をピッチに送り出す必要があります。怪我で戦列を離れているイニエスタは恐らく休みとして、守備の面では足枷になってしまうドウグラスを藤本に入れ替えるのは個人的には賛成です。フォアチェックのスイッチを入れられる藤本なら前から行くのは適役ですし、引いてカウンターを伺う展開にならなければドウグラスでなくてもいいように思います。
・川崎相手なら、ピボーテの田中を藤本がケアしながら2CBに対してはインテリオールを適宜上げ、いつも通り4-4-2の様な形にして守るやり方が有効なように思います。前述した通り左CBは右利きの谷口なので、神戸から見て右サイドに蓋をしておけば、ある程度は脅威が軽減されると予想します。
・神戸のボール保持局面は、ここ数節有効に機能しているGk-CB-ピボーテで菱形を作るところからスタートすることになるでしょう。川崎もまた前から行きたいチームなので、ここでのボール出しの可否が試合の行方を決めることになると予想します。
・川崎が得意なのは、マンマークで整理して前から嵌めてくるプレスでしたが、今期は4-3-3にシフトしてWGが中へ入って外を消すリパプールが行っているようなプレスにも取り組んでいます。
・ですが、まだ完成度はそこまで高くなく消しているはずのSBに浮き玉でパスを通される場面も散見されます。実際セレッソ戦の先制点はキム ジンヒョンから左足でミドルフィードが左SBに通り、その流れから決めた先制点でした。
・神戸のGK飯倉(前川の可能性もあり)もSBへのディストリビューションは得意とするところで、実際柏戦の後半では飯倉→酒井の流れから何度か前進に成功していました。
・ハイプレスを行うならピボーテ田中付近も不安材料のひとつで、インテリオールに広い範囲を守らせる設計になっているためここの脇は使っていきたいです。
・裏を取られるリスクを軽減しながらピボーテのサンペールに特定のマーカーを配したいなら、去年9月の等々力での対戦のように(こちらは3バックでしたが)脇坂を1列上げて4-2-3-1のような形でマーク関係を特定してハイプレスに行くことも予想されます。人へのプレスは得意とするところですし、混乱させられるリスクも減るはずです。
・その場合神戸はある程度時間を得られるCBから展開していきたいです。右の大崎はともかく、左はフェルマーレンが恐らく使えないため、ここ最近ボール出しの才能を開花させている成長する33歳,渡部博文に期待がかかります。

※図は(めんどくさいので)後ほど作ります