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やさぐれ240630(詩)

真夜中に響くファンファーレ
窓からカーテン越しに月光が床を照らす
白く静かな密度の濃い光の粒子たちよ
アイドルの動画をBGMにすると
癒やされる自分を認めざるを得ない
それは憧れの回収
可憐な少女たちの
一瞬垣間見える狂気が
ゴミである私には何よりの薬

「不機嫌は公害」
「自分の機嫌は自分で取りましょう」
りかいしている(してるものか)
私は2つに4つに分断されて
体の中はハリケーンが
いくつもぶつかり合う
プライドも虚栄心もカッコつけも
ガラクタ
この吹き荒ぶ風は
変化を求むか継続を望むか
どっちでもいい
身体はばらばらになって
帰り道とあたたかい宿り木を探す
意地汚くしかし震えて

隙間風が暴れる
木と紙でできた私の身体
炎の言葉そしてキス
これが運命の人
自分が燃え始まっているのに
気づくことなく
隙間風は炎を煽って焼き尽くして
だからこそ愛だと運命だと
信じ込んだときにはもう
恋ではなく信仰

人がもう宇宙に向かって
各国が宇宙軍を作り宇宙の覇権を争って
私は傾く木と、紙の家に転がって
夜空を見上げるだけ
炎とは焼け落ちてから会っていない

今夜の夜空はやけに流れ星が多い
何処かからラッパの音がする


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