「反転授業」なんて無理!←わかる!だがしかし!

7年前から、タイトルのように考えていました。
しかし「何故無理なんだろう?」というところまでは考えていませんでした。

同様に考えている方々は恐らく、「『授業』を『反転させる』(=家庭側で行ってもらう)のは無理だろう」という考えをお持ちなのではないでしょうか?
実は私は、高校の物理基礎と物理の授業を、2年間かけてコンテンツ別(学習項目別)に全て録画している(計227本)のですが、その動画をご家庭で観てもらうことで授業を成立させる、ということは現実的ではない、と思っておりました。
|一部、不登校の生徒が上記の動画を観ることにより、
|クラスの雰囲気もつかめて教室復帰に至った、という事例があります。

ところが昨年(2020年)、コロナ禍のため、本校では完全オンライン授業を約一ヶ月強(4月下旬~5月)実施しました。
ネットの向こうの自宅にいる生徒たちに、授業内容を理解してもらうことに困難を感じながら、試行錯誤をして、何とか授業を行いました。
同時に、Google Workspace for Education Fundamentals(旧:G Suite for Education)を活用することで、生徒の理解を確認したり、生徒の負担を減らすことが出来ることもわかりました。特に「こういう設定にしてくださいよ~!」など、ユーザーである生徒のほうが切実に改善要望を出してくれるので、今まで気づかなかった設定のアイディア等の獲得に成功しました。

そして1年経った2021年度になる少し前あたりにふと、授業を録画したものを自宅で観るのと、オンラインで繋がった相手の理解に繋げることとの違い、更にはネットの向こうにいた生徒に学校へ来てもらって授業をすることとの間にある差分とは何だろう?と考えた時に、ある有名な言葉が思い起こされました。

「物理はイメージだ!」
東進の橋元淳一郎先生の有名な言葉です(^^;

ある学習項目に、「腑に落ちる」レベルで理解し、その物理現象に具体的なイメージが持てるようになるのには、人それぞれで個人差が有る!そのためには「~~だったら分かるかな?」などの問いかけを、僕は授業中でしているんだ!ということに気づきました。
この「イメージ作り【以外の】学習項目の説明」のみを取り出した動画を作れば十分なのです(^^;!
更に、その動画を観て分かって欲しいことを確認するGoogle Formを用意すれば、知識の確認は簡単!更にはそのFormでは「満点になるまで何度でも解答の修正を!」とすれば、生徒たちはある程度の理解にたどり着きます。
その状態で学校に来てもらい、「イメージを持ってもらう(膨らませる)」ための授業をあれやこれやで試行錯誤すれば、生徒たちを問題演習で正解するだけの状態に持っていけるだろう…とそう簡単ではないので(^^;、そういう生徒をフォローする術もGoogle Classroomに仕込む、という何層もの工夫を施してようやく生徒は理解に至るんだろう、という段階になりました(^^)

また「イメージ作り【以外の】学習項目の説明」動画は、とある先生の別な実践を参考に、視聴する生徒の集中力が持続する【7分以内】と決めて作成することにします。「動画は長くて7分で、簡単なフォームに答えるだけで予習が終わるぞ」というと、生徒は喜びます!あとは生徒の主体性…(^^;

・・・するとこの実践は「反転授業」とまでは言えないかもしれなので、動画は「予習動画」とシンプルな名前にしています。「予習とは『ネタバレ』」と説明し、「動画を観るだけ、教科書を読むだけ、更にはネタがバレていても、それだけで賢くなるはずがないのだから、イメージ作りの部分を授業でやるんだ」と、今までの授業実践で培ったとっておきのネタ(簡単な演示実験等)を授業で行って深めな理解に繋げるようにしています。

・・・いかがでしょうか?
「授業の反転は無理!」でも「授業の一部を反転させておく」ことは効果がありそうです。
…つまり「分かりやすい予習」ですから、既存の授業方法に少し手を加えた程度の話ですので、大きな違和感を感じないと思うのですがどうでしょうか ^_^?

(後で画像を足します。
 …撮影した画像、どこにやっちゃったんだろう >_<?)

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