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バック・トゥ・ザ・フューチャーは禁じ手

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なしわるオレンジ: 2020/06/17

学生の頃は映画史を専攻していて、しかし思えばよくそれで卒業できたなと自覚する程度には、自分がそれほど「映画好き」じゃないことを今は知っている。

年間に新しい映画を見ることがほんと減った、3~5本あるかないか。同じ映画を繰り返し観ることが多い。

誰かが「映画を撮るなら100本見るより同じ映画を100回観た方がよい」と言ったことを書いていたが、それを志すにはもう20年遅い。いや、ヤル気さえあれば誰だって撮れる時代か。結局はヤル気の問題だ。

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あるエンタメ業種の飲みの席で「好きな映画は何か」とベタな話題になり、おれが『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を挙げると場が割とシラけたのを憶えてる。

詳細まで書かないが、芸人で映画も撮っている品川ヒロシと、ラッパーで映画は撮っていない宇多丸が揉めた際にもBTTFが挙がったという。そういうときにも名前が出る映画。

あまりに有名で、あまりにわかりやすく、そして面白い。BTTFはだれにとってもそんな映画だ。すごいが改めて観ると面白くはないアレやコレとはワケが違う。だからこれを挙げると「面白い映画は何か」議論がストップしてしまうのだ。

そんなことを例の冷え込んだ飲み会から10年経ってひとり納得するのだった。


ツイートの内容は例によって思い出と理想のミックス(柑橘類を絞って)。地元の女の先輩と観たのは『ゴースト ニューヨークの幻』、しっかり約束して行った。帰りの電車でワンピースの隙間から乳首が見えた気がした夏の記憶。結局そのひとは数年後におれの親友と付き合って大喧嘩の末に別れ、いまは別の地域で幸せに暮らしているらしい…と親から聞いた。

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写真は、実は届いたばかりのスツールに座らせて撮ったのだけど、好みの画角で選ぶといつもと変わらない感じ。姿勢とかは少し床置きや立ちとは違うかもしれないけど、誤差かな。

衣装は自分が着ているアロハシャツと、同じくサファリ風ハット。アロハは安物もいいところだけど、生地が着物風というのか芯がない感じで肩が不自然にならないので良かった。

試みとしては少し前から始めた明暗色別補正で、有名なティール&オレンジの手法を自分なりの調整で。HSLという色別の置換・補正でアロハの色も変えている。ティール&オレンジは印刷でいう2色刷りみたいな感じで色の情報を削る、というか圧縮していくことだと思うけど、音のコンプレッサーみたいに画の印象は太くなる印象。

iPhone XSもこの距離で光が足りてると自信に満ちた画を吐き出す。アロハの柄、生地の裏地とか申し分ない。

Shooting Date: 2020-06-12
Equipment: iPhone XS Camera app 52mm
Retouch: Affinity Photo iOS
Lighting: RGB LED / Ring Light

Photo: Nashiwaru Orange
Model: Sanhui 160cm B head No.8 (Ren)
Twitter : https://twitter.com/74orange2