【VR】clusterSDKの導入方法と作品紹介
こんにちは、撫子大和(@Yamato_7d45)です⚔
VRライブでおなじみclusterの会場作成ができるclusterSDKを使って作品を作ったのでここに残しておきます。
これを通してUnityの基礎や作品を作るという包括的な経験を積むことができました。
企業のみなさまやVR・Unityに興味がある人はぜひ読んでください!
cluster↓
導入方法
まずはclusterSDKの導入について。
導入はサンフラワーふじさんの記事がとても参考になりました。
(掲載許可ありがとうございます!)
1. Unity 2019.1.9f1をインストール
似たようなバージョンで2019.2.0f1がありますが間違えないように。
ちょっとしか違わなくてもうまく動作しなくなります。
バージョンの違いは軽視できません。
2.clusterSDKをインストール
公式サイトからダウンロードできます。
↓
ダウンロードしたらUnityにインポートしましょう。
Unity画面上部のメニューから[cluster SDK]→[Avatar Upload]から"Get API access token"を選び、APIトークンを取得します。
(公式サイトの通りにすれば大丈夫です)
3.サンプルを別名保存して改造していく
UnityのAssets/ClutserVR/Scenes/Venues/MinimalSample.unityを開きます。
このシーンを別名で保存し、改造していって作品を作っていきます。
以下、ぼくが作った作品を紹介していきます。
作品1「clusterでcluster作ってみた」
ぼくにとっては初めての3D制作 かつ clusterSDKです。
コンセプトは
・cluter会場「レクチャーホール」の再現
・宇宙感の増加
・cluster会場「ライブハウス」の入り口のワクワク感の再現
初めて「ライブハウス」に入ったときのワクワク感がすごかったので、「レクチャーホール」には本来存在しない入場ゲートを設けました。
また、「レクチャーホール」に宇宙感を出すため、全体的に暗くして照明を際立たせるのと、skyboxを宇宙感あるものにしました。
これを通して、Unity 3Dの基本的な使い方やColliderの概念、オブジェクトの連続配置などを学びました。
作品2「clusterを壮大にしたかった」
次はオリジナル会場を作ろうと思いました。
コンセプトは
・より壮大に
・ファンタジー感
・見えるところに行ける楽しさ
作品1と大きく異なるのは「実際には行けない背景に大量のオブジェクトを配置して風景を作った」ところです。
これによりステージに壮大さが増し、自分がいる場所への納得感を生むことができます。
しかしこれには弊害があり、見せたくない場所を隠す必要がありました。
そこで木のオブジェクトで隠したり、なるべく不自然のないように透明のColliderを設置したりと工夫を凝らしました。
"道自体は1本道" かつ "ゴールが最初から見えてる" ので、迷わずにたどり着ける工夫もしてあります。
(VRは迷わせない工夫が大切)
何より”デザインとは何か”をとても考えさせられました。
どうしたらファンタジー感が出るか
配置に説得力はあるか
全体としてまとまりがあるか
包括的な視点を持つ必要があると感じました。
エンジニアでありデザイナーなのです。
作品3「エクストリーム鉄骨渡り」
今まで作ってきた会場はただの会場だったので、ゲーム性を持たせようと思いました。
そしてclusterSDKではCスクリプトが反応しないので、
・スクリプトなしでゲーム性ある会場を作る
が今回のコンセプトです。
そこで参考になったのが、某有名マンガに出てくる”鉄骨渡り”でした。
ゴールにたどり着くという明白なゲーム性と、スクリプトなしでも再現できるという強みがあります。
ですが、シンプルであるがゆえに”リピート性”を生み出す工夫が必要でした。
考え出されたのが
・難易度の向上
・常に見える目的地
・何度でもすぐにトライできる環境
「恐怖で鉄骨が動いてるように見える」という設定で、本来であればありえない挙動を鉄骨にさせることで難易度を挙げています。
リスポーン高さが低いので、短時間で復活できるようにしました。
(ここに時間がかかるとだれてしまいます)
ゴールは常に見えているので、
「何度でも落ちてすぐトライ」させることに成功しました。
参考資料
・clusterアーカイブ
その他参考ツイート
最後まで読んでいただきありがとうございました!