世界はみかんに溢れている
日本には古来からこたつみかんという季語があるように、冬はみかんを無限に猫とだらだら過ごす季節である。しかしながら、我が家はこたつを導入していないし、マンションなので猫を飼うことも叶わない。そしてみかんが親戚から一箱届くなど夢のような話で、スーパーで調達しないといけない。はずだった。
みかんフィーバー2022
あるところにはあるのだ。みかんもその一つである。お正月におばあちゃんが「持ってきな!」といくつかお持たせしてくれた。
そこに拍車をかけるように、静岡に帰省中のよく食べる人から「みかんいる?」と連絡が。親戚がみかん農家のよく食べる人は、毎年実家に帰ると食べられない量のみかんをもらっているらしい。山ひとつあるって田舎あるあるだけど、みかんが生えてる山ってそれだけで強いよな……。
ということで2022年、みかんに溢れる生活を始めた。
まずは手始めに朝ごはんとして毎日食べ始める。朝に果物食べたい派なんだけど、調達できない時もあるので助かる。ビタミンC補給で風邪を予防しよう。
次におやつ。みかんはお正月料理で重たくなった体に持ってこいの食品だ。もちろん夜のおやつにも、温かいほうじ茶と共にいただける。
みかんをひたすら食べる日々が続くけど、まだみかんがある。今年はどうやら、おやつ作りに使ってももったいなくない気がする。
みかんのおやつを作る
まずはみかんの皮をグレーターで削ろう。レモンより柔らかくて削りづらい。みかんのいい香りが漂ってくると共に、手がめっちゃみかん色になった。
日の丸のようなみかんだな。半分にカットして果汁を搾る。なんかクイズみたいになってきたな。ここで分かった方は製菓ヲタクです。握手しましょう🤝
次にメレンゲを作る。きび砂糖なので少し色味がついてる。ツノがピンと立つまでしっかり泡立てる。
もうお分かりだろう。みかんのシフォンケーキを焼く。
久しぶりのシフォンケーキなのでわくわくしてるのが自分でもわかる。170℃35分でゆったりめに焼く。焼き色がもう少しほしくて3分ほど足した。
良き膨らみ
逆さまにして冷まそう。この儀式めいた工程がわりと好きで、定期的にシフォンケーキを焼いてしまう。
完成🍊
高さは十分。ちゃんとみかん色になっててかわい〜🍊🍊
家族から生クリームの希望が多かったので立てる。少しとろめ。ヨーグルト大さじ1加えるいつものクリーム。
さあ食べよう
8等分にカットして生クリーム添えていただきます。みかん色のカット面、なかなか良い。ちゃんとみかんの皮が残ってるね。
ふわふわ。美味い。みかんの香りは弱いけど、ほのかに香る感じがいいね。
これはおニューのマグカップとサンタにもらったムーミンです。無事、年始にみかんと共に愛知へ届けられました。リビングで一通り家族に挨拶したあと、私の部屋に住まわせることにした。
みかんの話でした
みかんを普通にスーパーで買ってた時は、「果肉から果汁を搾るなんてもったいない…」といって、皮だけ削って果汁は市販のオレンジジュースで代用してたけど、やっとこさレシピ通り作ることができた。なかしましほさんの『おやつですよ』から。何年もお気に入りのレシピ本。
年始はクッキー焼いたりシフォン焼いたりと、馴染みのものを作って食べていた(来年こそガレット・デ・ロワを作るぞという去年の意気込みはどこへやら…)。今年もお気に入りのレシピをもう一度作って新しい発見をしたり、新しいレシピを開拓していったり、お料理を楽しんでいきたいな。