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ご縁あってのキャロットケーキ


キャロットケーキを焼いてる方がいる。

noteを始めて早数ヶ月、ふと出会った記事が目に止まった。最初は「おいしそうなキャロットケーキ!スキ!」という軽い気持ちでいた。しかし、そんな軽いものではないということを、その方のホームにお邪魔したら理解した。スクロールするたびに目が点になった。


どこまで遡っても、キャロットケーキの記事がひたすら続いているのだ。


あとにも先にも、キャロットケーキのことしか書いていない。お店で食べたものや取り寄せたものばかりでなく、本やネットのレシピを片っ端から作っては感想を綴っている。私の知ってる主食といえば、米・小麦・とうもろこし・じゃがいもなんだが……。え?にんじんって主食だっけ?と思わんばかりにキャロットケーキの日々が綴られている。

無論その方をフォローさせていただき、ホームにぽつぽつと流れる記事。やはりキャロットケーキ。今回はどんなキャロットケーキだろう、こんなタイプもあるのか!なんて思いながら毎回更新を楽しみにしていた。そして読んでいるうちにまんまと、キャロットケーキ食べたいな……という気持ちになっていた。沼ってこうやって広がっていくのだなと実感する。

そんなこんなで、久しぶりにキャロットケーキを焼く運びとなった。


一年くらい前に焼いたやつの話

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キャロットケーキには緑のお皿が合う。

愛知県碧南市の伝統野菜、「へきなん美人」という品種のにんじんが出回りだしたのを狙って焼いた。色が鮮やかで爽やかな甘味が特徴。糖度が高いためにんじんジュースなんかに向いているらしい。いつも冬から春先に運がいいとスーパーでゲットできる。碧南のJAに行けばもっと手軽にゲットできる思うが、なんせ車で2時間ほどかかるので断念。いつか直売所で買いたいなあ。


これはいつも作ってるパウンドケーキのレシピを、自分なりに配合を変えて焼いてみたもの。珍しく軽量をしたのでiPhoneのメモに残っていた。

室温に戻したバター 100g
グラニュー糖 50g
きび砂糖 50g
溶いた全卵 2つ
にんじんのすりおろし 100g
アーモンドプードル 25g
ふるった薄力粉 100g
バニラエッセンスは気まぐれで

ちなみに材料の名前は下ごしらえも含む。料理のレシピは混ぜ合わせる順番、鍋に投入する順番に材料を書くものだと学校で教わった。それに下ごしらえも書いてしまえばレシピがいらないことに気づいた。

上から順番に混ぜてって、型に入れ生地をならしたら予熱したオーブンで170度45分、じっくり焼く。途中20分くらいで割れ目をいれると綺麗に仕上がる。

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きび砂糖のせいか、オーブンから出した瞬間に香ばしい懐かしい匂いがする。バニラのパウンドケーキとは違った雰囲気。


こうしたバタータイプもしっとりずっしりしてて美味しいのだけど、せっかくなので今回は違った配合のものを焼きたい。

そう思いキャロットケーキの記事を読み続けていると、気になるレシピがいくつか。今回気になったのはふたつ。

なかしましほさんと、若山曜子さんのレシピ。なかしまさんはお馴染み、菜種油を使ったシンプル配合のもの。ヨーグルトも使ってるのであっさりかつしっとりしてそう。若山さんの方は動画になってて、ブレンダーを使ってにんじんをペーストにする方法が紹介されていた。

悩んだ末、なかしまさんの配合で、若山さんのブレンダー方式で作り進めることにした。(どっちかにせえや)


キャロットケーキ作りが幕を開ける

金曜夜、夕食後。キッチンにて華金である。手始めにブレンダーにオイル、きび砂糖、たまご、ヨーグルト、角切りにしたにんじんを入れていざ、スイッチオン。工事現場みたいな爆音が家中に響き渡る。未だに慣れないブレンダーのこの騒音。。。ブレンダーの平均的な音量を知らないが、皆さんのお家のブレンダーも、こんなに荒ぶってるんだろうか……。

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にんじんシェイクのできあがり〜🥕

ではない。れっきとしたキャロットケーキの生地である。


ボウルにお引越し

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ボウルに移し替え、薄力粉とベーキングパウダーを投入、さくさく混ぜる。


大好きなくるみもいれてこう

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にんじんとくるみ、いいねえこの組み合わせ。何て言ったっけ、ぶどうをわざわざ干したやつ。あれ入れてもいいと思うよ、知らんけど。(我が家は全員レーズンが苦手、、レーズン好きな方はすみません!!)


ぴったりクグロフ型6つぶん

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この型を使いたくなったのは、この記事を読んだせいである。

なんて可愛いんだ。クグロフ型でキャロットケーキという発想はなかった…!何年か前に買ったやつ家にあるじゃん!絶対これで焼きたい!!となった。


こんがり焼けました

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シリコン型だったので、つるんと良い子に型離れしてくれた。ノンストレスでいいね。だけどもう少し焼き色が欲しいな……。


フロスティングクリームではなく、シンプルに薄めのグラスアローをかけて、さっそくいただきます!

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中はしっとり。でもしっかりと外は好みのカリッとさがある。くるみがアクセントになって食感も楽しい。

次の日にリベイクして食べたものも、変わらずしっとりさとカリッとさが残っていた。さすがなかしまさんのレシピ、美味い。そしてバターを使わないので、洗い物が楽ちんだった。(なかしまさんの著書にも書いてある)



贈答用も焼きました

次の週末、またもやキャロットケーキを焼いている自分がいた。

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お嫁に出す子たちなのでレモンアイシングとピスタチオでおめかし。かわいいねえ。だけどアイシングもう少し固めでも良かったかな〜……。またリベンジしよう。





noteをはじめたのは、レシピの覚え書きやリンクとか、自分の作ったもののいきさつとか背景のようなものを文章で残して置きたかったから。そしてなにより、色んな料理に出会うのが目的だった。

しかし続けていくうちに、フォローしてくださったりお声をかけていただいたり、noteの中で人との交流が生まれた。それもまた楽しいなと思いながら今日に至っている。


そんなご縁でありまして

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このキャロットケーキも、noteでのご縁がなかったら生まれてないと思うと感慨深い。

これからもそんなご縁を大切に、ここで色んな料理に出会って行きたいな。




P.S.  まちこさん、記事のリンク、快くご承諾いただきありがとうございました。今後ともまちこさんのキッチンを楽しみにしております🐰

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