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スペインワーホリでケータイを失くした話② - 復旧のプロセスと気づき -

前回のブログでは、イギリスから来た友人と飲んでいて潰れてケータイを失くし、iCloudもロックがかかってしまったため、警察にもシリアルナンバーを伝えられず登録してもらえず、結局見つからなかったというお話をしました。
そして、ケータイもなく、iCloudに21日間アクセスできないという生活が始まりました。

まずはとにかくケータイ購入。だがなかなか届かない。。。

とりあえず、かなり落ち込んだものの、気持ちを切り替えてケータイを買う事にしました。何店舗か中古屋さんを回りましたが、結局友人に勧められた「alloallo」というECサイトが安かったので購入しました。

安いといっても現在なかなか稼ぎがなく、元々ギリギリの生活の中で、何とかこの1,2か月で新しい収入源を作るぞ!!と気張って動き始めていた私にとっては自分にとっては痛すぎる追いうち。
クレジットカードという魔法を発動します。
が、これも現在円安と手数料の影響でがかかるで、430ユーロ(≒72000円)の計算だったものが75000円として請求され地味にHPを削られます。

5/13に注文して、5/15日に発送という表示がされていたと思うので(スペイン語なので曖昧)すぐ届くと思っておりました。

ただここはスペイン、そうはうまくいきません。5/15を過ぎてもくる気配がなく、ここはスペインであることを改めて思い出しました。

たしかにこのECサイトはフランスのサイトっぽいことに気づき、もしかしたらフランスからくるのかも、だから発送が15日と書いてあっても遅れるのかもと思いました。

ちゃんと来るのか不安になりましたが、サイトでは「現在発送のどのプロセスにあるのか」という事がわかるようになっていたため少し安心しました。
ただその後も一周かくらいずっと「発送準備中」という最初のプロセスから一行に進まず、もどかしい日々。

幸いPCがあったので、WhatsAPPやLINE、 instagramといったSNSは使う事ができたのが救い。

結局5/22、9日後に届きました。まあ許容範囲内ですがとても長く感じた日々でした。

ケータイのない日々は、出かける時には行く場所のマップを記憶したり、人と会うときは時間と場所をあらかじめしっかり約束してあったり。昔の人なら当たり前にやっていたことを現代人がやろうとするといかに大変か、頭を使うかも感じましたし、でも一方も少し刺激的でもありました。

少しデジタルデトックスになるかなあと期待しましたが、まあ、結果家でずっとPCばっか触ってましたね、、沈

現代人にとってかけがえのない相棒、スマホの復旧プロセス

ケータイは来た!!とっても嬉しい。
少し傷はあるが綺麗な中古iPhone13。

しかし、それでもiCloudは使えないため、データを移行できず、とりあえず一旦別のAppleアカウントを作成し、普段良く使うGoogleのアプリ、WhatsApp、Instagram、LINEにログインしてみます。

しかしまた少々トラブルが発生します。ケータイが来るまでの期間、PCでWhatsAppを使っていましたが、新しいiPhoneでWhatsAppログインしようとしたところ、もちろん番号がないので、はじかれます。ここまでは想像しつつ試してみただけだったのですが、そうすると次PCで使おうとしたところ、ログアウトされていました。

これはiCloudアカウントに他のケータイからログインしようとしたときにロックされた原理とたぶん似ているのですが、他の新しいデバイスでアプリにログインしようとすると、もう片方のデバイスからログアウトしてしまいます。

そして何が問題かというと、WhatsAppは一回ログアウトすると再ログインには登録した電話番号でのSMS認証が必要です。番号を取り戻していない自分にはログインができなくなってしまったのです。

これも日本のキャリアなら「使っていた番号を新しいSIMに移してもらって、新しいケータイに入れれば大丈夫」という話なのですが、こちらで使っているキャリアはvodaphone(日本人の大人にとっては懐かしい響きかもしれません)であり、SIMをvodaphoneのお店か、その辺の小さい売店などで購入して電話番号がついてくるといったような手軽なタイプだったので、「自分の番号が本当に復活してもらえるのか」が不安だったわけです。

店に行き対応してもらえるか賭けだなあ、と思いつつ、「もし無理だったらこれまでのWhatsAppでつながった人たちとの関係は完全に途絶えてしまうなあ、」と自分がどれだけデジタルのつながりに依存しているのか今にも増して痛感させられた瞬間でした。

けっきょく、vodaphoneのお店で番号の移行はできたので、ほっとしました!!

これでSNSなどは前のようにケータイで使えるようになりました!

後は、残り一日、
iCloudのアカウントロック解除を待つのみです。
これがないと、写真や連絡先情報、メッセージの履歴にアクセスできません。
(ちなみにアカウントロックは番号が回復してSMSを受け取れるようになると解除が早くなるそうです。昨日対処しましたが、結局まだ解除されてませんが。)

iCloudロック解除待ち画面、後16時間、、、ようやくここまで来た


と、今回のブログではスマホ購入から復旧するまでのしょうもない話をつらつらと書きました。反省点を2つ

購入~復旧に関してのTips

①海外のECサイトは配送スピードが日本とは違う可能性があるため、お金に余裕がある人はなるべく直接お店に行って買う。
今回失くしてから新しいスマホが手元にくるまで実に2週間ほどかかりました。注文したのが遅かったのもありますがその間ケータイがないのはかなり不便です。信頼できるサイトで買っても配送には時間がかかってしまう可能性があるので、Amazonなどはっきり配送日指定ができるサイトを使うか、少し割高にはなりますが直接ケータイショップや中古屋さんで実物を買う方が復旧は早いので、お金を取るか、復旧スピードを取るかのどちらかですね。

②ケータイが来てからはとりあえず電話番号復旧
と、は当たり前の話ですね、スペインのVodaphoneではしっかり元々使っていた電話番号を別のSIMに移し復旧することができました。SIMの購入時に使用するパスポートやクレジットカードをしっかりお店に持っていく事、僕の場合は買った時のSIMカードが入っていたケースなども持っていきました。領収書などもあると確実ですね。

※余談※日本の番号をキープするためのおススメ、povo2.0というキャリア(営業ではありません)

日本では当たり前のようにいろんなサイトやアプリを日本の電話番号と紐づけていると思います。海外に住むと例えばLINEよりWhatsApp使ったりするので、そういった海外系のアプリは海外の電話番号で登録したりすることが多くなるでしょう。
しかし日本のアプリなどは日本の番号でしか登録できなかったり、私の場合は特に銀行のアプリの二段階認証などは、日本の番号に対してSMSメッセージでパスコードが送られてきて、それを画面で入力するといった方法が多いため、日本の番号を持っていることが重要だったりします。それに日本でずっと使っていた番号に愛着があったり、人とのつながりもその番号にあったりと、番号を失いたくない人は多いのではないでしょうか。

そこでお勧めするのは"povo2.0"という日本のキャリアです。ほぼ年間数百円で日本の電話番号をキープしつつ、海外でもSMSが受け取れます。

同じケータイで物理SIMはvodaphone、e-SIMでpovo2.0を入れているため、必要な時だけpovo2.0のe-SIMをアクティブにして、SMS認証コードを受け取ったりして利用しています。

これで自分の、日本のアプリも使えて、愛着のある日本番号も守れているのでとっても助かっています。

詳しくはサイトをご確認ください。

まとめ ~海外での紛失・盗難に備えた対策~ そして大切な価値観


前回のブログ①と合わせて、2記事にわたり、状況を書きましたが、言いたいことは結局下記となります。
これから海外に住む人や、旅行をする人が海外でケータイを紛失・盗難されないようにするため、また紛失してしまった時の対応について対策をざっと並べます。

失くさないための準備・心得

①住んでいても警戒心を忘れない
②ケータイをポケットに入れない、首にぶら下げるか、小さなショルダーバッグを持つ
③ケータイのシリアルナンバーは一応控えておくといい
④性格がおっちょこちょいの人や、不安が勝つくらいなら保険は紛失物補償のものも付けるべき
⑤ある程度失くした時を想定して対処方法を予想しておく

失くした直後の対処

①「iPhoneを探す」などはパスワードを間違えてロックがかからないように慎重に行う
②ケータイを「紛失モード」にしたり、キャリアを止めるなど応急処置
③警察に届ける
④海外のECサイトは配送スピードが日本とは違う可能性があるため、お金に余裕がある人はなるべく直接お店に行って買う。
⑤ケータイが来てからはとりあえず電話番号復旧

不足ではなく、ひとつひとつに感謝し一歩一歩進んでいく

はい。今回2回のブログに分けて自分の情けないケータイ紛失エピソードを書いてきましたが、とにかくあらかじめ、紛失しないように気を付けること、また失くしたその最悪を予想してあらかじめ復旧のめどを立てておくことができたらなおよしだと思います。

ただ、人間なかなか失ってみないそこまで考えられない、というものではないでしょうか。私はそういうタイプです。

ただ、今回の経験で改めて思ったことは、どれだけ自分がスマホをはじめとしてテクノロジーに依存しているのかということ。
また、逆になくても案外何とかなるっとこと。
どんどんどこでも生きていけそうな気持ちが増しています。

ちょうどケータイを失ってから、オンラインの日本語講師を始めたり、知り合いの繋がりで日本で有名なアートを売る仕事を頼まれていたり、最近では習字を路上でパフォーマンスするバスキングを始めてみたりと根性エネルギーの数値が増しています。

「不幸は畳みかけるのが世の常だ」ってワンピースのゾロが言っていたけれど、本当にその通りだと思います。
ただ、それは結局こういう事だと思う。世界は自分の写し鏡なので、おれの無意識が反映された。「ああなりたい、こうなりたい」そういう自分はいつも不足のエネルギーばかり出していたんだと思う。それが結果的にこういった更なる不足という境遇を招いたんだと思う。

今あるもの、支えてくれているものに感謝しながら、大切にしながら、一歩一歩自分の道を行く。

このことを忘れないようにしようと思いました。

それではHasta luego!!


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