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フォートナイト下手くそおじさんに、サーティーワン1つ分の投げ銭をした日

「フォートナイト下手くそおじさん」という、Youtubeチャンネルがある。

まさか、このおじさんに感動させられて、サーティーワン1つ分の投げ銭をする日がくるとは思わなかった。

そんな最近のエンタメを体感した話。


フォートナイトは、世界的に人気があるサバゲー?らしかった。自身のゲーム歴はというと、小学生の頃に王道のポケモン赤緑青にハマったきり。大人になってからは、バスケの視野が広がるといいなと、たまにバスケのゲームをやっていたのと、コロナで暇になってどうぶつの森を1ヶ月ぐらいやった程度のライトユーザー。


何かの拍子で知ったフォートナイト下手くそおじさん中身は新喜劇の小籔さんということをその後知った。

ルールは全然分からなかったけど、一方で、ゲーム中の下手くそおじさんの独り言は生活感満載で、気を許した友達が、部屋でだらだら話すのをスマホ片手に聞いてる感覚に近くて妙に心地よかった。さらに、リスナーからのコメントに対してリアルタイムで返事をしたり、視聴者との距離も近かった。

1. ルールなど

このゲームの基本的なルールは、ソロモードだと最大99人の敵を倒して1位を目指す。だけど、プレイヤーは序盤、対峙して戦うよりも、なぜか家や家財をクワのようなものでひたすら破壊。よく分からなかった。

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ただ、見ているうちに分かったのは、何かを壊すと資材が集まって、自分を守るバリケードなどの建物が建てられる、といこと。どうやらこのゲームではこの建築スキルがカギらしかった。ちなみに、試合で1位を取ることを

「ビクロイ(Victory Royale)」

と言うことも覚えた。
武器が毎回ランダムに出るのがこのゲームのミソで、課金した分だけ強くなるわけではない、というのが面白い要素のようだった。


また、プレイヤーは互いに戦うのと同時に、必死になって円外の紫色のエリアから逃げる。
この理由は、プレイヤーがマップに散らばると勝負の収拾がつかないので、時間が経つごとに円が小さくなり、プレイヤー同士が1箇所に集められるシステムだった。なるほどよくできてる。

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(紫の箇所にいると体力を奪われる)


そういえば、下手くそおじさんのチャンネル独特の言い回しもあった。

アセット 1@4x


正直、これはなかなかに意味不明だった。聞き取るのも難解(笑)。今でも本来の意味は理解できてない気がする。だけど、言うタイミングから分かったことは、生配信時に投げ銭(=チャットコメントにお金を添える)をしてくれた人のコメントに対して「ありがとう」の意味で使っているらしいということ。自分の勝手な解釈は「ない=ナイス」「コバ=小判=投げ銭」。


2. 帰れま10イベント


ある日、

「ビクロイ10回とるまで帰れま10」 生配信

という企画イベントがあること知った。内容はタイトルの通り。ソロモードでビクロイ(=1位)を10回取るまで、生配信を終えれない。今回が2度目の企画らしかった。

ある金曜日の夜から生配信が始まった。ただひたすら試合をやる。下手くそおじさんのスケジュール的なハードストップは日曜日の夕方と言っていたので、MAXざっと48時間程度。運要素も結構あって、一試合は平均すると20-30分といったところ。


チャンネル内もなんとなくお祭り的なムードがあったし、金曜日の夜ということで自分も見始めた。この頃には、フォートナイトを見様見真似でたまにやってみたりしていて、下手くそおじさんの凄さも分かりはじめた頃だった。
とはいえ、その金曜日の夜は、下手くそおじさんのチャレンジを差し置いて、何事もなかったように普通に寝た


土曜日朝、起きてチャンネルを確認。
開始10時間ほど経ったところで4回、
だったかな。寝ずにひたすらやり続ける下手くそおじさん。睡魔というよりは、集中力との戦いみたいな感じが垣間見えた。一人なので誰にも頼れない。ちゃんとやらないとマジで終わらないやつ。

もともとそんなに見るつもりはなかった。だけど、人が極限にチャレンジする姿がリアルタイムに流れ続けるというコンテンツが、気にはなった。
テレビでも同じような企画はあるし、それはそれでひとつのパッケージとして面白いんだけど、編集なく、ちゃんとやり切れるかも分からないコンテンツに妙に惹かれた


結局、土曜日の昼は、用事の合間にチャンネル確認を繰り返してしまう程になっていた。


土曜日の夜。自宅での夜ご飯のタイミング。
このときにはもう、チャンネルに釘付けだった。その頃の下手くそおじさんの状況はというと、残り2回、1回というラストスパート。
土曜日の夜という時間も良く、今回は1位を取れるかも、という瞬間になると、約1万人のリスナーが見守っていることもあった。そんな中で惜しくして負けると、You Tubeのコメント欄には「どんまい」「仕方ない」「次行きましょう」の文字がものすごいスピードで飛び交った。とにかく一体感があった。
自分も団体スポーツをやっていたので、ある種の一体感は肌感で分かっているつもりだし、体感もしてきた方だと思う。だけど、ウェブの世界で初めて感じた、顔の見えない人との一体感はなんだか不思議だった。


残り1回はすごく長かった。1位が取れそうな試合の終盤で負けると、見てるこっちも心が少し折れたりもした。完全に下手くそおじさんと一緒に戦ってる感覚。

そうしてるうちに、応援コメントをちゃんと下手くそおじさんに伝えたい思い始めた。自分が伝えたからどうにかなるものではないのは分かっていたけど、配信者と視聴者との距離が近いメディア、というのがその気持ちにさせた。
You Tubeのスーパーチャット(=投げ銭)に書き込み。自分は投げ銭とは無縁だと思ってたので、自分でも驚いた。

そんなこんなで初・投げ銭

「応援してます!ラスト1回取れるまで、今日はどこまでも付き合います。」


金曜日の夜は爆睡してたくせに、こんな感じのことを書いて、サーティーワンのスモールダブル相当500円を添えた。

コメントは、下手くそおじさんが声に出して読んでくれた。「せんきゅー、ないコバですぴえん。みんな寝かさなあかんから、そろそろ決めなあかんな」みたいなことを言った。初めてリアルタイムの返事を貰った。



結局、その日の0時を過ぎたかどうかあたりで、

ラストビクロイ達成。


開始から約27時間だった。
ほんとに自分でも驚いたけど、チャレンジ達成が決まった瞬間、無意識に、ほんとにびっくりするぐらい拍手してた。寝れる安心感。ふとそんな自分に気づいて笑った。

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(下手くそおじさんチャンネルからその瞬間を拝借、感動の瞬間。)



生配信、投げ銭。
言葉では知っていたけど、エンターテイメントとして初めて実体験した日。双方向のコンテンツ体験はめちゃくちゃ面白かった。




記事を書くにあたって、500円を払うとしたら何かな、と考えた。
下手くそおじさんはサーティーワンが好きだったなと思い出して、アイスを一時間半かけてトレースした。
絵を描くこととは無縁な人生なので上手くないけど、面白くてもう少し描いてみたいなと思った。
やってみることってやっぱ大事


そんな甘党な自分は、ポッピングシャワーが好き。

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【ビクロイ10回とるまで帰れま10 ダイジェスト】


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