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夏の再会も恒例の草刈りもオープンハウスもない、その先に
8月は檀山(だんやま/豊島にある私有地)の草刈りをして、オープンハウスでお客様を迎えるという恒例行事が、ひっそりと消滅しました。あえて話題にしないという暗黙の了解を、メンバー間で済ませること2月。この夏の準備をとりたてて残念に思うこともなく、日常に薄められていきました。
戦後の国策で、豊島に開拓団ができました。私有地はその跡地です。今は住む人がなく、うっそうとした草に覆われています。草刈りをして、視界がひらけた先に「まなざしを重ねる」。開拓当時のこと、今の暮らし、これからのことを静かに考える、リセットのような時間でした。ウグイスの鳴声と虫たちの輪唱、時おり吹きぬける涼しい風。そこでしか得られない感性。経済、資本、相互扶助、自治を見つめざるをない場所です。
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