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会いたい人に会えた2019 ラスト豊島

行きの豊島フェリーは満席。暮れも暮れ、混むのだそうです。続きます(これからスターウォーズを見てきます)。

満席の豊島フェリー、熱気で湿度は高く、窓が曇るほど。赤ちゃんがぐずる声の方には、小さい兄弟が他に二人。若いおかあさんが大きなスーツケースを持って、豊島へ帰省かな?と思いました。船が動き出し、スーツケースも動き出し、小さい女の子には止められなくて、私がとっさに手を出して「押さえています」と買って出ました。
赤ちゃんは眠くてぐずっていたようで、小さい女の子が「暑い、抱っこして、靴下に穴が空いている」と要求をしてきても、おかあさんは慣れたもの。静かな船内に女の子の要求がだんだん泣き声混じりになっていくのは、おかあさんのせいじゃないし、ムッとする船内の暑さのせいだから、乗客もしょうがないよねと肯定的な雰囲気。
豊島に着いて、スーツケースを持ちますね、他にも持てますよ、と声をかけると、後ろの席の小学生たちがお兄ちゃんでした、彼らが持つから大丈夫とおかあさん。豊島に暮らすご家族でした。私も名前を名乗り、こどもたちにまたねーと手を振りました。

船から降りる時、リカさんに声をかけられて挨拶。後で行くね!と答えて、借りている車へ。豊島マルシェで買い物をしながら、今日の混み具合を確認しました。帰りの船が混むなあと思いました。

山本さんのみかんを買おうと、オカダヤさんへ向かう途中、ばったりヒカリちゃんに再会。ニュージーランドへワーキングホリデーで行く彼女を豊島の家浦港で大勢の人と見送ったのが1年前、インスタグラムで向こうの暮らしを垣間見ていたので嬉しい偶然です。一緒にてしまのまどへ行きました。
豊島へ帰ってきたの?と聞いたら、ニュージーランドの次にカナダへ行こうと思ったけれど、しばらくは東京で仕事をしたいとヒカリちゃん。働きながらNZ を移動してきたので、落ち着きたいそう。
9月にJOB HUB TRAVEL の加藤さん御一行をアテンドしたので、働きながら週末を地方でという流れがあるよ、とわたし。産廃視察は英語対応が求められ、翻訳など語学力も豊島では不足しているので、ウィークデイは余所で仕事をして週末を豊島で過ごすスタイルもあり。現に移住してきた人で「外貨」を他所で稼いで週末を豊島で過ごす人もいると聞きました。働き方は一つじゃなくて、いくつも掛け持ちしながら暮らしを編むのが豊島流。

この後、食堂101号室へ。  Veritecoさんの本がフランス語訳で出版されたとSNSで知ったので、Veritecoの草木染め 春・夏・秋・冬 手づくりのあるくらし を読みながらご飯。なんと、浅田さんがその本のカメラマンさんと一緒に来年。「今、読んでいたんです!」と丁寧な写真点数をたたえました。

予定を立てずに、フラフラと豊島を移動するおもろさ! 訪ねていける人がいるという素晴らしさ。人との出会いに関しては「豊かな」と称してもいいように思います。

豊島のおかあさんとおしゃべりをして、コーヒーが入ったところでこたつでテレビを見ていたおとうさんも食卓へ。足が痛くて座椅子からなかなか起き上がれないお父さん、つかまって立ち上がれる場所を探すけれど、ガラスの引き戸は危なっかしくて、いよいよ手すりが必要だなあと思いました。大阪に住む娘さんが介護職なので、年明けに帰省したら気づくことを願って。
声がかすれて、肺からヒューヒュー聞こえてきそうなおとうさん、「痛くはない」というけれど暮れもくれ、病院もやっていないのでちょっと心配です。

そんな体調の話題から、いつしかお正月の話に。おとうさんとおかあさんが結婚した50年以上前、新年の挨拶におかあさんの里へ。お雑煮のお餅をいくつ食べるかと聞かれたおとうさんは「10個」と答えたそう。おかあさんの里では家族はみんな、お雑煮の餅を数個ぐらいしか食べなかったので、おとうさんの数にびっくり。「控えめに言ったんだよ」とおとうさんはいうけれど、おかあさんは「19個も食べたんだよ」と、当時を思い出したように賑やかにに笑う。「雑煮が好きなのよ。おせちより雑煮があればいい」とおとうさん。

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