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豊島事件は環境問題でしょう?

豊島(てしま/瀬戸内海)の産廃不法投棄跡地を視察して「豊島事件は環境問題でしょう?」と同意または正誤を求める参加者からの発言を聞くことがあります。
視察では、中間処理梱包施設が解体され、重機やトラックを見かけない跡地を前に、豊島事件の当事者から事件の発端から住民運動、公害調停に基づく処理の現状が話されます。45年以上の年数も94万トンの廃棄物等の処理量もイメージしずらい中で、安易に「豊島事件は環境問題でしょう?」と定義づけると、見誤りることがありそうです。

環境問題を広義にとらえ住民自治も含まれるとするなら「豊島問題の本質はNIMBY(not inmy back yard= 私の裏庭には捨てないで )問題である」という論文があります。 ↓EPRが当たり前となる時代到来

豊島事件とは何だったのか。これを正しく理解することは、当事者と第三者では立ち位置が異なります。水俣のもやい直しのように、豊島も問い直す作業が求められています。いっときは年3000人と聞いた視察人数も、近年は年700人ぐらいを推移していました。それも廃棄物対策豊島住民会議(以下、住民会議)が機能していた頃の集計です。


↓「地域エゴ」の何が悪いのか?――NIMBYから考える環境倫理

↓環境問題の種類


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