豊島をめぐる4つのストーリー
ガイドブックにはない豊島の記事。季刊誌「星のことば月のこども」に寄稿した4つのストーリーが、豊島で実を結びました。
島のおかあさん「さっちゃん」から始まる豊島の紹介記事は2022年の冬号が1回目。
豊島の郷土料理や創作菓子をふるまう島のおかあさん「さっちゃん」。
お父さんと二人暮らしなのに、食べたくなって作るさくら寿しは2升。たくさんできたご飯は弁当パックに詰めて、その日訪ねてきた人や知り合いにどんどんお裾分けしていきます。「食べ助けしてな」と言いながら。
2010年の瀬戸内国際芸術祭から豊島を訪れる観光客が増えました。当時は飲食店が少なくて、お腹を空かせた学生さんたちが自転車で島を回る姿を見たさっちゃん、「片手でポイっと食べられるお菓子があったらいいな」とクッキーを焼き始めました。豊島には日本一の面積を誇るオリーブ畑があります、そこにヒントを得て、オリーブの新漬けを刻んで入れたオリーブクッキーを考案しました。
さっちゃんはもてなし上手。
豊島へ移住してきた人たちを自宅に招いてたこ焼きパーティーをしたり、パウンドケーキを焼いたから持っていきなさいと声をかけたり、人をつなぐさりげない振る舞いに長けていました。今は豊島を離れてしまったけれど、お接待の心はしっかり受け継がれています。
8月末の檀山。
東京から大学生がゼミ合宿で豊島を訪れました。檀山での昼食にはさっちゃんのさくら寿しが並びました。豊島に移住して民泊を経営しているとのわさんがレシピを再現。島で獲れた野菜をふんだんに使った家庭料理は大好評です。
季刊誌の連載は2023年の夏号で季節を1巡。4回目の連載は、豊島の檀山(だんやま)を紹介して連載に一区切り。
8月末、冊子を4冊揃えて豊島にご縁のある方々へ手渡しすることができました。
レシピあり⇩
季刊誌 星のことば月のこども 猫羊舎
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