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文字起こし モネの庭

オランジュリー美術館で自然光が差し込む絵画を見て以来、モネの作品を追いかけています。

クリス智子さんのJ-WAVE「GOOD NEIGHBORS」、2023-10-4のゲストは北川村モネの庭の庭園管理責任者・川上裕さん。

おしゃべりの内容を文字起こししながら、だんだんある人と重なってきました。彫刻家の外尾悦郎さん。ガウディの意思を読み解きながら、サグラダ・ファミリアを作っている日本人です。外尾さんと川上さんの対談を聞いてみたくなります。
再現とはコピーではなく、思想を汲み取り、そこに手をかける人の輪郭が重なった時に可能となる表現ではないか、とわたしは思い始めています。

2020-7-23

K:モネの庭がオープンした時から作っている?

今一番の売りがモネが咲かせたかった青い睡蓮。
それを考えるとですね、パリの緯度の高いところで、温度の低いところで青い睡蓮をやろうとしてもそれはできなかった。
モネはしたくてたまらなかった。
ここにできたのは偶然ではなかったかもしれない

庭の責任者、モネ財団の館長がチェックに来ています。モネの精神があるか、どうか。それがなければ名前はないですよね。
いい緊張感ですよ。
こういう高知県の北川村、地球儀で日本のどこにあるかわからないところにある。それで名前を使っている、皆さんが来て喜ぶのは、ちゃんとしたものがないと。それがないと人は来ないと思います。
ここには素晴らしいものを持って、モネの精神を反映させていくことが、ここが存続することになる。
それでないと、考え方がぶれてしまう。

🎵ドビュッシーの水の反映

K:再現するとはどういうことなのか。雰囲気を見て大事にするというお話がありましたが。
再現するって、どういうことから始めるのですか?


2020-7-23

モネがどういう色使いをしていたか?
絵から言ったら、自分から取り入れて、どう表現していくか。
どういうものに変えていけるか、この気候の中で、どう変えていけるか。
同じであって、同じでない。向こうの庭と。
もうひとつのモネの庭になってきている。その中に、モネを感じさせるものをが生まれるかどうか、一番大事なのは雰囲気だと思います。

ジヴェルニーと同じではいけないけれど、彼が求めた日本風の感性を持って、彼の彼の絵からヒントを得て、植物を高知で育てていく、そういう考え方で常にやっています。

GOOD NEIGHBORS
▼14:10頃~【TALK TO NEIGHBORS】

ゲストは高知県東部にある北川村「モネの庭」マルモッタンの庭園管理責任者・川上裕さん。クロード・モネが描いた庭のお話、さらにその庭を日本の地で再現させる川上さんのイマジネーションとは?

J-WAVE 2023-10-4



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