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受け取ること 与えること

その年は胡桃が少なかった
森の子どもたちは拾って集めようとしながら 
感じていた
前の年は誰かの手と同じ胡桃を拾おうと手が重なることはなかった
拾っても拾っても また落ちていた

クマさんが里におりてたくさん命を落とした
新聞の記事をもってきた3歳の子「やっぱり木の実が足りないんだ」と言った

「タイヘンダ キット モリノ ドウブツサンタチ コマッテル」

「公園の木の実は動物たちが食べに来てないから拾ってきたよ」5歳のお姉ちゃんが言った

危機と知って みんなが一つになっていた
大事にとっておいた宝物のようにしていた胡桃もあげるといって
森に入った

子どもたちがお気に入りの
子どもたちが座ってもおれない大きな大きなサルノコシカケのある木の根元に

ありったけの木の実を置いた

「たべてね〜」
みんなは森の動物さんたちに届けと願いながら
登った道を降りて
池まで戻り
いつもの胡桃の木 ネムの木のあるフィールドで遊んで

翌日 サルノコシカケのある木をみに
朝集まるなり 走って登る
木の実は本当に 食べられていた

ヤッパリ•・•

それから毎日 帰ったらドングリ拾って
拾っては届けて・••

受け取ることと与えることについて
今朝巡らしていたら
森の子どもたちのことがパッと浮かんだ
あのとき
森の動物たちが生きるための
ごはんの少しの助けになったかもしれないことは
子どもたちに深い感動と忘れられない体験 
自然体験になった
同時に

コーチングも双方向とアラン先生も言っていた
クライアントとコーチ同時に癒される

大いなる存在と一つになる瞬間なのかなって
思った
だから同時なのかな

今朝の気づき

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